狂った愛情
声劇の台本
♂:2
登場人物ユイト・アキオ
ある部屋でアキオがユイトに語りかける
アキオ「目が覚めた?」
ユイトはまだ眠たそうにつぶやく
ユイト「ん…ん?…こ、ここは?」
アキオは微笑みながら続ける
アキオ「目、覚めたんだな…よかった。
ふっ、何が起こったか分からないような顔をしているな。」
少し困惑しながらユイトは聞く
ユイト「なんでボクはここに?なんでボクは拘束されてるの?」
ニヤニヤしながらアキオは答える
アキオ「オレが運んだのさ…。君を眠らせてね、拘束した理由は後でわかるよ」
少し困惑したような顔でユイトは答える
ユイト「なんでこんな事するの?家に返してよ…。ボク達友達だよね?」
ニッコリ笑いながらアキオは答える
アキオ「そうオレ達は友達だけど、ただの友達じゃない。親友だよ」
少し怒りながらユイトは言う
ユイト「親友だったら なおさらなんでこんな事するんだよ!」
少し口調が強くなる
アキオ「だってこうでもしないと、お前 オレにかまってくれないじゃんか!最近は彼女ができたとか浮ついててさ!」
イラつきながらユイトは答える
ユイト「彼女ができたことは君には関係ないだろ!」
少し大きめの声でアキオは答える
アキオ「いや、大アリだ!なんたってお前を愛しているのは彼女だけじゃないからさ」
困惑しながらユイトはアキオに聞く
ユイト「な、なにが言いたいんだよ」
少しイラつきながらアキオは答える
アキオ「オレ、お前のことをずっと親友だと思ってたんだ、でも、お前はオレと出会った時はよく遊んだりしてたけど、最近はどうだ?遊ぶどころか連絡も取り合わねぇようになっただろ?お前彼女出来てから オレと会わなくなっただろ!だからオレはお前の彼女が憎くて仕方がないんだ オレの親友を取ったから。」
ユイト「何をするつもり?早くボクの拘束解いてよ!」
少し微笑みながらアキオは話す
アキオ「いいや、拘束を解くつもりはない…。
これから行う儀式の為に…な。
でも、コレはお前が蒔いた種なんだぜ?お前がオレという存在がありながら他の女に手を伸ばした。コレは浮気と同じだよな?」
少しイラつきながらユイトは答える
ユイト「自分勝手なことばかり言って!結局!君は何が言いたいんだよ!」
少し真剣な表情でアキオは話した
アキオ「この際だからハッキリ言うぞ、オレはお前が好きで愛していた!なのにお前はオレの事を放置して女に走った! だからオレはお前の彼女が許せない! ほら、これ?何か分かる?首だよ お前の彼女の」
ユイトはショックでパニックになる
ユイト「なんで、なんで、なんで、なんでなんで!」
アキオは少しニヤつきながら答える
アキオ「なんでだと?邪魔者を消してやったに過ぎない。コレでお前はオレと一緒に居られるぜ?」
彼女を失った悲しさとアキオに対する怒りに震えながらユイトは叫ぶ
ユイト「ふざけるな!ゆ、許さない、許さない、許さない、許さない…。警察に突き出してやる!お前を!」
アキオ「できるもんならやってみろよ。できるもんならな。アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハww」
怒りをあらわにしながらユイトは叫ぶ
ユイト「お前のせいで人が…彼女が…死んだんだぞ!何がおかしい!」
アキオは不気味に笑いながら答える
アキオ「今に分かるさ!さて…そろそろ仕上げに取り掛かろうかなww」
恐怖で青ざめた表情のユイトが叫ぶ
ユイト「ボクに何をする気だ? や、やめろ、来るな!来るなぁ!!」
アキオは周りを見渡しながら探す
アキオ「えーと…スプーン、スプーン…と…あった! 今から最後の儀式を始めるぜ!
コレでお前の両目を取ってやる! コレでお前が最後に見たものはオレだから お前の記憶の中にオレと言う存在が住み着くことになる」
ユイトは絶望しながらアキオに懇願する
ユイト「や、やめろ、やめろ!本気か?なぁ、やめてよ!頼むよ」
アキオは少し戸惑ったがすぐに言った
アキオ「今更辞めるわけねぇだろうがよ!じゃあ行くぜぇ。まずひとつ目〜」
スプーンがユイトの右目をゴリゴリと音を立てながら えぐる
ユイト「ギャァアアアア〜!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…。もぅ、許して…許してよ〜…」
アキオ「ふたつ目ぇ〜」
スプーンがゴリゴリブチブチと音を立てながらユイトの左目をえぐる
ユイト「ギィィャァアアアア〜!アアアアぅぅぅ…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…」
アキオは一仕事終えたように一息つくと、嬉しそうに笑い始めた
アキオ「ふう…コレで儀式は完了だ…。お前の最後の記憶にはオレしかいないし、お前はオレの補助無しでは生きられない…ふふふっ、アッハハハハハハハハハハハ…ひゃっははは…コレで一生2人きりになれるなぁ」
苦しみもがいた後ユイトは気絶した
ユイト「ウウウウゥゥゥ………。」
嬉しそうにアキオはひとこと
アキオ「コレで一生一緒だな」
そして、ニヤニヤしながらアキオは呟いた
アキオ「これこそほんとうの愛」
完