エタバン録を赤裸々に語ってみるの巻
※加筆修正しながら執筆しています。許してちょ。
一章 ~出会い~
私はL氏というリアフレに誘われてFF14を始めた。
しかしながら彼のいた鯖はいわゆる過疎鯖。MMOを楽しむうえで人口と活気というものは非常に重要なので私としては過疎鯖スタートはなかなかに悩ましいものだった。何よりも、L氏の所属するFCは初期結成メンバーの身内8人で固めていて、ゲームのシステム上8人を超えると確定で仲間はずれが出てしまうこともあり、これ以上メンバーを増やすつもりはない、すなわち初心者支援はしてもらえないという事実が私には大きくのしかかった。
14を始めるかどうか悩んでいた当時、14以外に私が熱中していたゲームはフロム・ソフトウェア社の作るダークソウル……の後継作にあたるダークソウル2であった。私は重度のニコニコ動画ユーザーであり、そこではダークソウル関連の対人放送が盛んに放送され、私はそこで自分のPSを磨くためにも毎日盛んに放送あさりをしていたのだが、その中の生主の一人が私が現在も本拠を置いているガルーダ鯖でFF14を始めると言い出したのだ。ダークソウル2に飽きが出始めていた私はその生主に相談し、放送でプレイしている様子を見て、そうしてガルーダ鯖でキャラクターを作ることを決心した。リアフレよりも生主を優先するほどに、彼が自らの作るFCに招待し新規に始める私の支援を辞さないと約束してくれたことは精神的に大きかったのだ。そうして所属したFCで私は後にエタバンをすることとなる彼女と、Iさんと出会うことになったのだった。
二章 ~冒険~
生主のFCの元に集まったメンバーもまた多くがダークソウル2に飽きが来て私と同様に移籍を決めたプレイヤーばかり。生主(以降マスターと表現する)はパッチ2.2中期、私はパッチ2.3の初期に始めたため、それに引きずられて始めたプレイヤーの多くはまだレベリング途中だった。FCに当時所属していたメンバーは私を含め合計6人。一人はカンスト済で侵攻攻略を始める猛者ヒラ、マスターを含む三人はもうすぐ50でカンストするといったところ、そして私とIさんが駆け出しの新人プレイヤーだった。勿論、マスターなどの手伝いを借りることもあったが、私が戦士でIさんが黒魔導士であり、DPSのレベリングの過程においてシャキ待ち問題という重要な欠陥を抱えていることを知っていた私は積極的にIさんを誘いメインクエストの攻略およびレベリングに乗り出した。
並行して私はギャザクラのレベリングも行っていたが、FCメンバーの多くがサブジョブのレベリングをしない人たちであり、私の自作する装備を利用することがないことを知った私は、一緒にレベリングをしていたIさんに率先して配っていた。ギャザクラのモチベなんて誰かに使ってもらうことが一番であるが故の行為であるが、こうした一種の奉仕を続けることがhimechanを作り出すことに繋がるとは当時の私は考えていなかったのだ。こうした奉仕の過程で、私はFCの中では彼女に一番近い存在になっていたというのは私の勘違いではないだろうと思っている。この当時にIさんが女性プレイヤーであることなど知っていればまた違う結果になっていたのかもしれない。なっていないかもしれない。
三章 ~大迷宮~
私は基本的にゲームはやるからにはやり込まないと納得できない性質であることと、そもそものきっかけがL氏のプレイしていた大迷宮バハムート侵攻編を見てやってみたいと思っていたことから、バハ攻略に向けて準備を始める。そのうちの一つに侵攻の前、邂逅編の攻略が存在する。リアフレのL氏に鯖移動してきてもらって手伝ってもらい私はいち早く邂逅編を終わらせたのだが、その私を見てかあるいは別のフレンドの影響かは定かではないが、Iさんもまた邂逅編の攻略に乗り出した。そこで私もIさんの攻略を手伝うことになる。その過程で私はスカイプでIさんと頻繁にVCをすることになる……正確にはその前に、GCの昇級任務で必要なオーラムヴェイル攻略の時に初VCを行ったのだがその辺りは割愛しておこう。
