第3話
あけおめことよろ
剣を引き抜きほっとしたのも束の間、ロレンスはどこからともなく謎の声を聴く。
ロレンスは意識を失って倒れた。しかし、3秒後ロレンスは起き上がる。
「グゥ...ア。。。グァァッ!」ロレンスは正気を失い、校長にきりかかる。
「剣の本質すら理解できんこの愚か者め…」
校長はボソッとつぶやきロレンスの攻撃を難なくかわしたあと、持っていた杖でロレンスのみぞおちを突く。
「ガハッッ」
ロレンスは魔力で練り上げられた打撃をまともにうけ吐血する。そして、倒れる。
目が覚めるとロレンスは保健室のベッドだった。
日は傾いてオレンジ色の空になっていた。
ふと、横を見ると誰かが隣に座っていた。
リンゴを剥いている。……いや、本当にむいている?
剥かれたリンゴはみるも無惨な形になっていた。
皮が剥けている部分もあれば剥けていない部分もある。それに剥けている部分は実も一緒に剥いてしまっていてリンゴというよりじゃがいものような形をしていた。
ロレンスはリンゴをジャガイモに変えた犯人の顔を見る。
その犯人はリーシャだった。
あまりの酷さに唖然としたものの、リーシャは気づくことなく一生懸命、ロレンスのためにリンゴをむいている。
ロレンスはリーシャに声をかける。
「あ、あのリーシャさん…?」
「!?」
リーシャが目を見開いてこちらに振り向く。
そして、頬を赤らめつつ、すぐにリンゴを剥いたカゴに気づき、手で覆って隠す。
「あ、いや。これは私のだから!」
この時、初めてリーシャの不器用な部分が見えた。
昔からリーシャは何事に対しても初めからほぼ完ぺきにできてまう天才だった。
そんなリーシャをみて、ふっと笑ってしまった。
「なに笑ってんのよ!リンゴの皮むきははじめてなのよ!」
リーシャは顔を真っ赤にしていう。
「いや、リーシャのかわいいとこ初めて見た。」
ロレンスは笑いながらそういうとリーシャはびっくりしたような顔をした。
そしてリーシャはロレンスに背を向けていう。
「あっそ!いつもはかわいくないもんね!」
リーシャの顔が見えない。
そして、恥じらうような声で
「リンゴ…。ほんとはあんたに食べさせようと思って。ほらあんた昼頃に気を失ってから何も食べてないでしょ。」
リーシャは背を向けたまま、ロレンスに聞く。
「あ、そうだ。あんた、あの剣を持ってから暴走したこと覚えてんの?」
「暴走する前までしか覚えてない。でもあの時、目の前のものを壊したくて仕方なかっt。」
ロレンスは申し訳なさそうにいう。
「とにかく。」
リーシャはロレンスの言葉を遮り、ロレンスに向き直る。
「とにかく、あんたが無事でよかった。もうあんなのから戻らないのかなって怖かったぁ。」
リーシャの目から涙があふれた。
「ごめん、心配かけた。」
ロレンスは胸にジーンと痛みを感じた。
あけましておめでとうございます!
今年も応援をよろしくお願いします。




