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滅ぶ前にゃー叫ばなやめれんッ!!!  作者: シ流つっけ
レグナトール家〈前編〉
20/42

幕間〈けっ、真面目かよ〉



 その白い部屋には大樹が描かれていた。




 黒い部屋の外。




 未だ何にも染まらぬ空間。




 世界のうらで、雄牛の頭蓋骨を被った燕尾服の男は溜め息をつく。




「照合先を一億規模から七十億オーバーに切り替えてはみたが…『該当データ無し』……か」




 大樹を間近で観察すると、それは蝋燭の日の様に揺らめく文の群れであることが分かる。




「なら、何故だ?何故私はアレを〝主の種〟であると認識した?」




 文字は二対の蚯蚓みみずが、まるで水を求めて蠢く有様だ。




 それら一つ一つは〝慟哭〟であり、総じてそれらは〝祈り〟であった。




「〝転生者〟……?」




 魔人は対象の言葉を脳内で再生する。




「何を表している?………輪廻転生か……

 バカな〝宙〟と〝時〟と〝人〟は皆同一だ。どれも概念上の流れであり〝柱〟に成り得ぬ……。

〝間〟が何か要素を残したまま次の生命に還元されるなど………」




 そんな事が可能であるならば、何もかもが無駄でしかない。




 いや、そんな事は今更だ。間もなく〝一柱目〟がこの地へ降り立つ。




 興味深い対象ではあるが、計画に懸念が出る様では排除の必要があった。







「オマエは一体……どこからやって来た?


        桜丸彼岸丸      」


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