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12.【事前情報】豆知識

※舞台は中華風なので漢字表記ですが、なるべくふりがなふった後、同話内では名前等をカタカナ表記にしたり、読みやすい発音に近づけた文章にしていくつもりです。

花や季節の名前は漢字表記を日本語読みする方が読みやすいと思うので、たまにふりがなふりますが、漢字表記にします。

※少しネタバレ入っています。


稠基(チョウジ)帝国

泰汐(タイシー)国、巧月(チャオユェ)国、潤然(ルンラン)国の三国とその属国を7代前の泰汐(タイシー)国王が統一し、稠基(チョウジ)帝国となった。


●皇帝

紫基調の色が皇家の色とされ、歴代の皇帝は全て髪か瞳にこの色を纏っている。

象徴:龍(五本爪、宝玉)、天、中心


王暁嵐(ワン シャオラン)

藤色髪、紫紺色の瞳。

元は九番目の末皇子で帝位から最も遠いとされた。


【爵位】

公、侯、伯、子、男。

※四公、各部署の長官かそれに準ずる役職にのみ個人に爵位が与えられている。


【四公】

行政(丞相)、軍事(大尉、大将軍)、立法(司空)の任に就く長の総称。

個人で公の爵位を持っている。


●丞相

行政を司る長で皇帝を直接的に補佐する。

諸外国では宰相にあたる。


風晨光(フォン チャンガン)

黒髪、榛色(はしばみいろ)の瞳。

皇帝暁嵐(シャオラン)の幼馴染で腹黒い。

(フォン)公家の養子。

元は分家の末子。

皇帝が後ろ盾の弱い末皇子だった頃に世子争いが帝都で激化し、晨光(チャンガン)の生家に避難していた。


●大尉

帝都(かつての旧国)の軍事を司る長。


燕峰雲(エン フォンウン)

蘭花宮の主、青蝶(チンディエ)貴妃の父。

黒髪、紅色の瞳。


●大将軍

帝都(かつての旧国)以外の軍事を司る長。

劉蔚芳(リュウ ウェイファン)

未婚。

基本帝都にはいない。


●司空

立法を司る長。


林傑明(リン ジェミン)

牡丹宮の主、玉翠(ユースイ)皇貴妃の父。

茶髪、黒い瞳。


胥吏(しょり)

位のない庶民でありながら国に職を与えられた所謂(いわゆる)官吏(役人)のような仕事をする者。

初代の世界的例え……警察官に職務を委託された自警団員。

事務方にも胥吏はいて、官吏とは服装が異なる。

服装:藍色の麻布で織られた上服を羽織る

(官吏はそれ以外の布地と色を用い、黒の絹製が多い)。

もちろん役職により服装の形態は違う。

特殊な墨を用いた誓約魔法:

後宮の婦女子に手出しできないよう、出入りする者達は首に一周する紋を描かれ、後宮所属か朝廷の所属かをそれで区別できる。


【四夫人】

皇帝の法律上の妻。

皇貴妃(皇妃)の位が一番高く、他三貴妃は同列位。


※何代か前の性格が悪かったとされる水仙(スイシェン)宮(北宮)の主が病没後、廃宮。

縁起が悪いとする事で以降の皇帝は意図的に四人目の貴妃を定めずにいた為三夫人と呼ばれていた。

冬花(ドンファ)宮もそれによりこじつけて廃宮にし、四嬪を三嬪と呼んでいる。

丞相のゴリ押しで復活し、主人公が入宮した。


●皇貴妃(皇妃)……一人


玉翠(ユースイ)

黒髪、翡翠色の瞳。

林傑明(リン ジェミン)司空の娘。

宮:牡丹(ムゥダン)宮(南宮)の主。

象徴:朱雀、夏、朱色


●貴妃……三人


滴雫(ディーシャ)

銀髪に淡赤桃色の瞳。

(フー)伯家の嫡女。

主人公、十四歳。

宮:水仙(スイシェン)宮(北宮)の主。

象徴:玄武、冬、黒色


凜汐リンシー

黒髪、赤茶色の瞳。

風晨光(フォン チャンガン)丞相の義妹にして(フォン)家の嫡女。

宮:梅花(メイファ)宮(東宮)の主。

象徴:龍(四本かぎ爪)、春、水色


青蝶(チンディエ)

赤茶髪、青色の瞳。

燕峰雲(エン フォンウン)大尉の娘。

宮:蘭花(ランファ)宮(西宮)の主。

象徴:白虎、秋、白色


【三嬪】

三人の側室という意味。

以前は四嬪だった。


春花(チュンファ)宮、夏花(シャファ)宮、秋花(チュファ)宮にそれぞれ居し、四夫人それぞれの象徴する季節の宮の近くに点在している。


冬花(ドンファ)宮は以前の性格の悪かったとされる水仙(スイシェン)宮(北宮)の主の病没後、冬花宮の嬪が臣下に下賜され、以降、廃されている。


【女官の地位】

女官長(皇宮→後宮の順)

専属女官

(皇帝→皇貴妃→貴妃→嬪の順)

女官

宮女

下女

破落戸(ならずもの)


【魔法、(あやかし)、幽霊について】

薪に火をつけたり、(かめ)の水をいっぱいにしたりと生活をいくらか楽にする程度のもの。

魔力があまりに高い者は魔力を纏って威圧や覇気を扱える。

魔力が高すぎると子供ができにくい。

時折常人には触れる事も見る事も難しい(あやかし)や幽霊の類がこっそり生息している。

主人公は初代の世界と同じと考えている。


【四神相応の地】

背に山を、左手に水流を、右手に通りを、目の前に澄んだ池に囲まれる土地。

()()は始まりであり山となって背後を守る。

山から川が流れて()が宿る(水流)。

山の木を切り倒して道を拓き人が行き来する事で金が循環して()()が凶を抑える(通り)。

玄武、青龍、白虎から流れた良質な気を池に宿らせて()()を招き、中央に富を還元する。

それにより中央には時に麒麟や黄竜が宿り、子々孫々反映をもたらすとの考え。


【五行相生】

万物を木、火、土、金、水に分けて循環しているという考え。

()は擦りあって火を生じさせ、()は灰となって土になり、()は鉱物である金を生み、()は変容する際に水を生じさせて()は木を育む。

万物は無限ではなく有限であり、事象が次の事象を生み出す時に疲弊するという考えから、滴雫(ディーシャ)は金の象徴である白虎の凶を弱めるのに水を使った。


【五行相剋】

片方の事象にとっては最も相性が悪く、直接的かつ一方的に攻撃される関係。

()は金でできた刃物で切り倒され、()は火で溶かされ、()は水で消され、()は土に濁され吸収され、()は木に養分を吸い取られ根を張られる。


窮奇(きゅうき)

四凶と呼ばれる四柱の悪神の一つ。

人を食うとされ、容姿や起因は資料によって異なる。

本編の窮奇は灰黒色の蝙蝠のような翼の生えた虎。

興奮したり凶に染まると成体のような大きさになり、刺々しい剛毛となる。

犬のように吼えたりもする。

人の言葉を理解し、邪悪な性格の何者かをザラザラの舌でザリュザリュ舐める。

滴雫(ディーシャ)は元は象徴としての白虎が姿を持ち、他の三神獣と違い唯一の吉凶混合の相を持つ神獣であり、後宮が悪意と謀りの温床となった事に影響を受け、凶相が強くなった事によって窮奇に堕ちかけていると考えている。

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