表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

世界シリーズ

それはきっと世界のせい。

作者: 時無紅音

 私には好きな人がいる。

 自由恋愛の終わったこの世界に、まだ『好き』という気持ちが存在していたことに、私自身も驚いた。

 遺伝子の相性で全てが決まるこの世界では、不要な気持ちでもあるから、男性と女性は区別されて育つものなのに、しかし私は彼を知ってしまった。

 あの日から、彼が愛しい。彼だけが愛しい。明日には私も嫁になるというのに。

 今まで彼以外の男を見たことはなかった。だからだろうか。顔もなにも知らない人に会うのが怖い。

 ああ、この気持ちはなんだっただろう。『失恋』というのだった気がする。

 さようなら、最後の初恋。無理やりに人と結婚される制度が終わった世界で、どうかまた会いたい。

 こんな世界が壊れる事を、願い、ここに記す。


                3040年13月38日

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