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満開。

作者: 秋葉竹

 



こなに苦しいのなら

生きていたくない、

みたいな、

でも

生きてることって、

しんどいもんだよね。


って。

夢よりも綺麗な泣きごとを

あなた、

云うものだから。


夜に

月が

落ちてゆく速度で

ゆっくりと

ただ、ゆぅっくりと

「好き」はすこしづつ

積もって行ったんだ。


そんなね、

人には云えない言の葉や

いつまでもつづく

悲しみみたいな忘れものを

生きて

ただ「好きッ」ってね


伝えたいだけなんだよ?

ただ、伝えたいだけなんだよ?


忘れられない

吐き気のする夜も

躾を受けてない野良犬に

吠えたてられた夜も

たまらなく

嫌なんだけれどもね、


一番ダメなのは当たり前だけど

あなたを好きでいる

この心の

孤独さだよね


なにを生み出せばいいのかなんて

なにひとつわからないひとり寝の夜に


青白い傷みたいな

ずいぶんむかしにできた瞳の傷みたいな

ときおりちゃんとした幸福なら

みさせてくれる傷が


そこに

やさしさしかないと

知っているから

切り裂くほどの風は

ただこころの罪を透明に

洗い流してくれるよね。


それを、

なにひとつ、

気づかないふりして

切り裂かれた瞳を

キラリ、光らせて。


生きる。


生きること、

だけが、

満開だから。









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