プロローグ2
今僕の耳がおかしくなければ宝探しと聞こえた気がする。え、何?宝探しって何?ドユコト?何それ、イミワカンナイ。とりあえずどうするのか聞…
「宝探しってあの宝探しですよね?それでどうするんですか?」
…こうと思っていたがヤサ男…セイギ君が先に聞いてくれた。
「えっと今回行ってもらう宝探しは皆さんの記憶にある適当な建物を一度創造してそこで宝のスキルを探してもらうという形で進めさせていただきます。そこで見つけたスキルをあなた方が身につけ異世界に旅立ってもらいます。時間はおおよそ5時間ほどですね。」
5!?え、長くない?てかどんな場所でやるつもりだよ…
「おい、そのスキルって奴は何個まで手に入れることができるんだ?」
あ、割と気になってたことをトモキ君が聞いてくれた。
「今回、宝探しで見つけたスキルは全て手に入れることができます。ただしそのスキルは最初に見つけた人だけが手に入れることができます。」
なるほど、つまり早いもの勝ちということか。
「つまり早いもの勝ちということでいいですか?」
セイギ君が僕が思ったことを質問している。
「はい。その通りです。今回の宝探しは初の試みなのでちゃんとうまくいくかわかりませんので何も見つけられなかった場合は私から一つだけランダムでランクAスキルを授けましょう」
ランクAスキルってなんだ?とりあえず聴くか。
「すみません、ランクAスキルってなんですか?」
「エレスフィアではスキルがランク付けされています。最低ランクはE、E+と始まり最高ランクはS+、SSという風になっています。ランクが高いほど強いスキルとなっています。ただしこのランクはスキルによっては最大Aランクまで自力であげることができます。例えば、調理や剣術といったスキルは練習したり、鍛えたりすることでランクを上げることができます。」
なるほど、なら最悪Eランクスキルでも鍛えればAランク、塵も積もれば山となるってやつか?
「ランクについてはわかりました。では宝はどのようなものでスキルはどのように判別するのですか?」
またセイギ君が色々と聞いてくれる。助かる。
「え、え〜と、それはですね…そ、そう野球ボールサイズのもので…え〜と、そこにランクが書いてありそれで判別してもらいます。はい」
『か、考えてなかった。そもそもこの企画さっき考えたばかりだから細かいところちゃんと決まってなかったよ…ま、まあ大丈夫だよね?』
「なるほど、では手に入れたスキルの詳細はどうやって確かめるのですか?自分でステータスなどを見ることはできますか?」
「え〜と、あちらの世界では自分のステータスを見ることは基本的にできないんです。あっ…鑑定!そう鑑定のスキルをあなた達に授けましょう!これでステータスを、見ることができます。見つけたボールは手に入れると消えるのでそこでスキルを鑑定をしてください。どんなスキルかは鑑定してからのお楽しみです」
なんだか今さっき考えたかのような感じだな。大丈夫なんだろうかこの女神は。
「わかりました。では最後にどこで宝探しを、するのですか?記憶にある場所とか言ってましたけど」
「場所はそうですね…ディ◯ニーランドという場所にしようと思います」
え、それ大丈夫?某D社の夢の国とか色々と引っかかりそうで怖いんだけど。
「かなり広いですね…」
「ええ、ですので時間は5時間と結構長い時間用意しました。人はあなた達だけなので自由に行動できますよ」
笑顔で言う女神ことルクス。しかし誰もいない夢の国…うわ、逆にホラーだよ…