後始末 新たなる仲間達
怪我の療養中となりました・・・。
痛い所は腰です。 仕事中に痛めたようで会社を休んでおります。
ですが、手持無沙汰になり、更新をさせて頂いております。
津波が落ち着き、ギルドでの論功行賞も終わった後のかつての仲間の何度目か分からない暴挙は、シン達の実力の下、あっけなく退けられた。
その後始末に自身を追い出した後に入った二人が、ギルドでシン達と相対していた。
「・・・。 どの面を下げて来たのやら・・・。」
「あれぇ?それは酷いですねぇ・・・。 まあ、管理が不十分だったのは申し訳ありませんが、実際に被害がなかったんですから許してくださいよぉ~。」
「被害がなければ、良いというモノではありません!反省してください!」
ヤニスも彼女らの言い分に切れた。
斥候職の女の子を相手に怒っていた。
「このダークエルフ?の人、キツイ~。 奴隷でしょ?静かにして。」
「奴隷であっても主様にけがを負わせるかもしれなかったんですよ?!怒ります!」
「だからそれは悪かったといってるじゃん!分かってよ!」
「それでは足りないから言っているんです!」
「ぶう・・・。 とりあえずお詫びの話をしていい?もう帰りたいんだけど・・・。」
「俺もだべっている気はない。 続けてくれ。」
「主様!」
「ヤニス。 気持ちは嬉しい・・・。 だが、互いに落とし前がないとな。 今度はこうならない様にしてくれんだろ?」
「はい。 勿論です!では・・・。」
彼女の話によると、彼らはすでに債権過多な状態になっており、すでに回収が不可能になっているとの事。 その為、もうパーティーとしての回収を諦め、単体での回収に切り替えたらしい。
魔導士のマリアは、魔法科学校の教師として赴任し、その給金から回収と休みの日にする依頼消化で回収をするとの事。
回復術士のセラは、施術院に奉職してその給金から回収する方法に切り替えた。 当然だが、奉仕活動をさせると共に貴族の治療をすることで、その中から回収する事になった。
最後にアランだが、彼にはどこも受け入れ先がなく、平和的に回収する事が出来ないか等という事になり、異民族との抗争地の兵士として連れ出される事なった。 命が続く限り戦い続けさせられるだろうと彼女から伝えられた。
「やつら・・・。 とうとうそこまで来たか・・・。」
「まあ、元をただせば、シン様のなのですが・・・。 まあ、切り替えが出来なかったお三方にも非があるので、何も言えませんが・・・。」
「それでそれだけの報告だけが落とし前ではないだろう?」
「はい!お詫びにこの金子を・・・よいしょっ!はい!どうぞ!」
「・・・。 それが手切れ金か?」
「話が早くて助かります!実はシンさん達の戦闘、我らも注目しているんですよねぇ~。 それでぇ、もし良かったら、今度~助けて貰えますぅ~。」
彼女は、歳相応なおねだりでシンに甘えた声を出す。
しかし、それが作りものだと見抜けぬはずもなく、俺は彼女に言い放つ。
「依頼次第では助けなくはない・・・。 が、尖兵のようにしたいのであれば、断る。 そこまでの義理もないし、世話にもなっていないしな。 それに親しくするつもりもないから・・・。」
「まだ、あの事を怒っているんですかぁ~。 根に持つ男は嫌われますよぉ~。」
「別に。 用がそれだけなら消えてくれ。 目障りだ。」
「はいはい。 消えますよぉ~だ。 そこまで嫌わなくても良いじゃないですか!」
彼女は頬を膨らましながらギルドの応接室を出て行った。
彼の付き人の様についてきたどこかの貴族の使用人も同様に出て行った。 ひとまずの彼らの後始末は終わった。
応接室に残された俺らも出て行くことにした。
「会談は終わりました?」
「?アンナさんか・・・。 ひとまずな。 あと、この金を預けたい頼めるか?」
「はい。 ありがとうございます。 こちらへ。」
「ああ。」
彼女から渡された金をギルドカードへ入金する。
軽い金属音と共に入金が終わる。
