第十五回スコップ
ふと気付いたら、10時前ですだよ。
メリークリスマース! イブにはカニ食って茶わん蒸しすすってたぜー、イエー!
今日はチキンが出たけど、和食にコダワリのある我が家では『鶏の手羽元さっぱり風煮込み』だったぜ、イエー! メリークリスマース!!
話はころっと変わってだね、わたしは一応、マイページの自己紹介欄に「作家志望」みたいな寝言を書き込んでいるんだが、実はそんなに本気で思ってるわけじゃないんだ。
『本気で小説家になろうとしている女の話』朋次郎氏作、を読んで、ちと現状、複雑な気分に陥っているわけですよ。
わたしの「作家になりたい」は、「なれたらいいな」であって、もっとアケスケな言葉で言うなら「三億円当たんねぇかな」なワケなんですだよ。
いや、ホラ、本気で作家を目指して努力しているとは言い難い状況であって、これで作家志望とか言ってしまうのは、本気で作家を目指して努力している他の作家志望のなろう利用者の方に失礼だよな、とか思ってしまってね。
本気で作家を目指していたなら、投稿経験が一度きり、なんてフザケた経歴してないって。
目指してない、と言いきれるのかというと、「棚からボタモチ」は狙ってないわけじゃないんで、これもやっぱり言いきれない。宝くじ買うような、軽い気持ちで夢見てるだけなんで、本気の人には申し訳ないかな、とかちょっと思ったりしている。
物書きって、他人を見てたらやってけない商売だと思うんだ。
人気とか、流行りとか、意見とか。まるきり無視するのはバカだけど、囚われてしまうと何も書けない。
作家にならないと生活に困るという事もないから、ほんと、宝くじを買うように作品を発表しているに過ぎなくて、だから大したモノが書けないのかな、と思ったりもする。
本気で、全身全霊懸けて書いてるわけじゃない、っての、自分で解かるじゃないですか?
軽く書いてるモノが人の心に響くわけはない、だから、懸命に書こうと思うものの、そういうものは辛いんだよね。エルフみたいに。
もっと情熱傾けて書けていたはずなのに、て。
昔は、それこそ道を歩く幽鬼のごとく、一日中、小説の構想を練ってフラフラしていたものだったのに。
なんか、妙に焦るんだよ。自分の書くものは、この程度じゃないって自分が一番よく解かってる。
今年、あと数日で終わるというのに、今年の自分の最高といえる作品はまだ書けてない。
焦る。
ネトゲにハマって、数年間、まったく創作活動から離れてしまったから、ずっと長い間スランプで、絵描きのほうは未だに勘が戻らない。小説のほうは、お蔭さんでようやくエンジンがかかってきた感じだ。
書き続けないといけない。
なにごとも、続けないと錆びてしまうものだよ。
でもね、好きこそものの上手なれ、とはいえ、才能と嗜好は必ずしも一致しない、というのは、わたしの持論でね。世の中は残酷なものだと冷酷に見ている。自分含めで。
(改定追記:あい、小説を書いて公の場にて発表する以上は、誰の心にも「出版の誘いとか来たらどぉしよ~」なぁんて自惚れがあるもんだとね。自分の作品を面白いと思ってなかったら発表自体をしないもんだろよ。自分で思うほどの出来じゃないと解かってて、かつ、もしかしたらと思う、そうでなきゃ書き続けられるもんじゃないから、それは普通の感覚だと思うんだ。)
では、今週の発掘品。
『Far East』(Nコード:N1550Z)桃川千鶴氏
吸血鬼モノ。近未来SF、と言っていいのかな、むしろ別次元の現代舞台というべきか。
吸血鬼というのも、今のところは設定の一つでこの先どう転ぶかは解からないような。主人公無敵とまではいかないものの、かなりTUEEE系の匂いもする。
けど、文章が秀逸。そんで、ストーリーに心惹かれる。まだ序盤なので先がどう展開するか、期待したいと思う。
『フライ・フィッシャーズ』(Nコード:N4691Z)カカオ氏
民宿を舞台にした群像劇。人の繋がりがなかなか面白い。
なにより、作品の端々に沢山読んでる人に特有の「ちょっと見ないよくある定型文」を見つけるので、安心して読めた。ラノベ以外の小説とかもたくさん読んでいる人と思う。
内容のほうは、まだ読み始めたばかりでなんとも言えない・・・が、わたしは気に入った。
お勧めしておこうと思う。
追加情報:完結! 怒涛の更新で一気に読めた。満足(^^)。お疲れ様でしたー。
どうもわたしは、行間が空いてない作品のが、安心するタイプのようだね。(苦笑