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陰陽師 神楽坂零蘭の復讐  作者: 曇珠櫻 妃麗
23/24

story.18

遅くなり申し訳ありません

詳しくはツイッターの方をご確認ください

時間の都合上ルビは必要最低限にさせて頂きました

読みづらいかと思いますが、ご了承ください

誠に、申し訳ございません

読者の皆様におかれましては、大変お待ちいただき感謝してもしきれません

今後とも、作品の方よろしくお願いいたします

白帝びゃくてい

「わかった。」

『通信術・親父・僧正坊・巫女・水龍』


白虎:なんだ。

巫女:なんや。

僧正坊:どうした。

水龍:なんだ。

白帝:ちびっこ…零蘭が禁術の存在を見つけたようです。すぐに、私のところまでお集まりいただきたく存じます。


1分経たないうちに全員が揃った。


零蘭れいら

「早く、術を使ってお母さんとお兄ちゃんがなんで死なないといけなかったのか知りたいの!」


悲痛な叫びだった。


僧正坊そうじょうぼう

「それは、わかっておるが禁術の使用は見過ごせん。禁術の使用者は、常世とこよに居場所を作ることはできないのだ。そして、現世うつしよにいることもできぬ。日本に滞在できないのだ。」

零蘭れいら

「滞在できない??」

巫女みこ

「そうじゃの〜。じゃからな?零蘭よ、諦めるしかないの。」


零蘭は落胆し、声を出さずに涙だけ流していた。


水龍一族族長

「零蘭ちゃん。申し訳ない。だが、零蘭ちゃん。ちゃんと訓練して誰にも何も言わせない実力と結果を残せば優位に立てる。きっと、原因を見つけ出せるはずだ。」

白虎びゃっこ

「そうだな。」


零蘭のことを白帝が肩を抱き寄せていた。


巫女みこ

「じゃがのぉ〜、このままだと零蘭のことが心配じゃ。」

僧正坊そうじょうぼう

「そうだな。静養が必要だったな?確か、水龍の守護地に家があったはずじゃ。」

巫女みこ

「あ〜、そうじゃな。あったの〜。美奈の霊力で安定させていたからかなり大きな屋敷だったと記憶しておるな。」

水龍一族族長

「あれは、美奈の力でどうにかなっていた。だから、今はただのボロ屋になっているはずだ。」

巫女みこ

「それなら話は早いのぉ〜。零蘭が水龍を眷属けんぞくにすればいいだけじゃ。」

白帝びゃくてい

「ちびっこ、お前は水龍をどうしたい?」


零蘭がゆっくりと喋り始めた。


零蘭れいら

「私は…人間より妖の方が信頼できる。それは、変わらない。それに、水龍の目はとっても綺麗。水龍がいいなら。無理強いはしたくない。」


見ていた全員がにっこりとした。

全員が、見た目にとらわれず目の前の人と向き合う精神は美奈譲りだと思った。


次の日…


青竜せいりゅう

「では、水龍の気持ちを尊重しれいちゃんと眷属契約をしましょう。では、れいちゃん、お願いしますね。」


水龍が跪き


零蘭れいら

『月の神より零れし光の名、月光なり。

その光より導かれし場所の名、安楽浄土。

月光で照らされる坂、見事なり。その坂で育ちし花、胡蝶の蘭なり。

我の名は示された。我と契約せしもの、我の前に跪くもの、そのものたちに名を与え、

我の眷属となす。水龍に、「ゆかり」の名を与える。(紫にキスをした)

以上で契約完了とみたす。』


ここからは水龍を紫と表記します。


青竜せいりゅう

「紫とはどうしてその名前なのですか?」

零蘭れいら

「紫色は高貴な色とか贅沢な色とかって意味が色自体にあって、紫の目は淡い紫色だからぴったりかなって。で、なんか信頼性とか確実性とかを示すっておじいちゃんが言ってた。ちょうどいいかなって。紫って漢字は紫って書くけど、読みだけだったらえにしも表せるから。いい名前でしょ?」

