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戦輪の戦士  作者: KY
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街での生活 依頼と・・・

街での光景を書いてみました。

まだ面白い所にはいっていないとは思いますが、お付き合いください

「朝か・・・。」


ティティという少女の案内で泊まった宿屋。

値段もそれほど高くないのにサービスも良い。 寝具も多少古いが、清潔感があるから不快感もなかったのが良かった。

そのまま呆けていると、足音がした後でノック音がした。


「はい。 」


「おはようございます!シンさん!御飯が出来たので呼びに来ました!」


「昨日言っていた一食サービスはこれかい?」


「はい!でも一日のみです・・・。 ですが、追加で払って頂ければ、お出しします。 スイマセン。」


「気にしないで。 とりあえず頂きに行くよ。」


「はい。 お待ちしてます。」


ティティは嬉しそうに廊下を歩いていく。 その後ろ姿を見送りながら扉をしめて着替えをする。

階下に降りると、すでに数名の宿泊者が朝食を取っていた。


「おはよう。 朝食を頼めるかい?」


「はい!椅子に座ってお待ちください!」


「ああ、頼むね。」


ティティが言う様に空いている椅子に座り待つ。

少しすると、朝食が運ばれてきた。 食事はスープとオーク肉の炒め物、パンが一つついた。


「おお、これは・・・。 思ったより豪華だ・・・。」


「これを食べて頑張ってください!」


「ありがとう。」


宿で食事をしてから街の冒険者ギルドに向かう。

ギルドでは相変わらず冒険者の男女が、ボードに張られた依頼を見ていた。


「さて、俺も何か見てみるか・・・。」


「おい!そこの坊主!何しに来た!お前の様な餓鬼が来るとこじゃないぜ!」


「いや、一応はランクは低くはないですよ?まあ、街に来たばかりですが。」


「ふん!使えない奴は何とでも言える!さっさと去りな!」


「いや、冒険者なんだから依頼を見るのは当たり前だが?」


「うるせぇ!小者は黙ってろ!殺すぞ!」


「やれるものならどうぞ。」


「・・・。 そんなに殺されたいようだな。 ならそうしてやるよ!」


背中に背負った戦斧を振りかぶった後で、振り下ろされた。

床を破壊する音と共に周りに粉塵が飛ぶ。 因縁男はこれでシンが倒したと思ったが、そこに体がなかったのに目を見開いた。


「なっ?!いない?!」


「ちょっと!何してるんですか!」


「うっせぇ!クソアマ!黙ってろ!」


「女性に対して失礼ですよ。」


「なっ?!」


「静かにお願いします。」


ズガン!


シンが因縁男の頭を掴み、そのまま自身の開けた穴に突っ込ませた。

めり込んだ悲鳴すら上げられないまま、床下に沈んだ。


「少し静かにしててくれる?ボードが見られないから。」


「大丈夫ですか?斧で攻撃されたようですが・・・。」


「上に飛んで避けたから。 ちなみに俺に責任ある?」


「いえ、あちらが攻撃をしているのであなたには責任はありません。」


「そうですか。 ありがとうございます。 依頼を見ても?」


「はい。 どうぞ。」


シンは受付嬢の裏付けで責任がない事が証明された。

そこでボードを見に行くことにした。 とはいえ、上位の依頼はないが、格下の依頼を受ける事は出来ないから常時依頼の物しか受けれない。 しかし、その中で受けられそうな依頼を二つ受けるために受付へ向かった。


「すいません。 この依頼を受けたいんですが。」


「分かりました。 えっ!」


「すいませんが、早めにお願いします。」


「あっ、はい!畏まりました。」


職員さんも職務に忠実に何も言わずにこなしてくれた。

常時依頼のモノはランクは関係ない。 だから受ける事が出来た。


「とりあえずソロ、一発目を頑張りますか!」


「まずはアイテムチェックだけど、アイテムボックス内にあるから薬系は問題ないか・・・。 じゃあ、向かえばいいか・・・。」


シンはそのまま街を出る。

街を出て、森を目指す。 常時依頼の物や討伐対象がいるからだ。


「さて、まずは薬草採集からかな?ゴブリン討伐はその間にやろうかな?まあ、やってみるか。」


「まずはこつこつとだな・・・。」


周りの散策をしながら薬草や毒消し草、麻痺薬草もあり、結構な量の薬草を採取できた。 そうしているうちにゴブリンの小グループを発見した。


「おっ?ゴブリン3体。 こちらには気づいていない・・・。 なら、戦輪で倒すか・・・。」


腰のバックから戦輪を一枚だけ出し、手のひらで魔力を送り、高速回転をさせる。

高速回転した戦輪はヒューンと、音を音を立てて手のひらに浮いた。 それを行けと念じて飛ばす。

戦輪はそのまま高速回転と高速移動で、正面にいたゴブリンの首を飛ばす。 返す刀で呆然としていた二体のゴブリンも首を飛ばす。 高速移動した戦輪は血で汚れることなく、シンの手元に帰った。


「一枚だとかなり正確に操作できるな。 でも、やはりそれじゃあ駄目だ・・・。 精進しないと。」


「ん?まだ来るか?」


ゴブリンの別の班らしく、シンから距離が在るから声は聞こえないが、仲間が殺された事に驚いている。

他にも近くにいたらしく、次々と集まってくる。 その数40匹。 上位種もいるらしく、方々を警戒はし始めた。 


「これは・・・思っていたよりもヤバいな。 相手が気づいていないうちに打って出るか!奇襲できるとこまで行くか。 せいやぁ!」


「ギャギャ!」「ぐぎがぁ!」


一気に近づき、戦輪を手持ち全部を放って、一気に攻勢に出た。

戦輪10枚が高速移動・回転をして、あっという間にゴブリンの群れの中に突っ込む。

縦横無尽に戦輪が飛び交い、ゴブリンの手足や首を斬り飛ばす。 初手を防げなかったゴブリンは、最初の攻撃で上位種の一匹が首を刈られて死んだ。 もう一体は奥にいた為に難を逃れたが、周りを固めていたゴブリンは次々と倒れていった。

