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戦輪の戦士  作者: KY
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マジス 拠点 

今回は街での生活が始まります。

襲撃からさらに数日、馬車は『マジス』の街と思われる城壁らしいものが見えた。

道中も時々、魔物の襲撃があっただけで無事に辿り着いた。


「ここがマジス・・・。」


「ああ、ようこそマジスへ。 入街料はうちの大将が払ってくれるぜ。 助けてくれたお礼の一つだってよ。」


「ほう、それは有難いな。 新しい街では何かと物入りだからありがたい。」


「まあな。 支払う金額は銅貨2枚だが、それだけでも串焼き2本買えるからな!好意はありがたく受けておいても損はないからな!」


「・・・。 雇い主に対して、そんな風に言っていいのか?」


「その通りですよ。 雇用主に対する態度がなっていませんね?」


「はっ!!」


「どちら様ですか?流れ的には彼の雇用主でこの商隊の長だと思いますが?」


「その通りです。 商隊の長です。 彼には少し反省を促す事をした方が良いですね。」


商隊の長がそんな事を呟きながら去ると、彼は大慌てで雇用主を追いかけた。

すると振り返り、シンに言った。


「ギルドには案内人を付けます。 付いて行けば、ギルドに案内しますので。 あと、気が向いたら私の店にお越しください。 サービスしますよ。」


「ありがとう。 その時はよろしく。」


シンが返事をすると、言い訳をする彼をないもののように扱い、去っていく。

それでも指示を飛ばしていく姿は、やり手だと感じられる姿だ。


「スミスさんみたいだ・・・。」


「元気かな?スミスさん達・・・。 まずは俺も自活しないとだしね。 スミスさんからの売上金は大事にしたいしね!」


「あの・・・よろしいです?」


「はっ、はい。 えっと、案内人の人かな?」


「はいです。 奉公人のシャルです。 冒険者ギルドまで案内を頼まれたです。 行けるです?」


「はい。 宜しくね。」


「畏まりです。 こっちです。」


シャルと名乗る子の案内で冒険者ギルドへと向かう。

街の広場に面した場所に大きな煉瓦造りの建物が、ギルドらしくシャルはその建物に入っていく。

後に遅れないように入ったが、シャルはずんずんと進んでいく。

一つの窓口らしい場所に着くと、カウンターの下から声を掛けていた。


「すいません。 用事があるです。」


「おや?ガルーダさんのとこのシャルじゃない!依頼?」


「違うです。 あちらの人をギルドまで案内するように頼まれたです。 良いです?」


「あちら?スイマセン!冒険者ギルドにようこそ!登録でしょうか?」


「登録はしてある。 討伐した魔物の素材の買取と所在確認のために来た。 頼めるか?」


「分かりました!ギルドカードをお願いします。」


「ああ。」


「では、僕は帰ります。 お店にも来てほしいと言っていたです。 宜しくです。」


「案内ありがとう。 少ないけど、駄賃だ。 取っておいてくれ。」


俺はシャルの手に銀貨3枚を握らせた。

まあ、駄賃の割には高いが、感謝の気持ちで渡した。


「ありがとうです。 今度はお店で。 バイバイ。」


「ありがとうな。」


シャルが手を振るので、こちらも返した。

しかし、受付嬢が固まっているのに気づき、彼女を見る。

どうやら俺のカードを見て、固まっているようだった。


「おい、大丈夫か?」


「はっ!失礼しました!確認は終わりました!買取カウンターは、そちらに見える買取と書かれた場所が担当ですので、そちらにお願いします!」


「ああ、あそこか・・・。 分かった。 ありがとう。」


「いえ!またのご利用お待ちしております!」


俺は彼女からカードを受け取ると、会釈をしてから買取と大きく書かれた看板のカウンターに向かう。