「はい。 お預かりしました。 またのご利用お待ちしております。」
「ああ。 そうする。」
「それでこれからどうなさいます?用事はこの後はありませんが?」
ギルドを出て、街を歩いていると、ヤニスが声を掛けて来た。
しかし、俺自身は目的地は決まっていた。
「そうだったな。 実はもう一人奴隷を・・護衛を探しに行こうと思う。」
「もう一人ですか?私では役不足ですか・・・。」
「いや、そうじゃない。 今度は魔導士の様な魔法が使える人を買おうと思う。 それに屋敷を作って貰ったかそれを管理する人も欲しいからな。 普通の使用人だと、裏切られると困るからそれで必要なんだよ。 臨時収入もあるしね。」
「そうでしたか。 分かりました。 お供します!」
「うむ。 よろしくな。」
こうして、ヤニスを買った奴隷商館に再び訪れた。
商館では、主自らがすぐに出迎えてくれ、応接室に案内された。
「シン様。 この度のご活躍、おめでとうございます。」
「ほう。 もう耳に?」
「ええ、商人は情報が命ですから。 してこの度はどのような用命で?」
「そうだな・・・。 この間に来た時のあのメイドさん達、まだいる?」
「・・・。 ああ、あの子達ですか?居りますよ。 3人とも。 購入されますか?」
「ああ、勿論。 あと、執事と料理人も欲しい。 それと魔術の仕える人材が欲しい。 護衛の一人にする。」
「執事と料理人ですか・・・。 種族は不問で?」
「護衛共々、不問で良いよ。 出来る?」
「勿論です。 メイドの三人は面通りはしますか?執事と料理人は一人しかいないので、そのまま顔を見て頂きますが。」
「一応頼む。」
「はっ、畏まりました。」
最初にメイドの3人が来た。 全員が獣人のハーフだったらしく、外見が良かったが、購入までは至らなかったとの事だ。 俺が購入したことを伝えると、3人ともが抱き合って喜んでいた。
俺が声を掛けると、喜んで働くと言ってくれた。
次に執事の人は、羊族の壮年の男性だった。 かつては大店のお屋敷で執事をしていたが、代が変わった跡取りの好き嫌いで、売りに出されたらしい。 当然、働いてくれると言ってくれた。 料理人は女性熊獣人で、奴隷にされる前は宿屋で働いていたが、経営が傾いたことで夫婦共々、騙されて売られたという人だった。 条件が旦那も購入する事だったが、木工職人であることもあり、二つ返事で購入した。 最後に護衛の方は、見て欲しいと奴隷の居る所へ連れていかれた。
「こちらから奴隷の居住スペースです。 どうぞ。」
「ああ。」
彼に案内されるがまま、戦闘奴隷のフロアへと入る。
男性のブロックでは、これという人材が見当たらなかった。 強そうな者はいたが、癖のある人材らしくて、購入する気になれなかった。
次の女性エリアで、おとなしく付いて来ていたヤニスが変化が出た。
ある同種族の女性に対して、駈け寄ったからだ。
「お姉ちゃん!」
「?」
「ヤニス様、彼女が身内ですか?」
「?・・・ヤニス?えっ?ヤニスなの?!」
「そうだよ!お姉ちゃん!」
「ああ!ヤニス・・・。 会いたかった・・・。」
姉妹が檻の柵越しに家族の再会を喜んでいる中で俺は聞いてみることにした。
彼も説明をするために近づいてきた。
「彼女は?」
「はい。 ヤニス殿と同じで仲間に売られそうだったそうですが、何とか逃げ出したんだそうです。 ですが、運が悪い所に山賊に捕まりました。 それで騎士団の討伐で解放されたんですが、その騎士様の中で裏と繋がりのある方がおられたらしく、売りに出されてしまいまして、こちらに。」
「そうか・・・。 彼女はどんなスキルが?」
「はい。 『弓術』『短剣術』『召喚術』『精霊術』があります。 年もヤニス様と20歳違いなので姉妹と言われれば、納得できますね。」
「そうですか・・・。」
「では続けます。 こちらへ。」
「お姉ちゃん・・・行くね・・・。」
「うん。 会えてうれしかったよ・・・。」
