古き良きラノベ
初めての短編なんですが、実はエッセイです。私にとって懐かしいラノベ(?)の話です。
私のラノベ遍歴はおそらく『宇宙皇子』まで遡ります。この小説非常に長く続きましたが、日本古代史などというニッチな舞台設定で読者を楽しませていたのが凄かったですね。この小説のおかげで大津皇子が善玉で草壁皇子が悪玉だと思ってしまいました(笑)。いのまたむつみさんの表紙絵も良かったですね。絵で手にとった人間も多いのではないでしょうか。確か8巻だったか各務の絵が妙にセクシーだったのを覚えています。当時はいのまたむつみさんが有名な方だと知りませんでしたが、実は先生のサイン色紙を持っていたりします。
それと今は藤本ひとみさんになっていますが、王領寺静さんの『異次元騎士カズマ』。今から考えるとこれって異世界転生ものの走りだったですよね? キャラクターが笑える人間ばかりで楽しい作品でした。
そして自分に強い影響を与えたといえばロードス作品。『ロードス島伝説』は今でも最高傑作だと思っています。『ロードス島戦記』の方も名作なのですが、もともとTRPGのシナリオから来ているので、ちょっとゲームっぽい雰囲気があるんですよね。
でも『伝説』の方は始めから小説として書かれているので、完成度が高いです。英雄譚として素晴らしい仕上がりです。ベルドとフラウスのストーリーなんて、ゾクゾクするくらい震えます。ナシェルの悲劇的な最後も泣けますけど。私のなかでこの『ロードス島伝説』を超える作品はまだありません。
それと小説ではないですが、富士見ドラゴンブックから出ている一連のガイドブックは楽しく読んでいました。私はTRPGを自分でやっていたわけではないのですが、単純に読み物としても面白いんですよね。『モンスターコレクション』、『スペルコレクション』、『トラップコレクション』、『シティコレクション』など。いろんな雑学が乗っている『クロちゃんのRPG千夜一夜』も楽しかったなぁ。ぜひKindle化してくれませんかね?
大学院まで歴史を専門に研究していましたので、小説の記述の背景にある世界に心が踊ります。『シュバルツバルトの大魔導師』という小説をいま書いていますが、やはり自分で書くのは難しいですね。いずれはGOTゲーム・オブ・スローンズのようなスケールの大きい話を書いてみたいです。