しあわせのかたち2
ギラギラギラギラ
輝いていた
太陽がこの世界が俺自身が
無限大にギラギラしてた
どこまでも爆走し続けられる
巨大になるんだ もっともっと 俺には恐怖なんてない
笑うがいいさ 爆笑しろよ
俺にはなにもない
なにもないんだから
俺自身を証明する術さえも消えてしまったんだから
ああ 戸籍ぐらいは残っているかもしれない
でも要らないか
俺はこの小さな窓から外を眺めて
死んでいくんだから
この山々の色が何回変わったら死ねるんだろう
それさえもワカラナイ
親父とお袋には何も言えなかった
言えるはずもないか
俺は心にもなく他人に幸せを委ねようと思う
俺が死んで 解剖されて この病の治療に役立てれば良いさ
それが俺の『しあわせのかたち』
―――――――――
ふふふふ……
アイツがそんなこと考えてるはずもないか
でも最後ぐらい
きれいに終わらせてあげたくてね
あなたの心情を妄想して書いてあげたの
私の最後の優しさよ