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戦輪の戦士  作者: KY
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新天地・・・。

お疲れ様です。

大変お世話になっております。 KYでございます。

なんとか更新をさせて貰えるくらいのモノを書かせて頂きました。

よろしくお願いします。

領主連の方々のご尽力で、戦争で切り取った国境線付近の要塞線を含む領地を得た。

その領地に郷の住人を連れていく。

皆も笑顔で進んでいく。 どの目にも希望が浮かんでいるからだ。


「シン殿、どのような土地ですか?」


「ざっとは説明したけど、郷よりは温暖な気温の場所で色々と生活がしやすいとは思うよ?」


「だとよいですね。 ドワーフの連中は喜々として、鉱山の方へ向かいましたしね。 穀倉地帯にも住人の一部が、先乗りで向かいました。」


「まあ、現地で生活している方もいるから揉めない事を祈るけどね・・・。」


「まあ、自警団もそれぞれに散りました。 後は後ろの方々次第かと・・・。」


「そうだね・・・。」


俺は後ろを見ると、あまり生気のない集団が続いている。

領主連の方々の寄こした元奴隷の住人達だ。

彼らは不当な扱いをしている領主たちから取り上げて来た亜人たちで、彼らの処遇をこちらに丸投げをした形で、俺に渡された。

その代わりに貴族連の方々から多額の餞別と、技師の無償提供と資材の調達・輸送をある程度の期間、貴族連の方々が、保証して下さることで手を打った。

しかし、やる気の見えない人材は不安がみえるが、仕方がない。


「なるようになるか・・・。」


「大丈夫ですよ!シン殿なら!」


近くにいる者もうんうんと、首を縦に振る。

郷での事を言っているようで、不安がないようだった。 あるのは俺だけの様で、ヤニスとアニスの姉妹も俺の両側により、声を掛けてくれた。


「主さまは心配なさらずとも平気です。 我らがお助けします。」


「そうですよぅ~。 私と~、ヤニスちゃんで~、助けますぅ~。 『万軍』のスキルの他にぃ~、『工兵軍』というスキルも~ありますぅ~。 工作する人達を呼べるスキルなのでぇ~、頑張れますよぅ~。」


相変われず騎士の様なヤニスとゆるふわ系のアニス。

二人の存在は自分の中でも大きい。 今も俺らを守っているのは彼女のスキルからのモノがある為に頼もしい限りだ。

領地に入ると、先発で来ている先行隊の数名が待っていた。


「シン様、お待ちしておりました。」


「ご苦労様。 どうだった?」


「はっ!では、近くに陣幕がありますので、そちらで。」


「ありがとう。」


先行隊は俺らが着く頃に合わせて、陣幕や休憩の為の用意をしてくれていた。

郷の者や元奴隷の人達もそこで休憩した。

が、そこで事件が起こる。

今まで処遇が悪すぎた元奴隷の人々が、これまでの待遇に不安を覚えていたらしく、休憩で食料が、しかも温かい物が貰えるとは思えなかったらしく、騒ぎになった。 

自警団や騎士団の説得もあり、落ちついたがその代わりに彼らの目にも希望の日が灯ったらしく、その後の彼らは嬉しそうに進んだ。


一方、陣幕内では・・・。

かなり込み入った話し合いが始まった・・・。


「そうか・・・。 要塞の一番大きなとこには、すでに国軍が入っているのか・・・。」


「はい。 それと懲罰隊と戦闘奴隷部隊も。 ですが、彼らは門の外です。 先発の騎士団と自警団は半数ずつが、すでに要塞の砦に入っております。」


「そうか。 まずは良い滑り出しだな・・・。」


「はっ!これからシン様が入城して頂き、引継ぎをお願いします。」


「わかった。」


こうして俺らは領地の中央都市に着く。 街の名前が『ナバロン』らしい。

領主舘には、暫定統治をしていた役人から現状の申し送りを受ける。

その後にそれぞれの担当箇所へ向け、出発していった。 当然、後発隊の元奴隷の方達もそれぞれに散って行った。

しかし、ついて行く元奴隷の方々も今では、やる気に満ちた人々になっており、喜々として進んで赴任地へ向かっていった。


「彼らは大丈夫です!我らも頑張りましょう!」


「ああ、アニスの方もよろしくな。」


「はい!お任せを~。」


こうして俺たちの新しい場所での生活が始まった。

領地に着任する事、10日ほどで商人の隊商が2つも来てくれた。 それも懐かしい顔が率いていた。


「スミスさん!ガルーダさん!・・・どうしてここへ?」


「「お久しぶりです。 シン執行官殿。」」


「・・・。 2人にそう言われると、痒いですね・・・。 いつもの通りにしません?」


「ならば、そうしましょう。」


「我らもその方がやりやすいですしね。」


「お願いします。」


「まずは我らが来た理由ですが・・・。」


スミスさんが代表して教えてくれたのは、商業ギルドがこの土地に2人をギルドマスターとして、この土地に最低2つはギルド支部を造りたい事を教えてくれた。 当然、2人のお店もだ。

断る通りもない為に承諾すると、領主舘から少し離れた広場用地の所に建築したいと打診も来た。 もう一つの支部は、鉱山の麓に少数だが村が出来ており、その場所を打診を受けた。 当然、承認した。

