嘘に塗り固められた1年
今日僕は嫁を訴える。
その物語の主人公は間違いなく僕だ。
嘘に塗り固められた1年を振り返りながら、
舞台にあがったマヌケで哀れな主人公の物語を紡ごうと思う。
◯出会い
彼女(亜美)と出会ったのはちょうど一年前。
僕は福岡から仙台へ転勤して半年経ち、
見知らぬ土地で寂しさを感じているときだった。
当時勤めていた会社の総会があり、
全国の社員が東京に集まるイベントの二次会で魔女に目をつけられてしまった。
二次会は転勤前の福岡のメンバーと一部の本社の人間で行われた。
その本社の人間の1人が彼女だった。
僕は久しぶりの地元メンバーとの会話を楽しんでおり、
彼女とは自己紹介程度にしか話していなかった。
話忘れていたが、僕はゲーム関連の仕事を6年間しており、
その会社の人事として中途採用されたばかりの人だった。
そのゲームの話題で盛り上がっていたが、
彼女は人事での入社ということもあり、ゲームには疎い人間だった。
そんな彼女もゲームを理解しようとPS4を購入したらしい。
そんなこんなで二次会も終わり彼女ともそのまま何事もなく別れ、
ホテルへと向かい、酔っていたこともありベットに倒れこむように眠りについた。
そして嘘に塗り固められた1年が始まる。