第三回スコップ・番外
フェザー文庫が始動、ということなので。
今回は『小説家になろうで宝石を探す』について。
まず、作者さん? いや、この場合スカウトのじーさん、と呼ばせてもらおうか。(笑
やっぱり何度も人生で勝負してきてるだけあって、目の付け所がいいね。
わたしは、世にいう新人賞とかのシステムはもう古臭くて、出版社も本気で生き残りを考えるなら、あんなもんを主力に据えるのはそろそろ考えた方がいい、とか思ってるクチだ。
マトモに作品読むこともできない状態でパンクしてるもんだから、アルバイトに任せて第一次選考。
アルバイト君はろくすっぽ読むことをせず、チラ見だけでポイポイと投稿作を捨てる。
キャッチコピーの才能があって、運が良かった作品だけが通過する。
これって、なろうのランキングシステムよりも酷いんだけど、気付いてないのか?
たった一度しかフィルター通してないんだよ。
なろうのランキングは、まだ何万回と、読者の数だけ、連載期間でサイトに載ってる期間中はずーっとフィルターが掛かって選別作業が延々続いてる状態なんだ。
それでもランキングに載ってくる作品には首をかしげるモノがあったりすんのに、たったの一回、それもアルバイトのチラ見でどんだけの良作が振り落とされるかなんて、想像するより簡単だ。
現に、ハリーポッターの作者が諦めずに何社もの持ち込みをしなかったら、どうなってた?
あの作品も、映画も、ブームも、なかったんだ。
そんなズサンなシステムに成り果てているから、だから、電撃とかアルファポリスなんかがネットに出てきたんだろう。死活問題だから。他の出版社は様子見ってところだろうな、今。
電子書店パピルスだとか、どんどん、形式を変えてきてる。
このまま行けば、紙媒体の本よりもネットで探す方が良作が見つかる、なんて状況が出来上がってしまうからさ。
アルファはなろう式のフィルター掛けておいて、そこで浮いてきた作品を、今度はプロの確かな目で見て判断するわけだからさ、プロが時流を見誤らない限りはコケようがない。
精鋭の中からチョイスする権利は自分らで持ってて、あとはブームとかを見極めて売れる要素のあるモノを送り出す、巧い手だわ。
パピルスはさらに上を行くかも知れん。
そこへ、本物のプロ作家たちを抱きこんで競争させてるわけだからさ。
あそこまでキツくなると、逆にわたしなんかは行きたくなくなるけどな。
アメブロもそうだよな。
それらに比べると、スカウトじーさんはまだ良心的というか、あざとさが足りなくて心配になる。
他のトコがやってんのなんて、一つのツボに虫を山ほど放り込んで、生き残ったのを……て感じで、蟲毒の壷みたいな気持ち悪いビジネス臭すら漂ってるもんな。
ビジネスを前面に出せば、どうしたってそういう扱いになるから仕方ないんだろうけど。
『小説家になろうで宝石をさがす』は、ランキング合わないわたしなんぞはレビュー誌替わりに読んでいたりする。やっぱプロが金儲けを念頭に入れて読んでるだけに、基準はしっかりしてると思うわ。
真似事みたいな事を始めてみたけど、仕事として本腰入れてる人には適わんよ。
レビューしようと思って掘ってみたらよく分かると思うんだが、紹介の基準がブレてくるもの。甘くなってしまう。
そういうブレが少ない点で、宝石~は評価する。
これからも良作がどんどん紹介される事を期待したいね、お気に入り増やしたいんだー。なんせわたしは小説読むのが嫌いだからさ、読める話を探すだけでも一苦労だからして。(笑
最後に。
作家を目指す人はさ。ここはネットなんだ、という事をもっと強く意識した方がいいよ。
ネット小説の一番の強みは、いつでも簡単に改訂出来てしまえる、という事に尽きるんだから。どんどん読み込んで、どんどん書いて、どんどん過去作読み返して、どんどん身悶えて改訂作業して、どんどん書き換えてきゃいいのさー。
そうすりゃいつかは最高の出来栄えになるよ。(笑
わたしなんか、思いつくネタはとりあえず何ページか書いて、メモ代わりになろうに上げてるよー。(笑
追記:
……紹介作が消されるとか。びっくりした、なう。
(運営、仕事してたんだ……てっきり黙認の構えかと思ってたー。)
しかし、これでまたランキングがなろう小説オンリーになるよーな予感……
改定版追記:
こういうことやっちまう。(笑
追加情報としては、その後フェザー文庫が立ち上がって現在善戦中? けど、色々とトラブルもあって、良くも悪くもネットリサーチというかで、データにはなってんだろうなと思う。他の出版社にとってもね。
賞の一次選考のアルバイトさんは、下読みさんというらしい。
が、だ。
本当に全員がしっかりと万全の状態で投稿作を読んだかは、やっぱり怪しいと思うんだ。脳みその機能的な見地でいっても、だんだん洗脳状態に陥ってって正しい判断とか出来なくなるというしな。
まー、業界だって試行錯誤で頑張ってるに決まっているんで、今後、少しでも良くなってく事を祈る。