過去エッセイ整理『俺TUEEEは鉄板ネタ』
自身の現在連載中作品で、「やっちまったぜ、」な文面を発見したわけですが。
ええ、すぐに直したいと思います。ええ。コミカル作品書いてるつもりじゃないですから。orz
『電光石火、という単語を思い浮かべる間に、4人が打ち倒されている。
「な、なんだ!? こいつ!!」
「無駄だ、そのプログラムはもう無効にした。」』
ギャグですか、いいえ違います。木霊です。(頭を抱えたくなります)
今までに作り上げてきた作品の空気が、この三行で台無しになりました。
あまり冗長に過ぎたので、少々飛ばして書いていこうとしたのが悪かったようです。
省くべきでない部分を大幅に省いたために、バランスが崩れ、ちょっと面白いコメディになったのです。
・・・作者は面白くもなんともないですが。
今、チートキャラの位置付けというのは、コミカル俳優です。
上の三行見れば解かるように、ちょっと真面目な台詞を吐けば、笑いが取れます。
存在がぺらいからです。存在感が、ない、と言いましょうか。
いぶし銀だとか、悲壮設定とか、重くなりがちなネタをくっ付けても吹き飛ばす破壊力です。
チート=最強コミカル設定、というべきです。
巧く利用すれば、面白い作品が書けます。けれど、シリアスネタとは最高に相性が悪く、どんなに重苦しい設定を付加してみても、真面目な台詞同様に、ギャグに変質させます。
物語を「ぺらい」物であるかのように変えてしまいます。
そして、厄介な事に、書いている本人は物語を二つのパートに分けてしまい、チートでコミカルな物語とシリアスなストーリーを別に認識しがちなのです。
シュワルツェネッガーが主演の映画、「ラスト・アクション・ヒーロー」が失敗した理由が、まさに上記の事柄であり、悪い事は重なるもので、先にも書いた『安易な設定説明の為のトリップ』ネタまで使っていたものだから、評価は散々でした。
この作品、ファンタジーとしては良作だと思うのですが、当時の評論家というのは頭が固く、固定概念でしか物事を見ない連中だったので、この作品の斬新さは見抜けなかったのでしょう。
現在、日本のゲームや漫画、ラノベで大流行してる異世界トリップ物なのですが。
多分にコミック的だったからですね。うん。
当時はサイエンス・フィクションが主流だったかな?
チート設定を逆手に取って、無敵のヒーローが現実世界では無敵でないジレンマだとか、異世界(現実)に飛ばされた映画世界のヒーローが、戸惑い苦悩する、なんぞというテーマは目新しかったのに。
わたしは当時、週に3本は映画を見ていたけれど、あんなの見たことなかったのに。
ラストが多分にコミック的大団円だったから、あれが引っかかった程度です。
あの酷評・・・「ないわ~~(嘲 」でしたね。むろん、評論家を小馬鹿にして言っています。
作品のジャンルさえ、まともに分類出来ないのだから、馬鹿にするのは当然でしょう。
SFで紹介してた。大笑いでしょう?
現実世界が異世界である、というロジックが斬新すぎて、作品の意図するところが見えていないのだから、評価がボロボロになるのは当然ですね。
また、そういう斬新さを、監督デビュー作品で使おうとしたシュワちゃんにも、力量不足があったのでしょう。・・・そのつもりで観てれば問題ないんですが。(悪役連中はすんなり現実に馴染む辺りとか、脳内補完が必須であっても)
まぁ、かように、この手の設定は扱いが難しいという事を言いたかったわけです。まる。
過去のエッセイを、片っ端から削除してる最中ですが。
これはこっちに移したほうがいいな、と判断して移動しました。更新じゃなくてすまんです。
「ラスト・アクション・ヒーロー」は、漫画が原作だったのかな? アメコミは専門外なんで、評価に関してはわたしの勘違いで評論家の言が合っているかも知れませんな。