8 勝負の行方は、そして次の戦いへ…
「あのフィールドがないのなら今の私はあなたに勝てる!」
「それはどうでしょう。【装備魔法:リバーサルソード】!!この剣には特殊な効果がある…その効果があなたに当たれば私の勝ち当然!!」
ルナールは剣を構えてその場で固まった。
(どうする?このまま攻撃していいの?残り魔力は…聖なる光を使えばきっとなくなるぐらいかな。ならここで決めるしかない!)
「最大出力で行くよ。」
ソレイユは深呼吸をし魔力を手に込めた。
【聖なる光】
暗い魔王の部屋が一気に明るくなった。
そして一気に部屋の明るさが元に戻る。
「はぁはぁ、これが限界…」
ルナールはうつ伏せに倒れており。
ソレイユは荒い呼吸でうえを見上げ気が遠くなっていくのを感じた。
(か、勝った!!)
グチャ!
勝利を確信したとたん、突然静かな空間に嫌な音が響いた。
「え、うそ…」
ドサッ…
ーーーーー
「ん、ここは…確かルナールを倒したら突然お腹に痛みが走って…」
「やっと起きた。おはようソレイユ、もう少し寝ててもよかったのに。」
「魔力を少なめに入れてくれたらもう少し寝てたかもね。それよりルナ勝負はどうなったの私負けちゃた?」
「そのことなんだけど勝負は引き分けだったよ。」
「そっか…ごめんルナ、役に立たなくて。」
「全然気にしてない、誰にでも敗北はある。次に生かしていこう!」
落ち込んでいるソレイユにルナは励ましの言葉をかけて少し時間が経った。
そこでソレイユはあることを口にした。
「ねぇルナ?」
「うん、どうしたの?」
「いつまでこの状態なの?ちょっと恥ずかしいんだけど。」
「次の試合が始まるまで?」
ソレイユはルナに膝枕されていて顔を赤らめていた。
するとそこへ3人の人物がやってきた。
それをみてルナはソレイユを横に座らせた。
「ソレイユなかなかいい試合だったぞ。」
「ソレイユまた今度引き分けにならない試合をしよう!」
「ソウルありがとう。ルナール、今度はわたしが勝つ!」
ソウルとルナールはさっきまでの試合の感想を言っていたが最後四天王の1人はルナの前に立って腰に掛かっている剣を抜きルナに向けた。
(この剣初めて見る…剣の片方にしか刃が付いていない…)
「私はあなたに勝ちます。」
「・・・俺も負けないよ!」
謎の少年とルナは握手をし部屋の中心へ歩いて行った。