プロローグ4
なんで異世界行くまでにこんなに時間かかってるんだろう…スキル取得のやり方間違えたかな?
普段見ないからありかなーとか思ったんだけど思いつきの行動は思ったより面倒なことになっているようです。
さてここまで来てようやく宝探しが始まったな。
さて開始早々早速野球ボール大の物を発見さてランク何のスキルかな?と手に取ると
『HA☆ZU☆RE』
思いっきり投げ飛ばした。遠くでなんか「いった!誰ですかこれ投げた人は私じゃなきゃ大怪我ですよ!あーあちょっとコブ出来てますよ…」とかいう声が聞こえた気がしたけれど気のせいだと思う。僕は悪く無い。悪いのはあのボールをセットしたあのルクスだと思う。
気を取り直し探しだすが…この広い敷地で中々見つからない。かれこれ1時間近く探してる気がするが見つけるものはハズレボールばかり…どうなってんだ?
あ、あそこにいるのはトモキ君じゃないですか。ちょっと進捗聞いてみるか。どうせ向こうもあまり見つかっていないはず。
「やあ、トモキ君、何かスキルは見つかったかい?僕は全然でさー。ははは」
ちょっと照れくさい…
「やあ、スキルかい?僕は3つほど見つけたよ。」
あるぇ〜?(・3・)………これが運命力の差というやつか!?顔だけでなく運も強いのか?いやスキルが強いとは限らない…よし聞いてみるか。
「どんなスキルを手に入れたんだい?鑑定とかしちゃって良いかな?」
本人に向かって鑑定してもいいかと聞くのは大分失礼な気がするがここは殆んど存在しているかも怪しいプライドを捨てて聞こうじゃないか!
「ああ、いいよ。でも面白いスキルを手に入れてね隠蔽っていうんだけどこれがあるからうまくスキルを見れないんじゃないかな?試してみてよ」
お、意外にも許可が降りた。よしこれで遠慮なく見れるな。しかし隠蔽か…ちゃんと見れないと運の良さがわかりにくいじゃないか。とりあえず見てみるか。鑑定っと
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トモキ スズキ
レベル1
HP 50/50
MP 10/10
攻撃 15
防御 16
魔攻 6
魔防 9
素早さ 12
運 24
スキル
鑑定 A+
隠蔽 A
体術 B+
火魔法(極) A+
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……僕はもう泣きそうだなんなんだよこの格差は。死んじゃえよもう。3つ見つけて最低ラインがB+?こっちは10個以上見つけて全てハズレだったのに?おかしいよ…こんなのって無いよ…でも隠蔽がうまく出来てないことは伝えた方が良いだろう。僕は人を妬むが基本的には優しさで出来ているからな!キリッ、誰だそこでウゼェとか思ったやつ…今本気で泣きそうなんだからやめろよ!せめて慰めてくれよ!あれ?目から汗が…
「え、タカシ君どうしたの!?えっとはいハンカチこれで拭いてよ」
神だ。ここに神がいる。あんな女神よかよっぽど神してるよ。ゴッドだよ。ありがとうゴッドトモキよ。君のこと死ねば良いとか思って本当にごめんよ。
「な、んでもない…ありがとう…あ、そうだ隠蔽うまくかかってなかったみたいだけど大丈夫?でもすごいね。最低でB+、最高でA+のスキルだなんて」
その時トモキがニッと笑い
「だろう?俺実は大分運は良いほうなんだ。よくくじ引きなんかで1等や2等を引いてたからな」
トモキが勝ち誇ったような顔で僕の言葉に答える。
「しかし…隠蔽がうまく機能してなかったか。うーん…お、これでどうだ?」
再度見てみると今度はスキル欄が空っぽになった。
「おー出来てる出来てる!すごい何も見れなくなったぞ!」
「よっしゃ!これで新しいスキルがどんなスキルかバレなくなるな。はっはっは」
もう完全にトモキは有頂天である。滅茶苦茶調子に乗っているのが目に見えて分かる。さてこのままどこかにまた探しに行こうかとした時トモキから声がかかった。
「せっかくだからこの後から一緒に行動しないか?お前一人だと見つからないんだろ?」
「え、でもこれ最初に見つけた人しか手に入れることができないって言ってたよ?」
「ふっふっふ。実はこれ手に持ったやつというのが明確な最初に見つけたやつっていうのをさっき向こうでセイギと確認できたからな。一人だけ知らないのもあれだろ?なんか仲間ハズレっぽくてなんか嫌なんだよ」
ヤバいトモキ君めっちゃ良い人だ見た目も中身もイケメンだ。もうこの人について行こうかな。舎弟になって兄貴っとかできないかな?トモキ君相手だったらもうそれでも良いかもしんない。え?恋愛感情?んなのあるわけないじゃん。BLとか論外なんで。そこ、 で、本音は とか聞かない。無いからね、うん。
「じゃあ、お言葉に甘えて一緒に行動させてもらおうかな?」
「それじゃあよろしくなタカシ」
「よろしくトモキ君」
こうして僕に仲間ができた!
あれ?タイトル詐欺?…俺たちの戦いはこれからだとか言っとく?
終わらないけどタイトルどうりになるのは思ってたより後になりそうな気がしてきた。
書いてみてわかったけど思ったように話が進んでいかない