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日曜じゃないから番外

作品を書く時、まずはキャラありきで始まる人と、ストーリーありきで始まる人が居るね。

わたしはストーリーが先で場面ごとにキャラを当てはめてくタイプだ。ただし、ストーリーが進んでいくとキャラの数が多くなりすぎて制御不能になるから、極力登場人物は増やさない。

場面ごとに、そこに当てはまりそうなキャラをキャスティングして、場面のほうを整形したりして、新たにキャラを増やさないようにして。

ストーリーが先だと、どうしても設定が広がっていってしまう。主人公の周囲だけで収められなくなるのが、わたしの欠点の一つだ。


そんで、誰かを出した時にまず自戒する。


例えば悪人を出す。わたしは誰もが嫌う悪党というのを書くのが苦手なんだけども、それは自戒が原因になってる。「悪人である前に、一人の人間だ。」これを必ず考えるから。

敵を考える時も、そのキャラの個人の歴史やら人脈を考えてしまう。主人公以外のすべての登場人物・・いや、さすがに名前が付いてる奴だけだけども、主人公と同じくらいのストーリーが隠されてる。

必要ならちょっと匂わせてみたり、ものすごく気にいったキャラならソイツを主人公にしたストーリーってのを脳内で展開してニヤニヤしてたりする。


主人公だけが、人生の歴史を持った特別なキャラじゃないから、時には主人公を食ってしまうような存在感あるキャラが生まれたりする。

とくに主人公は、最初はさえないキャラだったりするから、ものの見事に影が薄くなったり、ね。

最初は平凡で何の取り柄もなさそうな主人公が、ストーリーを追ううちに段々と光を放っていく、という感じだと、主人公は本当に影が薄くなる。

なろうは特にそういう展開が受けないから、評価は推して知るべしだけどねー。(苦笑


登場人物の一人一人にバックボーンがあり、歴史や人脈があれば、そこに世界観の繋がりが生まれてくる。矛盾する設定を潰しながら、一人一人の関連が繋がるように設定を組みなおしていく。

そういうわけで、ストーリーが進むにつれて複雑になっていくから、脳みそのリソースが不足してくる。

序盤のうちは3つ4つ同時にストーリーを進められるんだけども、話が進んでくると一つに絞らざるを得なくなる。

プロット? 序盤まではそんなもの、作ってない。中盤からは脳みその中に設計図があるけど、どんどん書き換えられていくから、アテにならない。(笑


ところで、小説を読んでいく途中で閉じてしまう場合というのがあると思うが、どんな時だろうか。

わたしの場合は、面白そうな設定だ、という興味で読み始めるんだが、展開が遅すぎるとダメだ。なんというか、フローチャートでいうイベントからイベントまでの間隔が開きすぎるものは苦手だ。自分の小説にも如実に表れているが、じれじれするのが嫌いなんだろう、いや、同じじれじれでも色々と起こっていく中で色んな事柄と一緒にじれじれしてるのじゃないと耐えられない。

つまり、片方に政治的問題が起きてて、それに関連した軍部の問題が起きてきて、同時に以前から抱えている恋愛問題がじれじれしている、という感じだ。

三つの異なるじれじれが目まぐるしく入れ替わりながらじれじれと進んでいくと、最高だ。(笑

書く方は、三つ同時にやるわけで、いわば三作品いっぺんに進めるのと同義なので大変なことだとは思うが、もっとそういう形式が増えてくれないかなーなんて思ったりする。

・・・読むの、疲れるけどねっ!(笑


だけど、じれじれでわくわく、って感じの疲労感は心地いいので苦にはならない。苦痛なのはたった一つのじれじれを、行動一つでどうにでもなりそうなくせに行動しないで、強制的にじれじれさせられるタイプだ。恋愛物に多いけど。いや、一本道のストーリーに多いような気がする。

一度に幾つもの糸を絡めて展開させるという事自体が難しいから、仕方ないのだろうが。

そういうわけで、そういう展開をする作品というのは、序盤からすでに複数の糸が絡み始めているから、序盤を読めばだいたい解かるんだ。で、そういう難しいことをする作者は書き慣れてる作者だから、だいたいこのタイプの作品にハズレは少ない。と、思う。エタってんのは多いけど。


点数では判断しない。読みやすさなど評価の対象ですらない。設定は奇抜さなど問題にしない、複雑さを見る。アイデアが光ってるなんて、初歩の話だ。読み手としてのわたしの目は、たぶん、激しくワガママだ。(笑

そういうわけだから、中高生向けといわれるライトノベルそのものがまったく食指に触れてこない。

刺激が欲しいわけだから、キャラクターが生き生きしているという程度じゃ満足しないんだ。読後感が「疲れました・・」くらいのものでなければ、読んだ気がしない。

脳みそに心地良い疲労感を与えられる作品が、わたしにとってはベストな作品だ。『骨の王の物語』だとか『日雇いクエスト』、最近イチオシの『ミミック・コミュニケーション』だとか。

自分の書く作品を棚に上げた発言をしているけどもね。(苦笑

見習って、突き抜けた作品を書きたいもんだねぇ。


あ、評価だが、企画競作スレに出没する時はちゃんと色眼鏡は外してるからご安心をー。(笑

自身が読む時はほぼ無視る傾向にあるポイントを評価しなきゃいけないんで、頼りにならないけどね・・・「読みやすさ」「設定の矛盾がないか」「構成のまとまり具合」「アイデアが生きてるか」「意図する部分が理解されるか」「キャラの魅力」「ストーリーの魅力」「読み手に与えるストレス」などなど、けっこう細かく見て、気になる部分があれば指摘してるよ。(普段は、それらは『出来てて当たり前』の視点で読み始めるけどもね)

そして、モットーとして『1つ叱って3つ褒め』。(笑

いや、これ、ホントは犬の躾なんだけどね、けっこう人間に対しても有効だなと思ってて。悪い点を1つ見つけたら必ず1つ以上の良い点も見つける、というのを心掛けてる。

常連の人には当てはまらないので悪しからず。(笑


同じ2chスレの住民の中には、それを「馴れ合い」と感じる人も居るだろうけどね。あそこは切磋琢磨する場所であって、選別の為の基準は適用してません。批評するのと選別するのはベツモノね。


ぐだぐだのまま終わる。

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