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心の中で絶叫すれども、神様は来ず、私は四人の対応に悪戦苦闘するのであった

搾り取られたダンテはぐったりしていると、フィレンツォから予想外の存在からの贈り物を渡される──




 エリアと優しくまぐわった結果、エリアを羨ましがった四人にも求められた。

「……ドウシテコウナッタ」

 四日続けて搾り取られて私はベッドにぐったりと倒れ込んでいた。

「癒しが欲しい……誰か癒しを……」

 そう思っていると、勢いよく扉が開いた。

「ダンテ様お疲れの所失礼いたします」

「フィレンツォ何の用だ……」

 私はげっそりとした顔をフィレンツォに向ける。

「その……ダンテ様に婚約祝いの品が」

「は? 結婚祝いじゃなくて? というか誰からだ?」

「……四大守護者から……」

「はぁあああああああああああああああああああ?!?!」


――今頃祝いの品かよ!!――

――というかなんなんだ一体!!――


「……で、祝いの品は?」

「……こちらになります」

 部屋の中にもふもふとした丸い生き物が入ってきた。

「……パサランじゃないか」

 前世の「ケセランパセラン」をモチーフにしたと思われる妖精の一種だ。


 けれども、彼らは幸運を運ぶのではない。


 私は起き上がり、近づきパサランにぼふんを沈み込む。

「あ゛あ゛~~!! ふわもふ~~!! 癒される~~!!」

 癒し妖精「パサラン」そのふかふかふわふわな体で、主人を癒す妖精なのだ。


 しかも特大のサイズなので私一人だけでなく、複数人抱き着いても大丈夫なくらいの大きさだ。


 ちなみに、隙間に入り込んで掃除するという習性もあるので、びっくりするほど柔らかい。


「うわああああ癒される~~!!」

「いやはや、まさかこんな稀少妖精をダンテ様の使い魔にするとは……おそれいります」

 フィレンツォの言葉はその通りだった。


 このパサラン、妖精界にしか住んでないので、こっちに連れてくるには余程の事がないとできない。

 だから稀少なのだ。

 ちなみに、サロモネ王も使い魔にしていたという。


 超レア。





 この時の私は知らなかった。

 パサランに抱き着く私を見て、ずるいと言い出す五人が来ることを。


 そしてパサランの中で一緒にもふもふされる羽目になることを。







ふかふかしたものって癒やしですよね。


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