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スコップ番外・テンプレ改定方程式

テンプレ作品自体を、実はあんまり読まないもんで実際にはどういうのがテンプレなのかってのは、詳しくはない。

序盤に、こっちの世界での立場と主人公の考え方がどうでっていう片鱗が書かれて、中間地点(神様と掛け合いだのゲーム設定画面だの)でどんな能力付加されるかの説明があって、次のステージ(異世界なりゲーム世界なり)に飛ばされて、最初の山場で主人公の小手調べな力の誇示がきて、ギルドなりで、どんな縛りやルールがあるかの説明があって、というのかね。

そういうもん、程度の認識しかないから詳しくは語れない。


いちおう、旧題ゴブリンに追われる、はテンプレ作品にするつもりで書き始めたんだけど、確か2ページ目あたりで、テンプレの難題に気付いて即座に方針転換してるんで、あれはテンプレに成り損なったなんかベツモノだ。(笑

ちょっとした勘違いがあって、「神様が絡んで異世界へ飛ばされる」だの「ギルドが出てくる」だのの要素を、作中に放り込めばOKかと思っていたんだ。(だから、ゴブ小説ではクライマックスで神様が絡む構成になってる)

実は、テンプレというのは、『順番』こそが大事だったんだ、と気付いたのは最近だ。

多くの読者が作品を読むかどうかの評価を決定する序盤、そこだけはきっちりとマニュアル化されているものが、テンプレ作品だったわけだよ。

あるいは、序盤がしっかり集客力のある構成をしている作品を、そっくりそのままなぞった作品かね。だから、似たような展開ばかりで、「どっかで見たな、」な感想を抱くわけだよ。


だから、現状、なろうで上位に居る作品群は『一定数ある成功した作品の序盤』をそのままコピーした作品だから、読者はその続きの部分からしかその作品自身の良し悪しが判定出来ないって事に気付けないわけだよ。だから、期待票なのかな?とか思うような状況が生まれている。二次創作群を見ているかのような錯覚を覚えたり、ね。さすがに累計上位となるとその続きに個性があって面白味もある展開だけど。

あらすじの巧い作品はどうの、という話を時々なろう関連スレでも見るんだが、どうにももにょってしまって、納得いかなかった。なんでかと考えてくうちに、それらがいわゆる流行りものの二次創作といえるジャンルに相当するからだ、と気付いた次第だ。

二次創作って、原版というしっかりした骨子があることが前提だから、安心できるわけよ。なんの安心かってと、まるで実態のないマボロシなんだけども。(笑

少なくとも、自分が好きな本家作品がベースということで安心するというか。ベース作品の良さをなまじ知ってるだけに、そのうち良くなるんじゃないか、とか甘く見てしまうというか。他なら序盤の数行でダメだと切ってる奴らが、ちゃんちゃら笑わせる状態じゃねぇか。(嘲

にじファンで、流行りの作品の二次以外はまるで読者付かないという状況そのままだ。まぬけ読者が序盤の展開がそっくりって事に期待して、違う作者なんだから同じように良作になる保証はないってのに気付かないわけだよ。マニュアル作品の序盤が良質なのは当たり前だろうに、ばーか。

この状況はアレだ、朝三暮四だな。だから、ポイントと本来の評価が噛み合わない。そんなマニュアル使う手法で煙に巻かれた読者が点数付けて、それみた他の読者も煙に巻かれてお気に入りして、皆してぐーるぐる目を回しているのが、なろうのランキングだ。うん、実に面白い現象だね。(笑


話が脱線した。

テンプレから脱出するための方法を模索しようってコーナーにする予定だったのに。orz


マニュアル通りに物語を作ってても、現状、マニュアルは序盤の部分しか使用が認知されてないのが第一の問題なわけだよ。わかる? 最初にあげた一連の流れってのは、明らかに『パクリ』なんだけど、テンプレだということで、免除されているわけだ。似たようなものは山ほどあるだろ、て。私に言わせりゃ、山ほどパクリがあるだけだろうが、誤魔化すな、としか思わんが。

けどまぁ、パクリ自体は別にいーんだよ。パクリネタを発展させて、別物に仕立てた上で面白く出来るってなら、無問題だ。序盤だけなら認知されてるわけだしな。(認知するからおかしくなってんだが)

問題は、所詮マニュアル展開ってことで、その続きを創れるかどうかは作者の実力によるって事だ。マニュアルに従って、なぞってりゃなんとなく形になってたってだけな訳だからさ。