そういった過程で知ったことが、彼女はそこまで上手くはないということ。彼女は黒がシャキりにくいという理由で白へとジョブチェンジを果たした。私はメインがタンクであるためタンクの立ち回りやヒーラーの立ち回りには多少うるさい人間だったし、L氏が凄腕のヒラであることFCの猛者ヒラもまた非常に上手であったことも影響して身内ヒラには厳しい面があったと思う。その私の色眼鏡から見て彼女はまだまだ上手とは言えなかったし、何より彼女の周囲の声が彼女に優しいこともあって現状に満足してしまっていることが気がかりだった。タンクの持っている防御スキルも覚えていない割に自信満々なのは見ていて怖いものがあるのだ。また彼女はフレンドに装備を貢いでもらうことが多々あり、特に最新の新式装備を無料で貰っていることを知った時には「あ、これヤバイな」と危機感を覚えた。当時の私の勘違いでなければ立派な「himechan」として成長を果たしているように見えたのだ。私にとってはそこまで多くないフレンドの一人だったため、私を含めて他人に媚びるような行為は控えることと、タダより怖いものはないので人から物は貰いすぎないようにしなさいと窘めることが増えるようになる。これは私の考え方に基づくものなので一概に正しいとは言えないが、私個人としては、あまり上手くなくてhimechan化しているのを見ると距離を取りたいという感情と彼女を諌めるかの板挟み状態だったのだ。
それでも私にとってはそれなりに大事なフレンドだったために、変わらずそれなりの頻度でVCをすることはあった。なぜVCなのかと言われれば、彼女のキャラは既に鯖移動していてこちらで一緒に遊ぶことはなかったこととスカイプがぴょこぴょこ鳴っててゲームに集中できないからVCしながらの方が意思疎通が楽だったこと、あとはL氏とVCしながらやることも多かったためにIさんとVCでダべりながら14やることは私の中で特に苦痛じゃなかったことが挙げられるだろう。まぁ、ぶっちゃけそれなりに楽しかった。声ブタとしては女性の声というのは落ち着くのだ。ちなみに初めにVCをした理由は、正直に告白するとネカマを疑っていたからである。断られればそれもまた良し、という感じだったのだが……「いいよー」と言われて正直動揺したことは私にとって今でも懐かしい思い出だ。
そうして彼女に疑心……というか呆れの感情を抱えながら親交を深めていく中で遂に結婚システム、エターナルバンドが実装されるのだった。
四章 ~エタバン~
さて、始めに言っておくと私はIさんとエタバンをしたがそれは所謂「アイテム婚」、すなわちエターナルバンド(通称エタバン)をすることによって貰える特典アイテム目当てだった。それも欲しいのは私ではなく、Iさんが、だ。
エタバンには無料プラン、ゴールドプラン、プラチナプランなど式のオプションや引き出物などなどに合わせていくつかのプランが選べるのだが、そのプランの中の一つに「エターナルチョコボ」、通称白チョコボと呼ばれるマウントが貰える、というものがあった。その大きな特徴は二人乗りできること、そしてIさんが心を惹かれた理由はマウントのサイズが固定であるということだ。マウントは乗る種族に応じて大きさを変え、特にIさんが使用するララフェルの乗るマウントは、小さいミニチュアのような可愛らしい見た目となっている。そしてそれは逆説的に、ララフェルを使用する限り大きいマウントにはどうやっても乗れないことを意味している。それを気に病んだIさんは白チョコボの実装に喜び、取りたいと思ったらしい。しかしながら当然、エタバンをするためには相手が必要となる。そこで私に白羽の矢がたったのだ。
ここまで聞くとエタバンしてくれと頼まれてしただけ、にも聞こえるかもしれないが勘違いしないで欲しい。私は拒否したのだ。
それは、ハウジングの内装を弄っていたときだった。
いつものように、彼女からTellが飛んできたのは。
「エノレスさん、お願いがあります」
「ふむ、どうぞ」
「私とエタバンしてくれませんか?」
ちょっと、びっくりした。アニマ鯖に新式をねだる友達とかがいたことを鑑みて、私にその手の依頼が来るとは思っていなかったのだ。なので当然、反応は冷めてしまう。
「えー。僕、エタバンとか興味ないんだけど」
「でもねでもね、エタバンするとおっきい白チョコボがもらえるんだよ!?可愛くない?それにねそれにね!ララフェルが乗っても小っちゃくならないの!超欲しい!」
「ちょっと待って。それ有料プランじゃなかったっけ?」
「そうそう!」
「いやいや。僕、興味もメリットもないエタバンに金払う気とかまずないんですけど。それなら僕以外の他を当たった方がいいよ」
「えー」
こんな感じの会話だったことを覚えている。
