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朝顔の観察日記 CASE.05


平成K・M

――――――――――――――――――――――――――――――――


7がつにたねをまいてから、みずをまいにちあたえました。

8がつなかごろにはなが5こさきましたが、かれました。


【二枚目には絵が描かれていた】


――――――――――――――――――――――――――――――――



 この頃には観察日記の宿題に枚数を指定する学校が増え、我が校でもPTAの積極的な御婦人の圧力とも思える話し合いの場で協議していた。


 導入に際しても夏休み期間中に親が子供にさせたい教育方針を鑑みろとの指摘に二枚とした物が未だに定着している。




 されど、この生徒の観察日記はひらがななれど、明らかに大人の言葉である。


 更に二枚目に描かれていた朝顔の花の絵には、生徒に配ったプランターではない物が描かれており、それは夏休み明けに持って来た物にも存在しなかった。



 この生徒だけではなく、この頃にはインターネット網が各家庭に入り込み、年代問わずNETから取得した答えを堂々持ち込む生徒が乱立していた。


 この頃から生徒の教育にネット社会が楽を覚えさせ、学校教育の必要に異を唱える考えが蔓延し始める。



 けれど、それはネット上の答え自体が間違っている事の判断に何が必要か、を問いかけられる程のリテラシーを持った教師も居なかった事に問題が解決しない事態となっているのは、今も尚。



 その最初の例となり、まざまざと知る事に教訓となった。


 

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