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決意
応急手当てした父さんを自分のブースに運ぶとそこには、母さんが倒れていた。
「母さん!大丈夫!!?」
「/(-_-)\zzzふぅ、むにゃむにゃむにゃ」
「寝てる!!。まさか、この騒ぎの中ずっと寝てたのか!」
流石、父さんと一緒になっただけはある。
「もう、疲れた」
そして、俺は、その場で死んだように眠った。
月日は流れ、父さんの傷が完治してから、父さんに居合の修行を付けて貰った。
正直修行は厳しかった。
特に難しかったのが豆腐刀で丸太を切る修行である。
力を入れすぎると折れってしまうし、そのうえ、摩擦が少ない。正直神業の域である。
そして、居合の修行が終わり、自主トレーニングしていた時、俺の前に聖刀が現れた。
その時は、勇者に選ばれた嬉しさよりも、絶望の方が大きかった。
俺の前に、聖刀が現れたという事は、同時に勇者が死んだ事を意味する。
俺は、長い間塞ぎ込んでいた。そして、塞ぎ込むのをやめた時、新たな決意をした。
勇者様の代わりに俺が魔王を倒そうと!