まぁ、断り方がやんわりだったのはアイテム婚とはいえそういうことを頼まれるのが嫌じゃなかったからなのは事実だ。……嬉しいに決まってるだろ!けど、私の中でエタバンとはいわゆる「相方」と呼ばれる色んなコンテンツ遊ぶ際に率先的に誘うべき相手としての位置づけ、あるいはネット内での恋人関係を想起させる行為であったために割と慎重だった。このあたりは他のゲームで結婚システムなどを経験していたからこその考えかもしれない。私はIさんに限らず、身内以外だと安定しない高難易度コンテンツを除き、ほとんどのコンテンツでは積極的に他の誰かを誘って遊ぶことはしないソロプレイヤーである。なぜそんなプレイスタイルかと言えば、端的に言って束縛を嫌うからだ。自分のやりたいときにやりたいことをやるし、それ以外はギブアンドテイクに基づいて人と遊ぶ。あとは助け合いの精神での協力だが、それは単に遊ぶこととは異なるだろう。そんな私に相方関係など耐えられるか?もちろん否である。
それ故にお断りしたのだが、後日また呼び出しをされると開口一番に言われたのは「プレゼントがあります」だった。そういってトレード画面が表れるとそこに映ったのはエターナルリング。エタバンに使用し、相手にプロポーズするRPがしたい場合に行う「指輪を贈る」行為そのものだった。当然私はこれには困惑。
「え?なに?私断ったはずなんだけど」
「そうなんだけど、他に当たる人がいなくて」
「アニマ鯖とかに確か知り合いいるじゃん。まぁ、そのために鯖移動しろっていうのも酷な話だけど」
「それに、これはアイテム欲しいだけで本当のエタバンとは違うから勘違いされても困るし……」
「まぁ、そりゃそうだけど」
「近すぎない距離感の人ってエノレスさんくらいしかいないし、お願い!助けると思って!」
「うーん……」
エノレス、押しに弱い疑惑。Iさんはアニマにいるフレの所に鯖移動するという名目で度々ガルーダから去っては戻り、それ故に私たちのFCには再加入することはなかったし、フレンドとしての付き合いもFCメンバーだけで見ると私に限られていた。彼女はその口調などから女性アピが激しかったし、結婚していて子どももいることが私のFCの中での周知の事実であったため、私はIさんとエタバンするなんてことをできるだけフレンド周りに知られたくなかった。気にしすぎと思う人もいるかもしれないが、それだけ私はエタバンには、特に既婚者とのエタバンには非常に神経質だったのだ。しかしながら私の良心が、指輪を贈りながらこれだけ頼むIさんの頼みを断ることを渋らせるのも事実。
それ故に、共通のフレンドは基本的にエタバンに呼ばないこと、あくまでアイテム婚でありそれ以上の関係は望まないこと、それらを理由に私はIさんとのエタバンを許可したのだ。「許可した」とか凄く上から目線だが、当時の私はこんな感想だったのは事実だ。
五章 ~亀裂~
エタバンの様子やその後の二人の関係には当初の予定通り特に甘酸っぱいものはなかった。すなわちこれまで通り、たまにVCをしながら遊ぶ程度の、そこで旦那の愚痴を言う彼女を窘める程度の緩い関係が続いていたのだがここで事件が起こる。Iさんから、当時プレイしていたアニマ鯖で男性に相方関係を迫られているという相談を受けたのだ。正直アイテム婚の私としては「なに?指輪返還しとけばいいの?」っていう感じなのだが、彼女はそれを許さない。エタバン相手としての協力を言外に求められたのだ。要するに「こいつは俺の女だから手を出すんじゃない」的な。しかしながら完全に外野を決め込みたい、余計なことに巻き込まれたくない立場の私としてはこれを拒否する立場を取る。要は「自分で解決しなさい」という立場だ。だって彼女の取れる選択は「受け入れる」か「拒否する」かの二択しかないだろう。さらに彼女が付け加えてきた情報によると、その言い寄ってきた男性はエタバンを受け入れてもらえなければ引退すると彼女に豪語したらしい。私目線ではそんな事態に合うのはhimechanのような立ち回りが原因である自業自得としか思えなかったし、それを注意もした。今後そういう目に逢いたくないなら普段から踏み込ませない、あるいは自分を偽ることを覚えなさいと。そうした上でやはり彼女に甘いところのある私は彼女の相談に乗った。
彼女の語るに、受け入れたいという欲はないらしい。けど(自分が原因で)引退してほしくない。どうしたらいいか?という。私から提示した論点は「引退を防ぐためにその男性とエタバンできるのか」と「自分が原因で引退になってもそれを背負う覚悟を持つ必要性」の二つ。これらを考慮して自分で判断しなさいという言葉を彼女に投げかけた。我ながら優しくないなーと今でも思う。けどこれは私にとって仕方のないことだったのだ。
