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1 伝説の始まり

3/3

 生ノ宮……?


「生ノ宮とは、全ての宮を統一した時に現れる最大の宮であります」


「成程ね」


 俺は剣ノ宮を力で叩き伏せることだけを考えていたが、権力で屈させることもできなくはないのか……


 突如、少し白っぽい竜と青っぽい龍がこちらに近づいてくる。


「クリムゾン、あんた独り占め!?」


「だめよ、!そんなことしちゃ!」


 すぐそばに来た瞬間人化する。

 そこにいたのは、ロリっぽい美少女と、スレンダーなお姉さんだった。


「ふぇ?」


 思わず変な声が出る。

 だって急に絶世の美女3人が、目の前で自分の為に言い争いをし始めたのだから。


 30分ほど経って眠くなってくる。


「ふぁあぁぁ〜」


 あくびが出ちゃった……


「「「!?」」」


 一斉に全員がこちらを見、顔を赤らめる。


「す、すみません。夜枷は私共がいたしますので、どうか……」


 クリムゾンが代表のように言う。

 え、ちょっと!?

 夜、夜枷って!?


「え!?いいの!?」


「もちろんで御座います。」


 そう言い、寝床まで3人で案内してくれた。

 そこは龍が10匹は寝れるだろう場所だった。


 〜


 〜〜


 〜〜〜


「くあああぁぁぁ!」


 びっくりした!

 昨日のあれって夢じゃないの?


「おはよう御座います」


 妖艶に微笑む。

 な、何だかすごいところに来てしまったと言うか何と言うか……


「え?何々?3人揃って御相手?すっげぇじゃん!?」


「アース、神龍様の御前よ。無礼は許さないわよ」


「まじで!?」


「いや、みんな、服着ようよ、服……」


 アクア(ロリ)と、シルフ(スレンダー美女)が抱き付いてくる。

 ひっでぇなこれ……


「そ、そうでしたわね……」


 恥ずかしそうに微笑み、アースが叩き出される。

 因みに俺に服を選んでもらいたいと言われたせいで、鑑賞会が始まったのはご愛嬌。




「それでは、龍ノ宮の主である影神龍、アリティニー様、鍛えましょう!」


 3人がノリノリで言ってくる。


「まぁ、それはそうだね。力不足は自覚しているし……」


「今日中にレベル3までは行きましょう!」


「え?でも、急にそんなにレベルは……」


「大抵の宮の中心地には修練の地と言う、狩場があるはずなのです」


「え?そんなこと、初めて聞いたよ?」


 剣ノ宮では、基本的に……あれ?あいつらどこから湧いているんだ……?


「そうです。アリティニー様が考えておられる通りです」


 つまりあいつらは、剣ノ宮が秘匿していた狩場から溢れ出して来た魔の者達って事か!?


「ふむ、そうなるとここにも狩場があると言うことになってしまうわけだが……どう言う魔の者が出てくるのだ?」


 強さに貪欲にならねば奴等を越せぬ!


「基本的に翊獣(ワイバーン)や、大鷲(グリフォン)が出て来ますね」


「ふむ、弱点は?」


「神龍様には基本的に“龍の咆哮(ドラゴノヴァ)”が使えるはずですよ?それが弱点です」


「うん?あ〜あれって龍の咆哮(ドラゴノヴァ)って言うのか……知らなかった……」


 いや、まぁルビが振られてないのもおかしいか……

 て言うかあの威力になれるところから始めないとな!