こうして、奴隷商館で姉妹の再会が起きるという奇跡が起きた。 それ以外は大きな変化もなく、過ぎていった。 そうして俺らは最初に通された部屋に戻ってきた。
一息ついた所でヤニスが声を掛けて来た。
「あの、主様・・・。」
「ん?何?」
「いえ・・・何でもありません・・・。」
「そんな事はないでしょ?言いたい事は言いな?いつものようにな。」
「はっ、はい。 では・・・あの新しい奴隷をお姉ちゃんに・・・姉にして頂けないでしょうか?姉にして頂けたのであれば、夜伽も前以上に頑張りますので・・・その、購入してください・・・。 姉と一緒に貴方様の御側に・・・。」
そこまで言い切ると、彼女は俯き、声を殺して涙を流した。
自身も奴隷に落ちたが、シンという理解ある主に拾われた事で今でも冒険者として、一人の女性として平和な時を過ごしてきた。 だが、ここで姉を見過ごせば、シンの様な主に拾われる確証はない。 そうなれば、今生の別れになりかねない。 いや、なる。 ならばと、自らのさらなる奉仕を交渉材料に購入を主に打診してきたのだった。
「どうか・・・どうかお願いします・・・。」
「ふう・・・。 素直に言えたね。 まあ、俺もあんな光景を見せられて何もしないとか言うのもないけどね。」
「では!」
「ああ、彼女を、お姉さんを購入しよう。 まずは主殿との交渉だがね。」
「はい!ありがとうございます!」
「まだうまく行くとは限らないよ?ぬか喜びかもよ?」
「そんな事はありません!主様ですから!」
「・・・。 期待に添える様に頑張る。」
その後、ノック音と共に主が登場した。
交渉は思っていたよりもうまく行き、執事さん達の家の保守要員は全員で金貨100枚で落ち着き、件の姉ダークエルフの購入は、ヤニスの3倍で手を打った。 どうやら五体はついているが、足と腕に大きな怪我をしていたらしく、動かないらしい。 その為に魔法を使えるが、安くなったらしい。
「思っていたよりうまく行ったね。」
「はい!ありがとうございます!」
「シン様。 今回も良い取引をさせて頂き、ありがとうございます。 今後も良い取引をさせて頂きますようよろしくお願いします。」
「こちらこそ、ありがとうございます。」
こうして奴隷を10名近くを購入して、商館からできてた俺らは、目立っている。
彼らはそれぞれが、荷物を持っていた。
彼らを連れてひとまずギルドへ向かう。
「アンナさん、すまないんですが、会議室を借りられます?」
「シンさん?ええ、構いませんが。」
「それじゃあ、お借りしますね。 皆、付いてきて。」
こうして彼らを連れて、会議室に入る。
そして、彼らに説明をしていく。
「ではこれからの生活は少し違う所になります。 当然ですが、色々と制約もあります。 ですが、現地では制約は設けないようにします。 一部は危険な場所がある為にそこは守ってください。」
「「「「「「「はい。 分かりました。」」」」」」」
その後も説明が続き、1時間ほどで説明も終わり、これから移動する段階になる。
そうして、今度は門の外へ出て行く。
説明をしてあるためか、不満を口にする者はいない。 こうして、警戒をしながらも隠れ里に到着した一行は、一人ずつ里に入っていった。
「ようこそ。 我が里へ!これから生活する場だ!仲間もいるので仲良くしてほしい。」
「シン殿。 そちらが新しい住人ですか?」
「ああ、ロビさん。 そうです。 私の家の保守管理の人手ともう一人の護衛です。 よろしく。」
「はい。 こちらこそ。 皆様もよろしくお願いします。」
「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」」」
こうして、里の家の保守管理と相棒を迎えることが出来た。
これからまた冒険者活動を頑張っていこうと思うシンであった。
この度、3人目の仲間の加入となりました。
詳しい事は次回にさせて頂きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。




