スコップ番外・テンプレとお題作品と読者の要望
「デスゲーム」「VRMMO」「チート」「最強」こんだけ入れて書いてみた作品の初日の結果。
いきなり5話まで投下して、わりとすぐに最初のお気に入り読者が現れた。
(ありがたやありがたや)
これ、最速かも知れねーです。(笑
評価的に文章4内容3ということで、わりと辛口評価の読者が食いついてくれたモヨウ。
(うーん、「もっと頑張れ」的なこの評価はどこが悪いと言われたんだろうか?要検証)
二人称から一人称の移行かな?(狙い過ぎと言われたのかもしれんね)
本日朝から見てみるに6人に増えていた。おー、これも最速だ。
やっぱり人気ジャンルの人気のキーワードってのは重要ってことだね。
キーワードというか、読みたいイベント、というか。(笑
そんで夕方には9人になってました。ありがたやありがたや。
さてさて、ボンゴレの喩えでいうところの現状のランキングを、読者自身も本当は歓迎してなど居ないわけですが、じゃあ、アレって、何が起きているのかといえば。
「ボンゴレ飽きたし食いたいのは別のモノなんだけど外ればかりを掴むのも嫌だからボンゴレで我慢する。」という状態を示しているに過ぎないんだよね。
ボンゴレならば口コミ情報も満載で、ハズレを引く可能性も低い。
けど、他の料理は表通りには無いし、裏通りは果てしなく広いし、口コミ情報もほとんど無い。
だったら、そんなに切迫してベツモノが食いたいわけじゃないから、「今は」ボンゴレで我慢しようか、と。
同じボンゴレでもほんのちょっとは味付けが違うから我慢が出来る。
この、「今は」がずーっと続いてるのが、なろう読者なわけだよね。
だから、このスコップ的な、愚痴りエッセイに似たようなのが日間に出現してきたりする。
また、別の側面で「自分の舌にぴったりな究極のボンゴレ食いたい。」もあるだろう。
システム的に、足りないものははっきりしていて、要は「ナビゲートする評論家」の不在が問題なわけだよ。作品をずらりと並べて、それぞれ比較検証で違いを羅列し、作品の特徴を記し、読者のチョイスの手助けとなるような存在が居ないわけだ。
(片方を貶して片方をヨイショするという問題を孕むから、実装は難しい。本当に公明正大に両者の比較だけする人ってのは希少だ。)
んでは、読者は何を求めているのか?て点について。
表通りにはボンゴレが溢れている。
けど、食いたいのはボンゴレ以外だ、と。
しかし、ボンゴレじゃなきゃいいかと言えばそうじゃないってことなんだ!
釜飯とか天婦羅そばは違うんだよ! ねぇ!?
それがつまり、「テンプレ」ってことなんだ。
「イタリアン」で「スパゲティ」で「魚介」なんだ。
それを、「ボンゴレ」にしなきゃいけないと思ってるか、ボンゴレ以外作れないか、なんだ。
前者は、「テンプレ乙」とか斜に構えてる人たちだ。彼等はおそらく、同じ素材でボンゴレ以外を作れるんだが、勘違いしている作者が多くいる。ボンゴレじゃないとダメというなら、もういいや、と思ってる。
「スープパスタミラノ風」なんかも、上記素材をクリアしているわけで、それを思いつく力はあるのに、勘違いしていて、ミラノ風はなろうに出てこないんだ。
スパゲティをパイ生地に変えりゃ、ピザになる。そこまで行くと、読者の反応は分かれるだろう。
まして、釜飯や天婦羅そばは、まるきり見当はずれになってしまうということだ。
実際、ランキング入りを目指してる作者の多くもおそらくは間違ってると思う。
(わたしも間違っていたし)
読者が何を求めているか?の答えは。
「イタリアン」「スパゲティ」「魚介」、これはわたしが企画競作スレでいつもやってるお題作品ってのと、なんも変わりゃしないってことだよ。
そんで、読者はなにも1~10までお題で固めろとかは言ってなくて、とっつきの序盤だけ、入り込めるまでの間だけ、馴染みのある設定を使ってほしい、という要望だったわけだよ。
ようは、「シチュエーションお題で序盤を固めた作品」ってのがウケているってことだよ。
今流行の幾つかのキーワードなら、興味を持って読もうと思えるから、という意味だったんだ。
(これも実際には譲歩に過ぎず、条件で絞らにゃならんほど有象無象で作品が溢れかえってる、と。要はやっぱりナビゲーターの不在だ。)
と、いうわけで、「VRMMO(デスゲームの縛り)」「異世界風ゲーム舞台」「ステータス表記」「嫌な奴をやりこめる」「女の子にモテモテ」「戦闘はとにかく楽勝」、この辺りを突っ込んで書いてみて実験開始。
(読者の反応というか、声を聞いてみたい。)
体を張って、読者と作者の橋渡しするぜ。(笑
(本当に面白い作品を書ける力量のある作者をテコ入れするために!)
今回言及したような事柄は、何も難しいことじゃない。
考え方のマニュアルだ。
そのマニュアルを掴んでいるといないとで、コースが変わってしまう。
プロ作家に、あたりまえに編集者が教えるノウハウだろうと思う。
力量ある作家がもっと参入すればいいと思っている。