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異世界の魔道具ライフ  作者: 多趣味な平民
十七章 炎の冒険者
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閑話 アリシア獣人化計画

はい、と言うわけでまたこの時間がやって来ました。エロ話。


ルークがどれほどシスコンかを延々語っているだけなので、本編にはあまり関係ありません。

苦手な方は飛ばしてください。

 


 クリスマスパーティで夜遅くまで盛り上がり続けた俺達は風呂に入っている。


 と言うのも、拘束されたり、姉にキスされそうになったりして今の今まで入る事が出来なかった、それはそれは可哀そうな人物が居たからだ。


 誰だろうなぁ~、気になるなぁぁぁ~~~。


 ・・・・・・・・。


 ・・・・まぁ俺ですね。


 構ってちゃんオーラ全開にしても誰も相手にしてくれないので、白状します。


 そんな俺と入りたいと言い出したフィーネとイブ。さらにイブにお願いされたアリシア姉まで一緒だ。


「え~、またぁ~?」


 とか言いながらも本日3回目となる入浴をしているツンデレさん。


 夜も遅いのでお子様なヒカリとニーナは少し前に寝落ちしている。


 ヒカリの場合は仕事や戦闘疲れもあるんだろうし、ニーナは・・・・イブとの交流疲れかな。


 伝わらないかもしれないけど、人と接する事が苦手な者も居るってことだ。ましてや滅多に会わないイブ相手に喧嘩までしたんだから、なおの事。


 ユキとみっちゃんはどうするか聞いたけど、農場で入って来たから遠慮すると断られた。


 折角なので、と何度誘ってみても『NO』の一点張りだ。


 いえ、みっちゃんの体を、いやさ『身体』を隅々まで調べ尽くしたいって事とは別でね。ほらやっぱりこういう数少ない機会を大切にしてこそ親睦って深まると思うんですよ。彼女だけなら時々ヨシュアに来ると言ってもそれは農場に限った話で俺に会いに来るわけでもないですし、イブと入る時は毎回声を掛けるのに全然一緒に入ってくれないからこちらとしても言いたい事が貯まってるって言うかね? わかります? わかるなら俺に背中を流させてくれても良いじゃないかな。頭も洗わせてくれたら最高なんですが。


「もしかして何百年と生きてても子供に見られるのは恥ずかしいとか?」


「恥ずかしくはないがルークと一緒は嫌だな。体の奥まで侵食されそうだ。

 仮に入ったとしても、私にばかり構ってイブに睨まれるだろ」


 俺は病原菌か何かか?


 しかし、これまで幾度となく女性達を懐柔してきた俺の巧みな話術を以てしても結局みっちゃんが折れる事はなかった。



 その点アリシア姉なんて素直なもんだぞ。


 何ならイブとか居なくても普通に2人で入浴出来るし。


「いつまで経ってもお姉ちゃん離れの出来ないルークさんはそうでしょうね~」


「誰がシスコンだ!」


「11歳まで一緒にお風呂に入る姉弟なんて普通居ませんけど?」


「・・・・イブと入ってたら自然とアリシア姉も居るんだよ」


 何故か気が合う研究熱心な王女様と戦闘狂の姉は、機会があれば必ずと言っていいほど一緒に入浴する。


 そこで言われるのが「ルーク君とも一緒が良い」だ。


 そんな事を言われて邪険にするほど俺は厳しい人間じゃない。


「いえ今、2人きりでもって・・・・」


「節約のためには一緒の部屋で暮らして、同時に風呂に入った方が良いんだよ!」


 まったく! どいつもこいつも生活に余裕が出てきたらすぐ贅沢する!


 『初心忘れるべからず』って格言を知らないらしい。


「・・・・(ボソっ)アリシアさん以外とは入らないクセに」


「何か言ったか!?」


「いいえ~、何も~」




 ごしごし・・・・ごしごし・・・・。


 背中をイブ、前をフィーネに洗ってもらっていると、どうしてもその格差を感じさせられてしまう。


 胸が大きくなったと言ってもイブは所詮幼女。膨らみかけでしかない。


 まるで催眠術をかけるかのように目の前で揺れている2つの振り子には、どうやったって勝てるはずがないのだ。


 真っ平らな砂場に少し凹凸が出来たとして、それが富士マウンテンになるのはどれだけの時間が掛かる事か・・・・。


 いや、よそう。未来は誰にもわからないからこそ楽しいんだ。


 と、イブに知られたら確実に折檻されるであろう失礼な感想を抱いていたら、いつの間にか洗い終わっていたらしい。


 3つしかない椅子にいつまでも座っていたら邪魔になるので浴槽に浸かった俺は、今度はアリシア姉のお尻を眺め始めた。


(ふ~~む・・・・どんな尻尾が似合うかな)


 当然だけど先ほどのアワアワタイムに彼女は参加していない。ってか参加されても俺が気まずい。


 え? ならなんで姉の尻を凝視してんだ?


 君は『もしも○○だったら』って妄想をしたことが無いのか!?


