#3 帰り道にご用心!
キーン、コーン、カーン、コーンと、鐘がなった。
「はぁ…やっと終わったなじゃ、帰るか、レイ」
しかし、レイの姿が見当たらない。<どこいった…?一人で帰ったのか?うーん、アイツならやりかねない>そんな事を考えていると、廊下からレイが戻ってきた。俺が、
「どうしたの?」
と、聞くと、
「隣のクラスの子にメアドを聞かれたの」
「男子?女子?」 「大丈夫。女子だから」
「イヤ、そうゆう事じゃなくて…というかケータイ持ってんだ」
「うん。ほら」
レイは鞄から目がチカチカするような黄緑のケータイを出した。
「目が痛くなるからしまえ」
「それ、みんな言うんだよね」
空は大分オレンジ色になっている。いつもと変わらない道を歩いて行くーという訳には行かなかった。ふと、電柱の方向を見ると、電柱の陰に人がいたのだ。それはそれでいいのだが、どうも影が薄い。じっと眺めていると、目があった。
「どうしたの?ずっと同じ所を見たりして……って、あれ?笹木君じゃない?」すると、その人が、
「あれ?レイちゃんじゃん!?」
「こんな所で…あっちの世界にいたんじゃないの?」「イヤ、少し用事があってね」
ポカンとしている俺に向かって、
「あ、この人知り合いなの」
「どうも、笹木信夫です」「あっちの世界って、もしかして…ユ、ユ…」
例によってユーレイと言おうとすると、
「まぁ、簡単に言っちまえば幽霊だな」
「ひゃー…!な、なんで俺は幽霊に縁があるんだ…」「それよりレイちゃん、今度はこの子の担当?」
「うん、そう」
笹木は俺を道端に連れてくと、
「レイちゃんは今は普通だけど、キレるとスゴいんだよ。前の担当していた子なんか、凄い不良だったのに一ヶ月で更生されて、優等生になったんだ。だけど例外もあってね……」
「ジュン。そろそろ行こー」
「はいはーい」
「じゃ、笹木君また」
「うん。じゃね。…あ、ジュンだっけ。」
「はぁ…」 「返事はしっかりした方がいいよ」
「この身で実感してます…」
そういって、笹木と別れた。笹木が言ってた例外ってなんだろう?まぁ、いいやその内レイも話してくれるだろう。
「おい、待てよ!レイ」これはこれで面白いかもな……と、思い始めた俺だった。
<続く……>
初めて書いた小説なので、文章は支離滅裂ですが最後までよろしくお願いします!