ギルドの資金力を流用したいという事も在るが、ギルドがくれば、流通が出来る。 そうなれば自ずと発展してくる。 しかも旧知の商人が中心なら相談もしやすい。 内心、喜んだ。


さらに4日ほどすると、今度は白装束の集団が面会を求めて来た。

教会関係だ。

この領地には確かに教会は少ない。

あっても民家に祭壇を設けたくらいのモノで、神官としての教育を受けた者が務めている所が、少数派で殆どが、その土地の村長や長老が代理をしているのが、現実だ。

しかし、変わっているのはそこではない。

来た神官は明らかに教会で多い種族の人材が少ない。

なんと来たのは獣人やエルフ、ドワーフが主で、普人の神官は少数だった。 シスターに至っては、ほぼすべてが亜人と言われる人で固められていた。


「貴方がシン閣下ですか?」


「あっ、はい。 そうですが・・・。 どなたですか?」


「申し遅れました。 我らは教会本部から派遣されてきました教会関係者でございます。 閣下にはこの領地での布教・治療院の建築に御助力を頂きたく、参りました。」


目の前には明らかに100名近い男女がおり、その筆頭と思われる壮年の普人の男性が、熊と狼の聖騎士の鎧を身に纏った男性を伴って、俺の前に来た。


「そうですか・・・。 布教は構いません。 ですが、差別を植え付ける様な教会の教義には賛同しかねる。 その様な事をするのであれば、協力も許可も出来ません。 お引き取りを。」


「・・・。 ご指摘はごもっとも・・・。 貴殿はかつてのメンバーとその取り巻きだった者の話は聞いております・・・。 ですので、そのような事がないように致しますので・・・許可を頂けますか?

勿論、貴方様や貴方の部下の方々がお疑いならすべてを開示いたします。 どうか・・・どうか・・・。」


深々と頭を下げる筆頭神官殿。

その後ろに並ぶ者も同様に頭を下げた。

俺もそこまでされたら、拒否が出来る訳もなく、違反をした際はすべての臨検と莫大な違約金を支払う事に教会本部名義で、確約させた。

だが、その代わりに人の拠り所が出来た事は喜ばしい。

彼らはすぐに活動を開始した。 持ち込んだテントで簡易の礼拝堂を作り、そこで祈りを始めた。

本当に彼らは領内各地で活動した。 しかし、それは清貧を旨とし、民第一を貫いている。

その為か、領民が自ら進んで教会施設の建設に手を貸す者が現れる。

俺も止めなかったために各地に教会が出来た。


「教会建設に待ったをかけないで頂き、感謝しております。」


「これは民意です。 その気持ちを奢らぬよう・・・お願いします。」


「畏まりました。 肝に銘じます。」


筆頭の彼は、それを真剣な顔で頷き、下がっていった。

そこに近づいてきたのはヤニスだった。


「ひとまずは教会関係者は、主様の言う通りにしております。 ですが、もし怪しい行動をしていたら、消すようにいたします。」


「そうならないよう・・・祈りたいものだ・・・。」


しかし、彼らは戒律を破らなかった・・・。

聞けば、彼らは亜人種の聖職者は元々低いらしく、清貧にならざるを得ない状況だった。

ここに来た事で、自身らの信じる信仰の道を進むことが出来ると、喜んでいた。 彼らも自身の進むべき道を進むことの出来なかった者達だったのだ・・・。

しかし、宗教の力は偉大だ・・・。

元々、道路や開墾は労役ではなく、普請であり、食事と賃金が出るモノであった為に民の参加は多かったが、神官やシスターが炊き出しなので手を貸してくると、参加人数が増えた。

その為に危険地帯の除去や開墾は大いに進み、領地開墾が進んだ。


「時として、宗教も力が出せます。 我らにもこの領地開発に協力させてください。」


「・・・。 悪い意味でその力を使わないのであれば、良いでしょう。」


「勿論です。」


教会筆頭神官の男性は、俺に頭を下げ、自身らの有用性を証明した。

彼らはその後もこちらの期待を裏切ることなく、民の安寧と発展を願い続けて、支えていくのである。

領内が発展していくにつれ、商業ギルドでも2人の商人が動いていた。


「スミスさん、発展に対しての輸送が間に合っていない所がで始めましたな?」


「うむ。 だが、これ以上の増産をするにも・・・どうにかせねば・・・。」


彼らの悩みは彼の元々の商品を筆頭に良質な農作物や工芸品や鍋などの鉄や銅製品などの生産品をどのようにして、輸送・販売するかで悩んでいた。

まだ、輸送路が確定していない場所も多く、彼らを悩ます者も多かった。

魔物や流れ者の賊達、自然環境もだ。

しかし、鉱山のドワーフの力を借りる事で、乗り切る道筋をつけるなどして、どうにか輸送網の確立に成功した2人。

これからはそれを使って、発展・向上させればいい。

彼らの苦労ももうしばらく・・・というより多分尽きないのであった。


「この領地はこれからはかなりの発展をする。 気を引き締めねば・・・。」


「はい!スミスさん。 これからも頑張りましょう!」


「うむ!サポート、頼むぞ!」


「はい!」


歳は違えども同じ志持つ二人は、今日も邁進する。

まだ出来たばかりの新しい領地の未来を見つめ、夢の現実を目指して・・・。   

コロナワクチン接種も多くの自治体で50%を達成しようとしておりますが、油断しない様に皆様も自身の体調にご自愛ください。

 やはり体は資本ですから。

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