私を頼ってくれる女性がいる、これが嫌か?……嫌なわけがない。
彼女のことを好きにならない保証があるのか?……奉仕の精神が恋愛感情に繋がることもある。
彼女に好かれるのは不味いことか?……不味いです。結婚していて現在子どももいるような女性に好かれるとか第一級の地雷に違いない。互いに苦しむだけだ。
だから私は女性プレイヤーと必要以上に近づくのを拒む。特にhimechanのような周囲に「(リアルが)女性である(という設定)」に釣られて厄介事が集まることを予想するに難くないのであれな尚更だ。
けど、駄目だった。
いつまでも外野を決め込もうとする私を彼女は次の言葉で無理やり内側に引きずり込まれた。
「エノレスさん、あのね。凄く引いちゃうかもしれないけど、えーと。うん。
単なるアイテム婚じゃなくて私の正式な相方になってくれませんか?ゲーム内の恋人になって欲しいです」
なんでこのタイミングやねん、って当時の私は動揺する頭で必死に考えてましたよ、ええ。
「いや、いやいやいや。え、ちょっと待って。相方、恋人ってそういうことだよね?」
「うん」
「結婚してるIさんとそれは色々不味いでしょ」
「うん、だからリアルでは会わないしゲームだけの関係」
「それ本当に約束できる?僕はできないよ。VC繋ぐたびに現在進行中である育児での旦那の愚痴聞いてたら僕はそうは思えないよ。僕、たくさん恐らくIさんにとって心地よかった言葉を吐いたもん。旦那さん分かってないねー、とか、こうすれば女性は喜ぶのにねー、とか。そういうのいっぱい言ったしそれで癒されてるのは僕にもなんとなく分かったけど、それはダメだよ。だって僕は外野だもん。ネットの世界だもん。そりゃ心地いい言葉を聞けるよ。それで旦那さんと仲悪くなったら?ネットに逃げてリアルの旦那から目を背け続けたら?そんなの怖くて僕は責任負えない。Iさんが旦那よりネットの相手を好きになる可能性を僕は否定できないよ」
「……うん」
4つも年上の彼女に、当時22の私がこのように諭すことができたのは今となっては、自画自賛だが偉いと思う。彼女には語れなかったが、もう一つ理由はあった。恥ずかしい話だが、私は「自分」が信じられなかったのだ。すなわち、疑似恋愛を続けているうちに本気になっていく可能性を他でもない自分が否定できなかったのだ。Iさんが私を好きになるのを恐れたんじゃない、私がIさんを好きになるのを恐れたのだ。趣味が合って話してて心地いいとかなにそれ怖い。当時の時点で私は彼女のことを好きかと聞かれたら素直に「女性としての好きはない」と答えられたが、相方になった後のことを想像すると、Iさんの事情を盾にして自分を守ることに精いっぱいにならざるを得なかった。……実際に問題だらけだったので盾にして問題はないが。
「そんな可能性が実際に実現したときに苦しむのは〇〇くん(※Iさんのお子さん)だよ。私は教育者を志望する立場として、子どもを不幸せにする可能性がある選択を取れない。だからごめんなさい。相方関係にはなれないです」
カッコいいこと言って誤魔化してるけど、心境は上記の通り。まぁ、嘘ではないけど。この後も短い会話が何回かあったり同じ言葉を繰り返したりしてたけど、結論は変わらなかったし変えるつもりもなかった。当時は前の会話(※言い寄る男性のこと)なんかすっ飛んでいたけど、今思うと「himechanプレイする都合のいい盾」が欲しかっただけなのかなーとも思ってしまう。その男性の話は結局「断る」という結論で幕を閉めたのだが、Iさんからは相方を断られたからということなのだろうが、私がIさんから距離を取るようになった原因はこの後に彼女が取る振る舞いに……ほとほと呆れてしまったからだ。
六章 ~別離~
彼女の一種の告白とも受け取れる行為を断ってから数日がたった。それなりの頻度でVCをするとは言えど毎日するほどではなかったためこの期間は少しそわそわしたのは否定できない。大丈夫だっただろうか、自分は間違っていないよな?そうやって自分で自分を励ます日々を送っていた。そしてある日、私の携帯が鳴り、Iさんからのメッセージが届く。その内容は、先日告白され「断る」という結論で落ち着いた話に関するものであり、独白だった。曰く、
「やめるって言ってきかないので、諦めきれずにガルーダに連れてきちゃいました。一緒に真成編とか行こうと思います。けどこれで良かったのかな……」
いや、よくねーよ!
