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朝顔の観察日記 CASE.02


平成S・K

――――――――――――――――――――――――――――――――

さいしょのひ

たねをまきました。


めがでたひ

わかりませんでした。


はながさいたひ

なんこかみました。


はながなくなったひ

わかりませんでした。


たおれたひ

のらねこでした。

――――――――――――――――――――――――――――――――



 この生徒は明らかに感性がズレており、観察日記における主観すべき物の対象自体が俯瞰(ふかん)されている事から、最初から観察する事をすら放棄している自分の事を綴っている。



 彼女はその後も何処か浮遊しているような感覚を持ったままに居たが、例え彼女が正解をしてもそれを見た側が偶然のようにさえ感じる事からなのか


 理解の範疇を超えた者に対する恐れを持った教師や上司が言う台詞に


「地に足をつけろ」


 これが常套句になっている。


 彼女は成しているにも関わらずそれを認めたくない者の考えは、自分が知らない境地に達しているように見える彼女に負けた気になるからなのだろう。


 

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