 普通、目の前に綺麗なお尻があったら最高に似合う尻尾について考えるだろ!


 だから俺は誰に弁解するでもなく姉のお尻を見続けているのです。



 さて、そんな事より今は獣人についてだ。


(犬? 狼? いや、なんか違う)


 彼女に忠誠心が『ある』か『ない』かで考えたら、『ない』と断言できる。


「御主人様はこの身に変えても守る!」


 言わない、言わない。


 同じ理由で孤高の狼も無しだな。


 ああ見えて寂しがり屋。俺があげたプレゼントは全部大事に保管しているし、ヌイグルミなんか枕元に並べて抱きながら寝てるんだぞ。


 1人で魔獣討伐に行っても気分が乗らないとか言ってすぐ帰ってくる。


(と考えるとウサギもありか?)


 元気っ子の象徴『日焼け』こそしているものの、実はアリシア姉の肌は母さん譲りで白い。


 白と黒のコントラストが映えるお尻を眺めていると、白ウサギのフワフワ尻尾もありじゃないかと思い始めた。


 ただそうなってくると問題なのはツインテールだ。


 今は腰まである長い髪を下ろして洗っているけど普段は左右で結ぶツインテール。


 正直、ウサギ耳とツインテールという左右2組の長い耳は、お互いの良い部分を打ち消しあっているように思う。


 さらに言えば顔は焼けているので白い耳との相性は最悪だ。


(なら・・・・虎か!?)


 実は甘えたがりで時に獰猛、だけど寝ている姿は天使そのもの。


 あり、だな。


 どことは言わないけど最近獣らしく毛深くなってきたのも評価ポイントになる。


 白黒素肌ももちろんだけど、縞々パンツを好んで履く傾向もあるから虎柄と言えなくもない。



「何ジロジロ人のお尻見てるのよ」


 すると、体を流し終わったアリシア姉が気持ち悪そうな目でこちらを見ながら近づいてきた。


「いや、アリシア姉が獣人だったら何かな~っと」


「へぇ~、で?」


「虎だ。タイガーだ。縞パンだ。体毛は金の(ドスッ!)ぐえっ・・・・」


 無言の手刀がのど元に突き刺さり、俺は湯船にプカプカ浮かぶ土左衛門と化した。


 きっとフィーネが治療してくれなかったら本当に家の風呂で水没死していた事だろう。



「ちくビーム」


 ズムッ。


 まったりと風呂に浸かっていると、何を思ったのかアリシア姉が仰向けで水面を漂い始めたので、俺は復讐のつもりで目の前に浮かぶ胸に人差し指を突き刺さした。


「・・・・」


 彼女は一瞬硬直したものの胸はそんな硬さを感じさせないほど柔らかく、俺の指を半分ほど包み込む。


 大人とは違った子供らしい柔らかさがある。


 指先を跳ね返す若干シコリのあるティクビが大変グッド。


「・・・・・・」


「いいオッパイだ! 水を弾く若々しい肌と相まっ(ガシッ!)・・・・」


 アリシア姉はまた無言のまま、今度は俺の額をアイアンクロー。


 凄まじい握力で潰し始めた。


「痛い! 痛いよ! ちょっ・・・・え? ミシミシ言ってますけど!?

 イタタタタっ! 鳴っちゃいけない音出てる!! すいませんでした!!」


 人の乳首を突くのは止めましょう。


 怒られます。




「あらら・・・・ルークさん、よっぽどアリシアさんと離れるのが寂しいんですかね~?」


 ルーク達が風呂に入っている間、寝ているヒカリ達をベッドまで運ぶ任務を与えられたユキとアルテミスはそれを早々とこなし、リビングの後片付けをしていた。


 すると突然、姉離れの出来ないルークの行いを覗き見ていたユキがそんな声を上げた。


「ん? アイツ、また何かやったのか?」


「まぁ新婚さんでもやらないような特殊プレイを少々」


「・・・・実はケモナーじゃなくて単に女好きってだけじゃないかと思い始めているんだが」


「いえいえ、間違いなく獣人好きなんですけど、同じぐらいお姉ちゃんも好きなんですよ~。だからああやって不器用な接し方をしてるんでしょう。

 ただこのまま行くと、旅立ったアリシアさんを追いかけて冒険者になりかねませんけどね」


「おいおい・・・・もしそうなったらイブも間違いなくついて行くし、マリー達から2人の事を逐一報告するように言われている私はとても面倒な生活を送る羽目になるんだが?」


「ここはやはりみっちゃんの角と尻尾と逆鱗でルークさんを誘惑するしか!」


「・・・・・・・・どちらにしろ私が被害を受けるな」


「面白い時代で再会しちゃいましたね~。見ていて飽きませんよ~」


「お前はそうだろうよっ! なんなら今からウサギ耳でも生やせ!!」


「前にやったら『偽物が!』って怒られました~。カチューシャは良くても、魔術はダメらしいです~」


 その後、ルーク達が戻ってくるまで彼女達の雑談は続いた。

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