ねぇ、私の話聞いてた?なんで自分が振った相手を振り回すの?
それされて嬉しいと思う?普通にその男性がかわいそうじゃん。なんでそんなひどいことすんの?
私、"エタバン考慮で男性を取る"または"痛みを覚悟して男性と離れる"の二択だって説明したよね?なんでそこで第三の選択肢を選んじゃうの?それ自分の自己満足で相手を苦しめてるって気づいてる?
前者はこの前のVCでの発言から選ばないのかと思ったら、私への相談は結局無視してそっちいくのかよ!別にそれはそれで私は(心情的に)助かるけど、私への相方希望はいったい何だったんねん。誰でもいいんかいっ!
はい、こんな感じでした。余裕で既読スルー決め込みました。実はL氏がこっちに遊びに来てもらってる間に組んでた固定がIさんをメンバーに偶然入れたらしいが、この一件の後にそこから出る情報は、その情報を100%信用はしてはいないものの彼女からスーっと離れていきたい思いを助長するものでしかなかった。例えば、
「女アピ激しい」「メンバーの一人といい雰囲気出されてメンバーとして困る」「リアルである程度モテるとか求めてない情報出されても反応に困る」「エノレス君どうにかしといて」
いや、それ私に言われても困るよ!私は相方関係を断った間柄だし、寧ろその後にその態度だし!そもそもやめたほうがいいと散々注意してきたのにそれだからその人はそれだからもう私には無理だし、できるだけもう関わりたくないです勘弁してください。そうは言っても私から一切誘わないだけで、誘われればそれに応える程度の少し距離を置いた関係は続けていた。
その壁を一気に広げたのはおそらく固定勧誘の話だろう。私とL氏はアレキ起動零式に向けて固定を作る算段をつけていた。そこにIさんが入れて欲しいと懇願してきたのだが、私がそれをキッパリと断ったのだ。理由は三つ。
一つ、「VC前提の固定に女性がいるとコミュニティが荒れる原因になるし、あなたは女アピ激しいんだから色々勘弁してほしい」
二つ、「私は攻略に関して、特にタンクヒラに対してはかなり口調とか内容とか選んで言うつもりはないので一々気を遣わないといけない人とはやりたくない(これは言葉で傷つけたくないという思いやりも入っている」
三つ、「単純に零式の初期攻略できるほどは上手くないんだから来るな」
この三つである。え?傲慢だって?それは否定しない。かくして私と固定を組むことを諦め、起動零式の難易度を292事件や、実際の自らの攻略で目の当たりにして零式攻略を諦めた彼女は8月にアニマへと帰っていくのだった。
以上の顛末を以て私と彼女の物語は閉められた。私たち二人が再会し、再び声を交わすことになるのはそこから約二年の月日を要することになる。私とIさんの関係はいかに……?
to be continued...
まぁ、続かないですけどね。
これがあるから、
・女言葉
・白魔ないし黒魔
・ララフェル
の三原則によるhimechanは許さない。蹴っ飛ばすぞ。