オリジナルで話を創る訓練が出来てないんだから、マニュアル通りに類似品を創るのは巧いだろう。けど、マニュアルが途切れたところから先は、どうしたらいいか解からなくなるんだろう。

積み木を使ってお城を創ることは出来ても、ゼロから、そこら辺に落ちてる石ころだの木の枝だのでお城を創るという発想は出てこない、ってことだ。それが出来なきゃ、テンプレ作品しか作れないし、マニュアルが尽きた先を作った時にはパクリ作家と呼ばれる事にしかならないと思うよ。

どうやって続きを考えればいいかが解からないだけなんだけど。


手違いで殺されました、神様にチート付きで転生させてもらいました、異世界で生まれて人生再開です、さあ何をしようかな? で、とりあえずギルドでこっちの世界の人々にチート持ちを認知させましょう、人生の目標は何にしようかな? とりあえずヒロインをどっかでチョイスしましょう、ハーレム形成で他の女の子をどんどん出していきましょう、で、それ以外の目標は?

多くは、そこから先がエタってると思うんだ。そこから先が、その作者の本当の意味での『オリジナル』なわけだからさ。あるいは、この先まで先人のパクリで、内政だの戦争だの行くわけだよ。

けど、そこまで行けばさすがに数が少なくなる、パクリという認識を躱せなくなる。そうして、晴れて盗作作品が生まれてくるわけだわな。


テンプレから脱出するってのは、本当に自分のオリジナルな展開を持ち込むってことで、なんてゆーか・・・そんなに難しいことじゃないだろ?と、どこから説明すりゃいいかすら解からん。

ストーリーなんて自然と湧き上がってくるもんで、理屈じゃないよなぁ。と、そう思うんだが、アイデアが浮かばなくて唸ってるという人も多そうなんで、考えてみる。

じゃ、ここから訓練ね。


まず、主人公はトラックに撥ねられて死にました。神様に会いました。テヘペロ☆で転生させてもらいました、貴族の家の三男です、・・・さぁ、ここでまずは家族構成を考えよう!

長男と次男がいるね、両親がいるね、使用人もいる。あんまり恵まれない事にしてチートがバレないようにしよう、ここで! なぜ恵まれないのかを徹底して考えるんだ!

よし、長男が問題大有りにしてしまおう、家は次男が継ぐと考えられているなら三男は放置デフォだろ、さらに説得力を付加して、次男は優秀なんだよ、ついでに三男を可愛がってくれてるとしとけ。後で死なすなりなんなり使える。

説得力、ということで、両親のうち母親は病弱とか長男溺愛とかで三男無視のベースを確立する。

さて次に、ストーリーの背骨を決めてみよう。

チートを使って主人公に何をやらせるか、だ。これは目下のところではなく、最終的に何をさせるか、という部分ね。貴族に生まれたんで、とりあえず王様になって、ときたら、その先の落としどころを考えておく、ということ。お隣に強大な帝国がありまして、ちょっかい掛けてきてるとかにしとけー、ってことだよ。

チートで帝国ブッ倒して、はい、おしまい、てな感じの流れをまず作る。おそらく、そういう帝国だの王様目指すぜ!なんてのは、序盤の神様に会ってる場面を書いてる時には浮かんでなど居ないんだよ。

したら、私のよーに誤魔化すのが巧いヒトなら別に大した問題じゃないんだが、多くは最初に設定したチート能力じゃストーリー的に不足になるわけだ、しまったー、となる。

ご安心。(笑

そこで、王道のパワーアップイベントですよ! とまぁ、そういう風に、骨子が決まってしまえば、後は終着点に向けて、矛盾した設定を塗り込めるように新設定で上書きしてけばOKなのだよ。


プロット、私は作らない派のヒトだけども、頭の中には上記のような感じで序盤終了時には大まかなストーリーラインは出来上がって入っている。本当なら、起承転結とまで行かなくても、背骨が出来る程度までは無暗に発表せずに書き溜めておくほうがいいんだろうな、とは思う。

背骨が出来た時点で、未発表なら序盤や設定の変更が自在に行えるからだ。発表してしまった後だと、辻褄合わせが非常に困難だからさ。


最近、さすがにサボり過ぎてたんで更新してみた。

最終回とその前回、Fate観たけどものすごく親近感湧くキャラが居た。心臓止まってるとかゆーてたが、そう言えば腐らないゾンビというのはあれはどういう理屈だろうか? 血液循環による細胞レベルでの新陳代謝で活動してんだから、それに代わる新陳代謝せんと腐るだろうに。ぶつぶつ。

まぁいいや、気にしたら負けだ。


でわまた来週!(なんか大事なことを忘れてる気がするな)

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