第七回スコップ
六回の時に、簡単な文章で小説書くのは止める、と宣言したけども、だからと言って難解な文章を書くとかいうわけじゃないよ。
必要以上に平坦にしたり、文章を明るくテンポアップしたり、行間を空けてみたり、軽いノリで読める空気にしたり、スカッと爽快感を出すように勤めたり、流行りの素材を無理に扱ったり、……そういう努力を放棄する、と言ってるだけだから。
要するに、読者に合わせて書くのを止める、と言っただけね。
それは自分を殺して書くということだからさ。
今まですごく迷っていたんでね。
ランキングに乗りたいと思うのと、お気に入り読者が増えて欲しいと思うのと、六回で言ったように書きたいものをどう書くか、という事は繋がる。
「なろう」や「Web小説」の主流読者層に合わない作風の作家さんは、もう諦めたがいいよ。(苦笑
ネット読者なんて、小説読む層の何%ほども居ないんだからさ。
ここの読者に受けないという事が、作家としての価値、作品に対する価値だとは思いなさんな。ほんの数%には合わなかったというだけのことだから。
住むべき場所が違うんだろうねー。
ネットを普通に利用する、普通の人は、忙しいんだから噂になって初めて読みに来る。
その証拠に、なろうの作家さんだって、多くの人は「書き専」でお気に入りなんて付けてない人が多いじゃないか。沈黙のマジョリティという層がある、なろうだったら数万単位で。
彼らは小説を読まないわけじゃない、「なろう小説」を読まないだけだろう?
わたしも、ランキングや更新欄の題名を目に入れないようにしただけで、かなり作風が安定したよ。
どうも今まで、思うように書けなくてイライラしてたんだが、知らず知らずで引き摺られていたらしいね。自分のカラーは社会派とかハードボイルド系だから、なろうとは真逆だし、顕著だったんだと思う。
他の、特になろう主流の題名やあらすじを目に入れなくなっただけで、かつての文章に近付けている。
こればっかりは、『好み』としか言いようがないわけで、六回でも言った『棲み分け』によるところなんだから、わたしが場違いなんだよね。(苦笑
まぁ、ここのエディタがとっても使いやすくて居座ってるだけなんだ。
いずれ家庭の事情が解決して、ホームページを再開出来るようになるまでの辛抱だわ。(笑
とか言いつつ、思いの外居心地がいいもんで、そのまま居座る予感もひしひしだけど。
事情は異なるにせよ、わたしと同種の匂いがする作家さんを、これからもボチボチ掘り起こしていきたいとは思っておりますんで。よろしく。
さて、作品紹介。
『きっと、それすらも』(Nコード:N0238X)しろくろ氏
読み出した時に、不思議な感覚にまず引き込まれた。
この作品、実は0ptじゃないです。(苦笑
未評価ではあるけれど、お気に入りは付いていた模様。見てる人は見てるんだね、と。
なろうでは珍しい感じの作品なので、ぜひに、と思って紹介。
文章もこれといって問題点なし。ストーリーも文句なし。
一人称をこれほど効果的に使えるというのは、見習いたいものだわ。
なんともジワジワとクル感じで、得体の知れない物語。なのにほのぼのパートがあって、とにかく妙な雰囲気の作品。
今回はちょっと歴史ヒストリア観てて時間無くなったんでこれにて終了~。