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god another make earth  勇者編  作者: wanikame
4/12

二回戦

そこには、一回戦を突破した15人それぞれが大きめの丸太の前にいた。

驚いたことに、最後に残ったクレヨンを使っていたフードがいた。

「どうやって、丸太割ったんだ?」

「1位通過で、クレヨンで縦に線書いただけで、割れたらしい。」

「なんだそりゃ、てか、ちゃっかりお前も残ってんな。」

「当たり前だろ、俺を誰だと思ってる俺は、漆黒の貴・・・・・」

「はいはい、分かった、分かった」

どうやら、一番気を付けないといけない相手は、あのフードらしい。

「引き続き、2回戦のルール説明をさせて頂きます。

一人一つずつ丸太を掘って武器を作ってもらいます。その中からいい武器を作った上位5名が決勝進出です。制限時間は、1時間です。

それでは、2回戦開始致します・・・・始め」

俺は、何を作りたいか考えた時、一本の刀が頭の中に浮かんできた。

そして、何か思い出せそうな気が・・・・。

「おーい、あれ見ろ、なんかすごいぞ」

観衆が指さす方を見ると、そこには、タケルと動き出す・・・呪いの杖?があった。

「なんじゃこりゃー!、てかキショイ!」

「キショイとは、なんだ、こんなにかわいいのに」

「ぎぎぎゃゃぁぁぁ」

杖から、断末魔のような声が聞こえた。

「ごめん、キショイんじゃない、怖い。それに、呪われそうだし」

「呪われて、なんかいねーよ。ただ、持ってると精力を奪われて、夜な夜な悪夢を見るだけだ」

「それ、呪われてんじゃねーか!」

気付いたら、もう20分もたっていた。

「ダメダメだ、自分の集中しないと」

あんなのに、一々構っている暇は、ない。

「おーい、あっちもすごいぞ」

声が聞こえるが、集中、集中。

「なんで、木があんなに輝くんだ!」

集中、集中、集中。

「ぎぎぎゃゃぁぁぁ」

集中、集中、集中、集中。

「おい、あっちの悪魔の杖が輝く剣に向かっていたぞ」

「あ、剣が一層輝きだした。」

「光に当たった、悪魔の杖が消えていく」

「浄化されているのか!」

「なんて、安らかそうな顔だ」

「漆黒の貴・・・忘れた。タケル短い間だったけど、お前の杖に成れて楽しかったよ。」

「おい、杖がしゃべったぞ」

集中、集中、集中、集中、集中。

「漆黒のハニワ、お前との楽しかった日々は俺も忘れないぞ。」

「その、名前は、二度言うな呪うぞ!」

「達者でな」

「お前もな」

振り向くと杖とタケル抱き合うというシュールな光景が広がっていた。

「やかましくて、集中できるかーー!」

そして、杖は、消えた。

「さぁーて、あのキショイ杖消えたし、次の作るか」

「タケルお前、結構ひどいな」

「いや、丸太が呪われていたみたいで、どうしようかと思ってたんだよ」

「はぁ、そうか」

そして、残り時間は、20分になっていた。

「時間が無い、兎に角、掘りながら考えるしかない」

そして、何とか、一本の木刀が出来た。

結果は、ぎりぎりの5位通過だった。ちなみに、フードが1位通過、タケルが4位通過である。

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