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5 変化のラクドック

「ふぅー、これでウィーズルは撃破と、」


四天王の1人、死神ウィーズルを倒したルナは結界の中に1人立っていた。


(それにしてもこいつの攻撃は初めて見たな…他の奴らも注意するか。制限1%)

「さて次は君か?」

「あぁ、俺の名は『変化へんげのラクドック』手合わせを頼むよルナ。」

「そうかラクドック、全力で来い!」

「なら遠慮なく!」


ラクドックはポケットから3枚の木の葉を取り出し撒き散らし、小指と小指を合わせた。


(さぁーて、なにをやってくるかな。)

「木の葉変化!分身」

ボフン!

「ラクドックが増えた…なるほどそう言う能力か。」

『くらえ木の葉手裏剣!』


ルナの周りに位置付いたラクドックたちが一斉に木の葉を飛ばし攻撃をしてきた。


「こんな攻撃すぐに焼き落としてやる。」

亡霊火ぼうれいか

「焼き落とせ!」


ルナはラクドックに対抗するため火の玉を自分の周りに出した。


キィィィィィィィン…

(なんだ今の音?)

シュン!

「ッ!」


謎の音に気を取られすぎていたルナに突然痛みが走った。


(いま何に当たった?葉っぱか?でも柔らかいからそんなに切れないはず。)

「ルナ、早くその炎の技を使え!どんな技なのか見てみたい!!」

「・・・そこまで言うなら見せてやる。亡霊火!!」

ボッ!


亡霊火の火力が上がり結果内の温度が急上昇し始めた。


「暑い…だけどまだだあの火の玉に木の葉があたれば!」

キィィィィィィィン!

「よしっ!」

ザクッ!

「またあの音と同時に傷ができた。」

ギィィィィィィィ…

「音がさっきよりも…」

ぱちゃ、


水が垂れる音、

ルナの足元には赤い水溜りができていた。


ーーーーー


「うそ、ルナの腕が切られるなんて…あぁ左足も!」


ソレイユは口に手を当てて悲しい目をしていた。

それに変わりソウルと四天王はルナの状態を見て考えていた。


「ラクドックのやつやるな。」

「魔王様、あの亡霊火とわなんですか?」

「あれルナールは見たことないか、あの魔術。」

「いや、過去に一度だけあの技を見たことがあるのですが、あれほど高威力な亡霊火は俺は初めて見ました。」


するとウィーズルがソウルにたずねた。


「どうやったらあの術を強化できるのですか?僕でもあんなに大きく、強くは出せません。」

【亡霊火】


ウィーズルは実際にやってみたものの10cmぐらいの大きさの火の玉が出てくるが10秒も経たずに無になった。


「ウィーズルは強いがあの魔術だけは私たちが目指すものに必要ないものだが、その魔術を強化するには…」

「それってルナが何人も、そうなのかソレイユ…」


ソレイユは真顔になり静かに頷いた。


ーーーーー


「暑い、これ以上暑くなると木の葉が…おい、ルナ!もう両足がなくて立てないだろ、次は首だ!それがやなら降参しろ!!」


ラクドックがそんなことを口にした瞬間、ララドックが恐れていた方が起きてしまった。


ジジ…

(やっと来たか。)

ボァウ!


ルナの近くに飛んできた木の葉が次々と燃えて灰になっていき、ラクドックの分身も燃えて消えてしまった。


「君が本物か。どうしたそんなに汗をかいて。」

「ははは…き、君のそれとてもすごいね。でも君ももう体は動かせないよね?」

「誰がそんなことをいった?お前は俺とウィーズルの戦いを本当にみていたのか?」

「みてたよ?だって、魔王様と一緒にいたじゃん。」

「なら何を学んだ?【5%制限解除 オート回復発動】」


ルナはウィーズルに使った時と同じことをし切り落とされた腕や足をを完治させた。

その異様な光景を見たラクドックは棒立ちしたまま動かなかった。


「まじかよ…魔物より魔物してやがる。」

「どうするラクドック、ここで降参して無傷でいるか、負けを認めずボロボロになるか。」


ルナのいった言葉なラクドックは目を見開いた。


「殺す気はないか…なら最後の一撃でお前を倒す!!巨大木の葉!!」

「ふっ、魔王の部下のお前らしい言葉だ。【亡霊火:アーマー】」

「火の玉を身に纏った!!」

「皮膚が焼けると同時に回復…久しぶりだけどうまくできたな。まずは火力調整…」

バンッ!!

(風が重い!こんなにも離れているのに威力が桁違いだ。)


部屋全体が100℃を超える熱を体に纏ったルナはラクドックに向かってデコピンをした。

すると炎が綺麗な道を作っていた。


「こんなもんか…よし!調整終了。」


そういうとルナはラクドックの前から目で見えぬ速さで移動した。


「・・・き、消えた?ガァハッ!!」

(なに!?こいつどこから出てきやがった!)

「まだまだいくぞ!オラオラオラ!!」

「グゥアアアア…」

「チェックメイトだ。【亡霊火:鎧一点集中】」


トドメをさすとと同時に、ルナの体に纏っていた炎がルナの拳に全て流れるように集まってきた。

そしてラクドックに放たれた。


「ッ…」


ラクドックは言葉が出せないほどの痛みに追われながら意識が遠のいていった。


ーーーーー


「驚いたラクドックも負けてしまったか…さすがルナだな。」

「彼の必殺技も使う前に壊されてしまいましたからね。」


ソウルとウィーズルが戦いの結果を見て感心しているところに四天王の1人がソウルのそばにやってきた。


「魔王様、次は私が行かせてもらいます。」

「・・・ダメだ。お前は私の前だ。先にルナールお前が先に行け。」

「は!わかりました。ソレイユ結界を消してくれ!」

「わかった。でも気をつけてください。」


ソレイユが結界を破ると結界内に溜まった熱が外に逃げ結界外の温度が急上昇した。

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