そこにも綺麗な女性がおり、何かを書いていた。


「すまない。 ここは買取して貰える所で間違いないかな?」


「ん?ああ、すいません。 はい、合っています。 どのような物ですか?」


「多いのは魔物の素材だが、手間がないから解体していないんだ。 それもお願いしたい。」


「未解体ですか?そうなると、解体費用が差し引かれますが?」


「ああ、頼む。 量も多いから広い場所はないか?」


「分かりました。 裏の解体場に直接行きましょう。 こちらへ。」


「すまない。」


彼女の案内でひとまずギルドを出て、裏に向かう。

大きな倉庫のような場所に入ると、体格の良い男たちが様々な得物で持ち込まれた魔物を解体していた。

俺らに気付いた男の一人が、垂れる汗をぬぐいながら近づいてきた。


「よう!セリア嬢!どうした?」


「ランドさん、大量持ち込みです。 どこに置いてもらいますか?」


「ほう?そうだな。 あそこが空いてる。 そこに頼む!」


「分かりました。 あちらでお願いします。」


解体場の人に指示された場所に別れる前に単独で狩った魔物を出していく。

ウルフにゴブリン、オークにスネークも。

かなりの山にしてから振り返る。


「とりあえずこれだけだ。 どうした?」


「あんちゃん・・・。 これはすげえな・・・。 久々に見たぜ。」


「そうですね。 これだけの素材、あまり見れませんよ・・・。」


「ダメか?この街での生活費が足りないんだ。 買い取ってくれないと、俺は野宿になるよ。」


「いや、それはねぇよ。 買取は出来る。 ただ、少し時間をくれ。 少し酒場で飲んでてくれ。 量があるから査定がかかるからよ。」


「そういう事なら分かった。 待っているよ。」


俺はきた道を戻り、ギルドへ。

そのまま、奥にあるギルド酒場でひとまずの酒と食事を頼んだ。

注文を聞いたウェイトレスの女性が奥に行ったのを見送り、空いてる席に着いた。

周りには少し酔っ払いがいたが、絡まれなかった。 しかし、そんな中でも声を掛けてくる者はいた。


「いやぁ、ちょっと良いかな?」


「ん?あんたは?」


「僕はロッゾ。 冒険者パーティー『悠久の空』のリーダーをしている。 ランクはC。 よろしく。」


「ああ、俺はシン。 前は所属していたが、辞めて今はソロだ。 ランクはすまない。 今は言えないんだよ。 でも、低くはないから。」


「ああ、構わないよ。 話は勧誘だよ。 うちに来ないか?」


「なぜ、俺を?」


「勘かな・・・。 君は強いと感じたから。」


「・・・。 それは凄いな。 だが、買い被りだ。 俺は今夜の宿すら困る貧乏人さ。 君らの思うような男じゃないよ。」


「まあ、いきなり声を掛けて良い返事がもらえるとは、思っていないよ。 ただ、覚えておいてくれ。 気が向いたら声を掛けてくれよ? 歓迎するから。」


「そうかい。 ありがとうよ。」


「じゃあ、また。」


「さて、食事と酒を飲もうかな。」


ロッゾはそのまま離れていく。

すでにテーブルには、注文したものが届いており、代金も話の途中で支払った。

俺は気を取り直し、食事をすることにした。

出された料理は、とてもおいしかった。 食事を楽しみながら査定が終わるのを待った。

食事も終わり、久々の酒を飲み干して一息ついていた時に買取の担当だった受付嬢が迎えに来た。


「お待たせして申し訳ございません。 査定が終わりましたので、買取カウンターに来て頂けませんか?査定額の確認とお支払いを致します。」


「ああ、ありがとう。」


受付嬢に案内され、買取カウンターへ。

カウンターに着くと、受付嬢が頭を下げてから話をしてくれた。


「この度は大量の持ち込みありがとうございます。 低級の魔石は様々なモノに流用しているので、大変ありがたいです。 あと、オークは肉もそれ以外の素材も市井の生活を支える物資ですので、ありがとうございます。 査定額についてですが、全部で金貨3枚銀貨40枚銅貨30枚です。 」