数分も掛からずゴブリンの集団が倒れ伏した。


「ふう・・。 とりあえずどうにかなった。」


周りを見渡すが、それ以上来ることはなかった。

警戒しながらではあるが、討伐証明の片耳を切り取った。 右耳を切り取り、持って行かないと報酬が貰えないからだ。 上位種も変わらない。

耳を一つの袋に入れてもっていく事に。

帰り道も何事もなく、帰れるはずもなかった。 ゴブリンの血の匂いに獣が集り、帰り道の途中で今度は狼に襲われた。 数は3頭。

俺はビビらなかった。 それよりも先ほどの高揚感から余計に興奮した。


「いくぜぇ!!」


「ぐるあぁぁぁ!!」


狼が襲い掛かるが、また戦輪の露に消えた。 しかし、その後も狼の攻勢は収まらず、次々と襲い掛かってきた。 高揚感から戦輪も先ほどよりも乱れ飛ぶ。 素早いはずの狼なども次々と頭や足が宙に舞う。

 地面に倒れた彼らは横や上から振ってくる戦輪によって、首が飛ぶ。 魔物も10数匹が死ぬと、不利と察して、森の奥へと逃げていった。


「流石にこれはきついわ・・・。 とりあえず仕舞って街に帰ろう・・・。 疲れたわ。」


倒した魔物を仕舞ってから街に帰る。

疲れた顔をしていた為か、門番の衛兵に心配されたが、適当に誤魔化してギルドに向かう。


「大丈夫ですか?!シン様!」


「ああ、平気。 ちょっとゴブリンと狼の群れに追い立てられて疲れただけだから。」


「ゴブリンと狼?!それも群れ?!よく無事でしたね・・・。」


「まあ、なんとかね。 そうだ。 依頼はこなしたから確認しても貰える?」


「はい。 こちらにどうぞ。」


「はい。 頼む。」


ドサッと、言う音と共に薬草類を置く。 

量に驚いている受付嬢を放置して、次の話をする。


「あと、ゴブリンと狼がいるんだけど・・・大丈夫?」


「はっ!ゴブリンと狼ですね?!出来れば、裏の解体場でお願いします。 こちらへ!すいません、この薬草類の査定、お願いします!」


「はい!分かりました!」


受付嬢さんが後ろにいる職員に指示を出すと、待機していた職員さんが手分けして薬草類を仕分けして、クリップボードの紙に書いているらしい。

俺は最初の受付嬢さんに誘導されて、裏の解体場へ向かう。


「オルドリンデさん!いますか?」


「おう!いるぞ!どうした?」


「大量納品です。 受け入れお願いします!」


「あいよ!今行く!待たせたな!持ち込んだのは、お前さんかい?」


「はい。 出して良いですか?」


「おう!そこなら大丈夫だ!出してくれ!」


俺は言われた場所にゴブリンと狼を出した。

他の場所で討伐したゴブリンも出し、あえて上位種は出さなかったが、少し高い山を5つを数えた頃に係りの男性からストップがかかった。


「待て!待て!これ以上は多い!待たんか!」


「ん?もう少しあるけど止める?」


「・・・。 あとどれくらいあるんだ?お前さんは。」


「他で討伐した奴があと100体かな。」


「それは出すなら10日は開けてくれ。 流石にうちの処理能力が追い付かん。」


「分かりました。 ではお願いします。」


「ああ、分かったよ。 査定は少しかかる。 酒場でも行って一杯ひっかけてこい。 成人はしてるだろうしな?」


「ありがとうございます。 ひとまずはワインでも飲んで待ちます。」


「おう!また受付から呼ぶから帰んなよ?」


「はい。 分かりました。」 


ひとまずはギルドに戻り、併設の酒場でデカンタのワインを注文し、給仕の女性に適当につまみを見繕うようお願いし、ゆったりした。

1時間ほどすると、呼ぶ声に反応して受付へ向かう。


「シン様、お待たせしました。 依頼完了の2件分、銀貨15枚と素材買い取り代で金貨1枚と銀貨60枚です。 支払いは口座で良いですか?」 


「ああ、頼む。」


「ではこちらで。」


受付嬢の出した機械にかざすと、乾いた電子音の様な音がして、ギルドカードに残高が表示される。

そのまま、受付嬢に挨拶をしてギルドを出る。


「そういえば、ガルーダさんの店に行ってないな・・・。」


「シンさんですか?」


「ん?」


振り返ると、最初にギルドに案内をしてくれたシャルが立っていた。

そのままシャルに店までの案内を頼むと、右手を出された。


駄賃くれ?タダじゃないという事ね・・・。


俺はズボンに手を突っ込み、ズボンの中にあった銅貨3枚をシャルの手に置いた。 シャルは少しそれを見て納得したらしく、声を掛けてきた。


「契約完了です。 行くですよ。 お店に案内するです。」


「ああ、頼むよ。」


シャルの案内で、一路ガルーダさんのお店に向かう。

これがまた面倒な事になるが、この時の俺は知らなかった・・・。

作者のやる気がでるよう、高評価・ブックマーク登録お願いします。

今後も頑張る活力になります。

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