スコップ第二十八回(あるいは書き方講座その4)
皆様、長らくお待たせいたしましたー! 久々の作品紹介だー!!
『投稿はしたものの、この後どうしよう。 』水遊び氏(n9199bi)
はい、これは「おっ、」と思いましたねー。実用的でとてもよろしゅうございますわよ、奥様。
なにより最初にまず、作品分析のページを読んでほしい。きちんと観察し、分析してる。
タメになるよー、『こういう風に作品を分析すればいい』というやり方が、書いてあると思ってほしい。
先にある二作品と同じグレードを心掛けて、他のも分析して載せていけば、きっとアクセスは上がると思うんで、手抜きせずに頑張ってほしいねー。
千里の道も一歩から、というし。今は勉強する期間なんだと思い定めてね。アクセス数を気にするのならば、徹底してやらないとダメだと思うよ。(わたしゃ途中で飽きたからいいんだ!)
ではでは、エッセイ部分いきましょうか。
えー、エタる、という方へ。(笑
いや、「人のことが言えるのか!」と言われそうですが、先に言っておこう、わたしのはエタってんじゃない、順番待ちなだけだ!
そうではなくて、どう展開させりゃいいか解からなくてエタった、という人。
(わたしから言わせりゃ、展開が行き詰まるって、理解不能なんだがね。)
まず、スタートのエピソードと主人公が物語中で何をするかだけ決めろ。
彼女作る。
オケ、その場合はジャンルを「恋愛」に定めろ。他は一切考えるな、欲張るな。
後から付けたしゃいいんだから、今は無用なものを入れるな、ということね。
スタートのエピソード、舞台を次に決める。
彼女を作るのが目的だ。学校・・・では芸がない、と思ったら流行りのVRMMOにすりゃいい。
どっちでもいいよー。
で「学校を舞台にした」でも「VRMMOにした」でもいいが、次に彼女が出来た時のエピソードを考えろ。
ラスト近くのエピソードね。これも拘らんでいいよ、どーせ作ってるうちに変わるから。
そしたら、彼女が出来ました、の前段階を作る。
そこに至る流れをテキトーに作る。都合が悪けりゃ、最初に決めたスタートのエピソードをボツる。
舞台もVRMMOより異世界が良けりゃ、VRMMOをボツる。
大まかな起承転結の、起と結が出来上がったら、思いついたエピソードをテキトーにメモっとく。
時間軸といいますがー、流れ的に整理して、入れられそうなモンをここでどんどん突っ込む。後で幾らでも入れ替えが効くから、テキトーに並べる。
やりやすいのだと、紙のメモ帳を用意して、一枚一枚バラバラにエピソードを書きこんでね、順番を入れ替えたりしながらで一本の道筋を作るのが楽だよ。
これをパソコン上でやろうとすると、うまく入れ替えが出来なくて作業が止まるんだよ。
(慣れたらパソコンどころか、頭の中だけで出来るようになる。)
次に応用。
学校が舞台だ。彼女作るのが目的だ。大元のストーリーは出来上がった。
では、ここにサブストーリーを絡めていこう。
学校で事件が起きた。はい、起きた。
「おパンツ泥棒が発生した」でも「殺人事件が起きた」でもいーよ。
さあ、ここで、主人公なりヒロインなりの役割と役職を変えてしまおう。
ヒロイン名探偵。主人公、僕、助手。逆でももちろん構わない。
今まで作ったエピソードを、探偵モノに合わせてちょこちょこっと変形させる。
新たに必要になった推理パートを入れる。これも逆算のが簡単。
「犯人はあなたね!」を先に作って、そのためのトリックを考え、証拠品をどっかのエピソードに紛れ込ませて、推理パートを挟み込む。
こういう形で、入れ子方式で物語を作ると簡単に起承転結が付けられて、しかも幾らでも組み換えが効くんで便利っすよー。
時代劇方式にグレードアップ。
最初のストーリーに、肉付け。
彼女が出来る。舞台はVRMMOだ。閉じ込められたー。「閉じ込め」と対になるラストを考える。
「脱出」をもってこようかな、と。
なぜ閉じ込められたか、理由を考える。運営の陰謀にしとく。
どうやって出られるか、ラストダンジョンをクリアした奴だけ出られるよ、とする。
ヒロイン混ぜた集団を用意して、主人公が合流するエピソードを考える。ここも逆算ね。
なんで最初から合流してねーんだ、KYが、という理由を作る。
あとは上記と同じ流れ。
時代劇方式の美味しい点は、大きな流れの中に小さい流れを作れることだ。
一話完結の事件が都度に起きて、それと同時に大きい流れのほうもちょっとずつ進む。
一話ごとに山があるし、終わりもあるから、ダレない。壮大なストーリー造るなら必須のテクね。
んで、最後に。
物語の最初。
最初の一行が肝心、ていうけど、これが落とし穴でねー。
商業誌とか、有名作家はこの「最初」ってのが、新人と比べると型を外した書き方してるんだー。
巧く言えないんだけども。(苦笑
だから、参考にしようと思うなら、人気作品の冒頭だけを片っ端から読むだけでいいよ。(笑
どういう入り方をしているか? て点だけ。
それこそ、今回紹介した作品にその説き方、読み方が書かれている。
てなわけで今回はこれでおしまい。