「ありがとう。 それで構わない。 またよろしく。」


「はい。 ありがとうございます。」


彼女から代金を受け取りの為にギルドカードをかざす。 乾いた電子音で入金が確認された。

そのままギルドを出ようとしていると、また声を掛けられた。


「あのぉ~、今晩の宿とか決まってますか?」


「ん?この街に来たばかりだからまだだな。」


「それでは食事をサービスするので、うちに来ませんか?!」


「君の?まあ、まずは話を聞くよ。 案内してくれる?」


「はい!こちらです!」


10歳くらいの給仕服に身を包んだ10歳くらいの獣人少女に案内され、彼女の家でもある宿屋へ向かう二人。 道中で実は街に入った時点で狙われていたらしい。 案内が付いた時は諦めかけてたが、直ぐに案内がいなくなったので、待ち構えていたらしい。 買取もして貰っていたので、期待をしていたと話してくれた。


「お待たせしました!ここが私の家でもある宿屋『灰色の猫』です。」


「ここが?確かに表通りに面してないから客確保は大変だね。」


「そうなんです・・・。 とりあえず中へ。」


案内された宿屋は他の所と大きな変化がない宿屋だったが、どことなく家族経営らしいアットホームな雰囲気があった。 しかし、悪いという感じもない。


「あら?お客様?ティティが連れて来てくれたの?」


「お母さん!お客さん候補を連れてきた!」


「ありがとうね。 それでは案内しますね。 まずは素泊まりだと銀貨1枚です。 夕食付きだと銀貨1枚と銅貨30枚です。 食事は追加で頼む際は銅貨10枚で軽食を用意します。 あと、うちの目玉でもあるんですが、うちは小さいですがお風呂があります。 そちらの使用料は一回銀貨1枚頂きますが、入ることが出来ます。 受付に朝伝えて貰えれば、指定した時間に入ることが出来ます。 予約次第でずれる事はありますが、入れないことはないのでお勧めします。」


女将さんと思われる少女を大人にしたような女性が、説明してくれた。

少しそれた所にある為、特色を出すために建てたそうだ。 今晩はここに泊まることを決め、話をした。

 

「そうだな。 この子の案内もあったし、お世話になろう。 ひとまず10日ほど頼みたい。 夕食付きで風呂も頼む。 買取が思っていたより高かったから少し贅沢がしたい。」


「10日も?! ティティ!よくやったわ!お手柄よ!」


「えへへ❤」


孤児院が家だった俺には、とても暖かい気持ちになれるひと時だった。

だが、まだ用事もあるので少し悪いが、声を掛けた。


「すまない。 支払いは前払いで良いか?払えないわけでは無いが、後になると使い込むことがあるから支払いたい。 あと、風呂は朝食時に言えばいいか?」


「あっ、はい。 すいません。 お風呂はそれで調整が出来ます。 支払いも前払いで平気です。 追加で食事を用意する場合は、その場でお支払い下さい。」


「分かった。」 


俺は女将さんに銀貨23枚を支払い、10日間の宿を確保した。

風呂も夕食後に予約を入れ、ティティの案内で部屋へ。

部屋にはベッドと机と椅子、簡易箪笥があるだけの部屋だが、掃除と洗濯が行き届いているらしく、さっぱりした空気がある。


「それじゃあ、シンさん!夕食時間にまた来ますね!」


「ああ、よろしく頼むよ。」


「はい!」


彼女が部屋を退室していく。

俺もベッドに横なって休む。 明日からの予定は明日ギルドに行った際に確認すれば良いかと、考えて少し寝ることにした。

今回はお金の話がありましたので、記載します。


銅貨100枚⇒銀貨1枚 銀貨100枚⇒金貨1枚


こんな感じです。 

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