「それでは行きましょう!」


 そう言えば何か忘れているような……







「いつまで俺、叩き出されてるんだ……?」


 〜


 〜〜


 〜〜〜


 翊獣(ワイバーン)が65匹の群れになって突っ込んでくる。


「影神龍化!」


 その瞬間、異常な力が体に満ち溢れる。

 そして、影気を少しずつ解放する。


「影神龍剣術2ノ型、影喰ライ  剣神龍剣術3級第二技、龍撃13連撃」


 空に飛び、翊獣(ワイバーン)の羽を叩く。

 羽は切り裂かれ、13匹もの翊獣(ワイバーン)が地に落ちる。


「ああ、お美しい!」


「はあ、はあ!」


「ぽわ〜」


 三者三様の感想を漏らす古龍王(エンシェントドラゴン)達を横目に龍の咆哮(ドラゴノヴァ)を放出する。


龍の咆哮(ドラゴノヴァ)!」


 24匹の翊獣(ワイバーン)が丸焦げになる。

 残り28匹だ。


「影気解放」


 その瞬間、この世の色を全て凝縮したかのような雰囲気になる。


「影の眷属召喚」


 翊獣(ワイバーン)クラスの大きさの影龍が翊獣(ワイバーン)に喰らいつき、道連れにしていく。


「よし、終わりか」


 そう言った瞬間アクアとシルフとクリムゾンが駆け寄ってくる。


漸く(ようやく)終わりましたね!レベルが1は上がっているはずです!」


 ステータス


 名前 マルス=アリティニー

 LV2

 攻撃力 500(5000)龍化状態

 防御力 510(5100)龍化状態

 素早さ 8900(1400)龍化状態

 魔攻 760(7600)龍化状態

 魔防 750(7500)龍化状態


 魔法力 13700/15100


 ギフト 神龍魔法



「ステータス魔法とは幻影の魔術師が能力値を表すために作った魔法だ。だが、レベル0だと己の力の制御ができないため、ステータス魔法が見られないと言う事らしいよ。ここからは半分伝説なんだけど、幻影の魔術師は魔ノ宮の主になったんだ。その5年後、ぱったり居なくなったんだ。これは全員、寿命で死んでいない魔ノ宮の伝説だよ」


「へぇ〜人界にはその様な便利な魔法があるのですか!?その制度うちの軍隊にも導入させようかしら?それにしても、その伝説とは不可思議ですわね……」


 改めてステータス魔法?は便利だ。


 聞いた話だと、レベル1は己が不安定だから、数値もキリが良くない。

 しかし、レベル2以降は安定してくるのでキリのいい数字になるそうだ。


「はへぇ〜」


「アリティニー様は博識なのですね!」


 人界では常識だったけどね……

 と、言う事だが……


「取り敢えず、暫くはこの訓練を続けましょう」


「それはそうと……お前らぁ!龍の咆哮(ドラゴノヴァ)が弱点って言っていたくせに影喰ライの方があっさり倒せたぞ!」


 マジでふざけんな!


「アリティニー様は敬意をもって龍宮様と呼ばせて頂きます!」


「それいいね!シルフ!」


「成程ね」


 ちょっと気恥ずかしいな……

 って話逸らすなや!


「すいません……私達龍の咆哮(ドラゴノヴァ)しか使いませんし……」


 まぁ、でも鍛えなくちゃならんってのは賛成だな。

 そうじゃないと、今の俺じゃシルフと互角程度らしいからな!

 最低でもさっさと龍ノ宮全体の実力者全員に相対しても勝てるほどの実力をつけなきゃ!


「おいっ!お前らいつまで俺の事忘れてんだ!?」


 あっ……




「ふぅ……」


「すいません、ウチのアースが……キツく叱っておきます」


「ふふふ」


 いや、思わず笑ちゃったよ。

 まるでお母さんみたいだな。


「いや、クリムがまるでお母さんみたいで笑ちゃった」


「そう言うのはやめてください!」


 しっかしまぁ、仲良くなれたもんだよな……この短期間で!


「龍は刹那を生きるのです。基本的に今が幸せだったらそれでいいのです!」


「あ、いや、そんな事力説されても……」


 自信満々でそれを言うのはちょっとね……


「所で龍宮様?影龍が、上位龍として進化しました。元影の軍団長としてそこそこ有名だったので連れて来ましょうか?恐らく直属軍になるでしょうから」


「うん、そうして貰えると助かるよ」



参考程度に剣神の攻撃防御共に100000越えです。

因みに魔攻魔防は低いです!

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