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戦輪の戦士  作者: KY
35/41

新編成・女性自警団!

今回は短いです。

心のハードルを越えることの出来た姫将は、精力的に訓練に勤しんだ。

その中でも全力を持って取り組んでいたのは、女性のみの自警団の結成だった。 元々は自警団にいた隊員が移籍したり、新規で編成したりと、20名程度の部隊を編成したのだ。

 名称も『姫薔薇隊』。


「お前たちは女性でありながら武器を取ってきた勇士である!我もその1人だが、我と共に歩いてくれる同士でもある!共にここを守ろう!」


「「「「「「はい!」」」」」」


「彼女はここに居座る気か?」


「居座るのではなく、住みつくというのが正しいでしょうなぁ!がっはっはっは!」


「・・・貴方もですか?」


「勿論ですぞぉ!お嬢の居る所が我のいる所!よろしくお願いします!」


「はははっ・・・はあーーーー。」


こちらがため息をついている状態であるのにも関わらず、かの主従はそれぞれの居場所を作り出して、完全に居座る体制を整えつつある。

それを待っていたように街に納品に行っていた里の者が声を掛けて来た。


「シン様。 ギルドでシン様にお渡しするようにと、預かってきました。」


「俺に?」


「はい。 こちらです。」


渡された手紙には封蝋がしてあり、封印は領主様の紋章が刻まれていた。

その手紙から主従の結果が決まったらしく、俺ら主従と共にかの主従を伴って、出頭するようにとの命令書だった。


「来るべき時が来た・・・と、いう事か・・・。」


「そうでありますな・・・。」


「・・・。」


「だが、行かねば進まない・・・準備を。」


「はっ、畏まりました・・・。」


こうして俺を含めた4人は、里を出て街へと向かう・・・。

足取りは軽やかとは言えない速度で、街へと入り、領主舘へと進む。

門に着くと、すでに知り合いである門番の騎士が顔パスで門に入れてくれ、館の入り口にはいつものように館のメイドさんが待っている。


「シン様、お待ちしておりました。」


「メイド長。 お世話になります。」


「はい。 こちらへ。」


俺は首肯定をして、彼女の案内で応接間へと誘導される。

応接間では当然の様にメイドさんがお茶を入れてくれて、女性陣用に軽食が提供される。

以前よりもお菓子の質が高い物になっているから里の貢献度も悪くないようで嬉しかった。


「待たせたな・・・。 呼びつけて済まない。 今回は手紙で済まされる事ではない。 心して聞いてくれよ?」


「はっ!」


「まずは姫将殿。 久しいな。 あの時以来か?」


「はい。 そうです。」


「騎士殿も。 元気そうだな・・・。」


「はっ!勿論です。 我は姫の剣であり、盾ですから。」


「道理だの・・・。 時に姫将殿。 貴殿は母国に帰りたいか?」


「・・・。 最初は・・・帰りたいと・・・願いました。 ですが・・・。」


「ですが?」


暫しの沈黙の中で、彼女は俯いていた顔を上げて、領主様の顔を見て、口を開く。

顔は決意の目で見た。


「今はこのまま里で暮らしたい。 国では利用されるだけの存在が、里ではこんな我を慕ってくれる者がおります。 今はその者の期待にこたえたいと思います!」


「よく申された!この老骨も貴方様に付き従いますぞ!」


「・・・。 答えが出たようだな・・・。」


「領主様?答えとは?」


「シン、お前は伴侶は居るか?」


「伴侶?妻という事ですか?私には2人がおります。」


「その姉妹であろう?我が言っているのは、お主と同じ種族の女だ。」


「それはいりません。 私は女の醜い争いは好みません。」


「命令を伝える!」


「・・・はっ!」


「シン!貴様には姫将事、帝国第7皇女を娶る事を命ずる!」


「なっ!」


「命令は伝えた!帰って良し!」


領主様は執事さんに後事を頼んで速攻で逃げ出した。

こちらが声を掛ける前には、部屋を出ていた。


「ちょっと・・・そんな・・・。」


「シン様。 説明をさせて頂いても?」


「あっ、はい。 どうぞ。」


残された執事さんが説明をしてくれた。

まずは国としても実力と影響力のある若い女性である彼女を返還することに難色をしてしており、敵国にその影響力のある彼女を使っての他国からの増援・援助の材料に使う事を防ぐ意味があると、説明された。 しかし、彼女を他の貴族では逆に嫁ぎ先や生家に暗殺者が放たれる不安もあり、俺に渡される事になった教えてくれた。 序列は彼女が正室扱いは確定。 姉妹の2人は側室になる事で纏められていた。


「そんな・・・。 3人の気も考えないのは・・・。」


「我は構わない。 どうせ国に帰っても良い扱いをされるとは、思えん。」


「「我らも構いません。 同様の寵愛を頂けるのであれば。」」


「・・・。 良いの?まるで物の様に・・・。」


「どちらにしても元々奴隷だった我らを従者にしてくれたことだけでも嬉しいのに・・・。」


「寵愛を頂いた上に、お情けも頂いていますしぃ~。」


「我も里での暮らしがいい。 国には味方はおらんし。」


「良いのか・・・?3人は?」


「勿論です。」「はい~。」「ああ。」


「話がまとまったようですね?」


「ああ。 多分な・・・。」


こうして彼女は俺の嫁の1人(正室)として、里に迎え入れられることに。

当然だが、騎士殿も共に来ることになりました。

里に帰還すると、行く末を心配していた『姫薔薇隊』の面々は心配そうにしていたが、彼女が俺の妻になる事が伝わると、大変喜んだ。

跡取りが出来るとか、産み手は多い方が良い等と、色々な事を言われたが共に批判ではなく、良い方向の事を言われていた。

彼女は正式に里の住人になった。

その夜は宴会になった事は言うまでもない・・・。 

うつ症状が出始めてしまい、少し短い更新が続くかもしれません・・・。

すいません。 

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