プロローグ1
==========side 神==========
「また異世界召喚ですか…今度はどの世界ですか…はぁ」
「今度はエレスフィアだよ♪じゃあ頼んだよ♪」
「わかりましたよ。で?今回はどういう風に能力を渡すんですか?またガチャガチャでいいですか?あれ楽なんですよね」
「いや、もうそれ飽きたから別のでお願いね♪ポイント制も無しだから♪なんかあんまり見ないやつ いい感じに お願いね♪」
「はぁ?なんですかそれ!?しかもその言い回しだと私が考えなくちゃいけないんですか!?」
「うん。じゃあよろしくね〜♪」
「あ、ちょっと待ってくださいよ!…あのクソ神変な仕事だけ置いてどこか行きやがった…もう!やれば良いんでしょ!やれば!」
私は転生とスキルの女神ルクス。最近色んな世界から召喚勇者やら転生やらで駆り出されることが多い。まあ部下に任せることも多いのだが今回は新しい試みをしろとクソ神こと主神から命令されたので急遽企画を考えなくてはいけなくなった。神の世界は上下社会性で自分よりも立場が上の神には基本的に逆らえない。
「えっと、とりあえず何か考えないと時間が無いし…」
と言いながら今度召喚される人たちの資料を探し始める。
「あー、あったあった。次の召喚される人は3人か。……!!」
この時ルクスに電流走る。
「これだ!これでいこう。私ってば天才ね♪」
こうしてルンルン気分で資料片手にスキルの間に向かうルクスであった。
==========side out==========
僕の名前は安田 貴志、ついさっきまで普通に学校にいた気がするのだがパッと目の前が真っ白になるくらい光ると知らない真っ白な場所にいた。
そして目の前にとても綺麗な女性が座っていた。金髪ロングヘアで巨乳…AV以外で初めてこんな人見たよ。周りを見渡すと僕以外にも2人ほど人がいるようだ。他の2人も訳がわからないという感じでキョロキョロと周りを見ている。
隣の男はかなりイケメンで茶髪に身長は170ちょっとありモテそうな感じをしている。羨ましい…そのイケメンの隣はヤサ男風の男がいた。身長は160ちょっとぐらいだろうか?なんだかんだでこの人も年上の人からモテそうな感じの人だ…妬ましい…ん?僕?簡単に言うなら平凡、とにかく平凡な感じだ。成績が良いわけでも運動ができるわけでもないが全くできないわけでもない。彼女などもできたことは無い…あ、目の前の女性が立ち上がった。
「こんにちは。突然ですがあなた達は異世界に召喚されることになりました」
目の前の女性がいきなり凄いことを言い出した。え、異世界?召喚?マジで?
「おい、いきなり何言ってんだよ!ここどこだよ!」
イケメン君がごもっともなことを言っている。
「君、落ち着いて下さい。ここで勝手な話をすると大事な話が聞けなくなるかもしれません。そうですね。せめてあなたのお名前を言ってもらってから順に話をしてもらいたいですね」
「失礼しました。私は女神ルクス、転生やスキルを司っている女神になります。あなた方はとある国が召喚を行いエレスフィアという剣と魔法の世界に召喚されます。これは決定事項なので私では取り消すことはできません。勝手なことを言っているのは分かっているのですがどうかご理解下さい」
おお!剣と魔法!あのラノベとかで見たような世界に行けるのか!スゲーよ!テンション上がってきたよ!
「わかりました。ルクスさん。とりあえずこちらも自己紹介しますね。僕の名前は正義、一ノ瀬 正義です。よろしくお願いします」
あ、なんか自己紹介始まった。とりあえず僕も自己紹介した方が良いよね?
「僕の名前は安田 貴志です。よろしくお願いします」
「俺は鈴木 智樹だ。よろしくな。さっきはいきなり怒鳴って悪かったよ。急に目の前が光ったと思ったら訳がわからない場所にいて混乱してたんだ。すまない」
あ、イケメンことトモキ君結構優しい。さっき怒ってたから結構怖い人かと思ったよ。良かったよそんなに怖くない人で。
「いえ、先ほどのはこちらにも非がありますので気にしていません。とりあえず軽い説明をしますとあちらの世界では魔物などが出て来て危険なのであなた方召喚される人たちに能力を授ける場所がこの場所です。あちらの世界での目的はきっと召喚した者が説明してくれると思います」
ふむ、つまりここでチート能力を貰いあちらの世界で無双などが出来ると、テンション上がってきたー!
しかし、能力の与え方にも色々とあるはず、どのように与えられるか聴いてみるか。
「あの、能力ってどんな風に与えられるんですか?自分で選ぶことはできるんでしょうか?」
「いえ、今回は自分で選ぶことはできません」
今回は?まあいいや選ぶことができないということはポイント制で決めるタイプではなく、最近かどうかはあれだけどガチャガチャとみた!何回引けるかなー?
「というわけで皆さんには今から…宝探しをしてもらいます!」
「「「…は?」」」