表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対法則幼女-ノアちゃんは気に食わない連中を全員〝分からせます〟!!-  作者: 東山スバル
シーズン2 ノア・コーバは、MIH学園の門を叩いた

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/17

13

 この姿になってから、まともな食事にありつけていなかったノアであったが、すこし手をつけただけでもう空腹感がなくなってしまった。幼女になって胃袋も大幅に小さくなっているのだろう、と割り切るしかない。それに、この姿で大食いしても意味がない。


「幼女だからって忖度しないだけでしょ」

「そうかもな。それくらい気を使ってくれても良いんだけどさ」

「そんなことより、クソガキ」

「なんだよ」

「これからどうするつもりなの? きのうは大見得を切ってくれたけど、いまのアンタじゃ大統領を納得させることはできないでしょ」

「ああ、それか」ノアはコーヒーの苦みに舌を出す。「苦いな、これ。子どもにはキツイぜ」

「話、逸らさないで」

「そんなに気になるか? だったら、いまのところの案を教えてやるよ」

「どんな作戦?」

「まず、国を乗っ取る」

「やっぱりこのクロワッサン、アンタが全部食え」


 メリットは冗談を言われた気分になったらしく、少し苛立っているようだった。その証拠に、ノアの口にカロリーの塊を無理やりねじ込もうとする。


「ちょ、落ち着けよ。私は大真面目に言っているんだぞ?」

「なにをどう思ったら、国盗りを大真面目に語れるの?」

「現大統領、サラトガの支持率を見て思ったんだよ」


 ノアは役所で渡されたスマートフォンに、ニュースアプリの画面を映す。それをメリットに見せつけ、


「支持率15パーセント。支持しているヤツのほうがマイノリティだぞ? どんな政治したらこんな支持率になるんだよ、ってくらいに」

「経済停滞が続いてるし、移民難民問題も片付いてなくて、アンゲルスの歴史を掃き溜めに捨てるかのように、守護神誘致に躍起になってる。まあ、低くて当然ね」

「そこだよ。私も一晩使って調べたんだ。まあ、オマエの寝相が悪すぎて眠れなかったのもあるけど」


 サラトガ大統領。彼は無能だ。民主主義国家において支持率が低いということは、無能であるなによりの証明となる。

 経済的な発展もできず、前世のヨーロッパ諸国のように移民や難民も片付けられず、過剰な改革路線──本来守護神とやらがいない国にそれを導入しかけている。

 おそらく、彼は歴史に名前を刻みたいのだろう。守護神を誘致するという改革を成功させた男として。

 だが、刻めるとしたらそれは悪政王としての悪名だ。


「そこで、こちらが政治家を立てる。まだ完全に候補は決まっていないが、選挙になれば勝つのはこちら側の政治家だ」

「アンタ、なに言ってるの?」メリットは首をかしげる。「10歳くらいの幼女に誑かされて、政治の世界に出てくる酔狂なヒトがいるなら、逆に見てみたい」

「いや、本人の意志はともかく、適任者ならいる」

「誰?」

「クール・レイノルズだ」ノアはメリットの目をしっかり見据える。「アイツ、先祖がこの国の王族だったんだろ? 血筋としては充分過ぎるほどだな。それに、アイツは私と似たような考えを持っている感じがする。世の中を本気で変革してやろうってな」


 類は友を呼ぶと言うが、まさか転生一日目で似たものと出会えるとは思っていなかった。野心溢れるマフィアとして、いつかはどこかの国で指導者になろうと思っていた前世に、思いを馳せたくなるほどだ。


「まあ、クールさんが出馬すれば選挙は盛り上がるけど……」

「けど?」

「あのヒト、そもそもマフィア」

「マフィアはバレていないから活動できるんだぞ? アイツがヘマ打って捕まらない限り、問題はない」

 メリットは鼻でフッと笑う。「世も末ね。マフィアが一国の大統領になるなんて」

「けど、問題はアイツが納得するかどうかだ。そこは私が説得するしかないな。裏社会の掃き溜めの中で生きたいのか、それとも表社会の栄光を手にしたいのか」


 そんな折、おしゃべりな獣娘パーラからのラブ・コールが届いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