戒め
戒め
これは誰に向けてのものでもない。
自身への戒めに書くものである。
自分は数々の過ちや失敗を繰り返してきた。
つまらない不正をして人様からお叱りも受けた。
自分の安っぽさを思い知った。
とはいえ、そういったことに気付いて自身を省みるというのは、本当に難しい。
今でも、注意を怠り自身を恥じることは絶えない。
失敗をしないということはないだろうけれど。
これを書くのみならず、公開し人目のつくようにして、自身への戒めとしたい。
自分の人生を一言で言うのは難しい、不可能と言ってもいい。
被害者だったこともあるけれど。加害者だったこともある。
加害者となった咎は消えることはない。十字架を背負うという言葉があるけれど、一旦背負った十字架は下ろすことは出来ないのだ。
自分の今までやった失敗や、迷惑をかけてしまった人たちのことを思うと、今でも本当に顔から火が出そうなほど自分が恥ずかしくなり、罪悪感もある。
やられた方からすれば、こっちがどんなに罪悪感を感じていても、関係はないことだ。
それは仕方がないことだ。
恨みを買うというのは、そういうことなのだ。
だから、一旦背負った十字架は下ろすことは出来ない。許されない。
作家としてデビューしたいという夢もあったが、結局はその夢は叶えられなかった。
その穴埋めのように、今連載中の流幻夢が思った以上に読まれ、エブリスタでオフィシャルな評価をいただけたのは、予想外にして望外な、いわゆる嬉しいご誤算だった。
ただ、空想を最優先して、辻褄もへったくれもなく書けるがままに書いているので、申し訳ないやら恐縮するやらという気持ちも同時にある。
話を戻せば。
デビュー出来なくて、よかった。と、思っている。
今までやらかした失敗を思い起こせば。
流幻夢の評価も、実際のものよりも過大評価であると、顔を真っ赤にして叫びたい気持ちでもある。
今までたくさんの出会いと別れがあった。
ただ、自分は不徳の塊のような性分のゆえに、別れが出会いより多く。
人との縁も長続きせずに、切れることが多い。
色々あって日陰者気質になってしまったが、やはり人情として日向に出たい。
しかし、日陰者は日向に出るべきではないのだ。
日向に出たがる日陰者など、碌なものではない。
ということを、自身の経験で痛感させられた。
これは卑屈ではなく、戒めに書くことである。
昔々、海の底にも都はあると言った女性がいたが。
そんな感じで、日陰にも日陰を照らす陽の光はある。
そのことに気付けなかったがゆえに、つまらないことでたくさんの人に迷惑を掛け、傷付けたこともあった。
とにかく、たくさんの失敗をやらかし、たくさんの人に迷惑を掛けてしまった。
詫びるに詫びようもない。
だから、デビューなどと馬鹿げた夢想を捨て。アマチュアにとどまって活動を続けようと思っている。
などと言うと、アマチュア舐めるなとお叱りを受けるだろう。それを承知で、敢えて書かせてもらった。
とりとめもないことを書いた。
もし最後までお読みくださった方がいれば、その優しさに感謝いたします。
ありがとうございました。