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異変
ぼくの名前は、信也
学校とバイトに明け暮れる、どこにでもいるような大学生だ
昨日、バイト仲間と飲みに出かけて、帰りに不思議な色の石を拾った
酔いのせいか、部屋に着くとすぐに、ぼくは眠ってしまったらしい
石が光り出したことにも気づかずに
目が覚めたのは、まだ夜が明けきらない時間で、部屋の中は薄暗かった。
横になったまま、なんとなく部屋を見渡す。
見慣れたはずの部屋は、様子がちがっていた
どこがどうだというわけじゃないが、どこか変だ
ぼくは目をこすって、もう一度部屋の中をながめた
やっぱり、どこか変だ
ざっと見た限り、物の配列は変わっていない。
じゃぁ、この違和感はなんだ?
落ち着いてよく見てみると、部屋の中の全ての物の色がちがっていることに気づいた
外はどうなっているんだ?そう想いながら立ち上がった時、昨夜拾った石につまづいた
つづく