ゆかり

【卑しく、汚らわしく、不吉なこの目をこうも素敵にしてしまわれるとは。】

月華げっか

【ほんまに敵んわ〜。せやから、お嬢はんのことめっちゃ好きなんよなぁ〜。】


それからしばらくたち、紫の守護地に赴いた。


ゆかり

「さすが零蘭様のお力ですね。ボロ屋が一瞬にして豪邸になってしまいました。」

あずま

「そうでございますね。お嬢様、一緒に頑張りましょうね。」


すごく立派な和風なお家が立っていた。


ゆかり

「ここで、しばらく癒しましょうね。」


それから1年間、青竜一族、白虎一族、朱雀一族、玄武一族、水龍一族、妖狐一族、天狗一族と毎日特訓を繰り返し着実に実力をつけていった。

桜が咲き始めた4月ごろ…


少弐しょうに

「ゼロ、戻ったか。」

零蘭れいら

「うん。」

少弐しょうに

「お前ももう14か。現世で言えば高校1年か。ゼロには学校に戻ってもらう。ムラサキとだいは早期卒業して任務に当たっている。まぁ、1年ブランクあるから頑張れよ。」

零蘭れいら

「わかった。組長、紫と月華と住んでる家から通ってもいい?」

少弐しょうに

「あぁ、お前の場合は近くに青竜様たちがいるだろ?なら、安全面ではクリアしてる。」

零蘭れいら

「ありがと。あ、これ、渡せって頼まれてたやつ。」


箱を渡した。


少弐しょうに

「これなんだ?開けていいか?」

零蘭れいら

「うん。」


箱を開けるとそこには大量の手紙が入っていた。

それをみた少弐は唖然とした。


少弐しょうに

「お、お前…これ、脅しか!?」

零蘭れいら

「知らない。とりあえず、渡せって言われて渡せばわかるってさ。」

少弐しょうに

「差出人…あぁ〜、読みたくねぇなー。青竜様、白虎様、朱雀様、玄武様、水龍族長様、妖狐族長様、天狗族長様…なんだこのラインナップ!俺の胃痛を増やすな!」

零蘭れいら

「増やしてるつもりないんだけど…。」

『月華・紫』


すると、月華と紫がいきなり現れた。

月華は着物を着ていたが、ゆるっとしており胸元は大きく開いていた。

紫は着物を綺麗に着こなしていたが、割烹着を着ていた。


ゆかり

「れい、今、お掃除をしていたのですが…。これは何事ですか?」


割烹着と襷を脱ぎ、畳んでいた。

月華も着物を整えていた。


少弐しょうに

「なぜ、二人を呼んだ?」

零蘭れいら

「説明わからないから、紫と月華に丸投げしたくて。」

月華げっか

「なんや〜?あ、手紙のことね。その手紙なら、族長達からしっかり読むよう伝えろって言われたなぁ〜。近況報告と各々の零蘭に対する訓練内容とか書いた言うてたわ。」


それを聞いて、少弐は頭を抱えていた。


少弐しょうに

「あぁーーーーー!読まねぇといけねぇじゃねーか!めんどくせーな。」


ーー手紙の内容ーー

青竜から

[ご無沙汰しております。青竜家での会議の結果、れいちゃんの療養は終わりと判断しました。ですが、れいちゃんが完全に回復した訳ではないのでそこは勘違いしないように。

今まで行ってきた訓練といたしましては全体として

・身体能力の向上

・霊力値の安定化

・霊力の属性の増加

・術の効率化

を測ってきました。

青竜家としての訓練は

・水属性の術の伝授

・龍族との引き合わせ

この2点です。

これから守って頂きたい決定事項について下記に記します。

1、紫の守護地より通学させること

2、封印制御術についてはれいちゃんが卒業と同時に解術すること

3、学校に眷属達を立ち入れさせないこと

4、定期的に報告書を翡翠昴に書かせ直接、青竜家に持ってくること

5、れいちゃんの安全を保証すること

以上の5つは必ず守って頂きたいことです。れいちゃんは非常に妖に対して偏見や差別をしない優しい子です。最下級から最上級まで平等に接する子です。そして、その思想は陰陽師の大半の方と異なる思想です。大半は妖は味方以外は敵だ。排除すべきだ。と、排除思想が強いものです。そんな方々から少弐さんは守れるはずです。どうか、陰陽局での生活についてお願いいたします。青竜家からできる限りの支援はいたします。いつでも蒼竜が動けるように待機していますのでなんでもお申し付けください。]


白帝から

[久しいな。大方青竜が伝えたであろうから、訓練内容のみ伝えることとする。

白虎家では息子が教えていた。主に、雷属性の術の伝授と人虎族との引き合わせぐらいだ。いつでも見守っている。白帝に何かあれば伝えてくれ。あと、輝夜のやつに報告書書かせて持って来させろ。この手紙見せればわかんだろ。あと、変な報告書出すなって言っておけ。以上だ。]


と、どこの家も内容はほぼ一緒だった。

朱雀家は炎属性の術、鳳凰ほうおう族との引き合わせ

玄武家は土属性と闇属性の術、霊亀れいき族との引き合わせ

妖狐一族は眷属に関する術、妖狐一族のみ術を知っている化け術、花術の伝授

水龍一族は地形に関する知識、各地の守護者と守護地に関する知識

天狗一族は風属性の術、それぞれの天狗の棲家すみかの知識、鞍馬くらま天狗以外の天狗との引き合わせ

となっていた。


ーー手紙の内容終了ーー


少弐しょうに

「これよ…俺、本部行くのかよ…はぁー。ガチかよ。」

ゆかり

「少弐本部長、諦めてください。れいが関わると大ごとになりやすいので。」


この言葉を聞いた瞬間、零蘭の顔が曇った。


零蘭れいら

「ねぇ、紫?それってどうゆうこと?私、何かダメなとこある?」

ゆかり

「いいえ。ございませんよ。」

零蘭れいら

「ならいいや!」


零蘭は紫の言葉を聞いて晴れやかな笑顔を咲かせた。

それから数日後、学校に通う日となった。


学校にて…


女性生徒1

「あなた、また、戻ってきたの!?」

女子生徒2

「いなくなって嬉しかったのにぃ〜、ざんねーん。」

女子生徒3

「妖と仲良くするなんて…意味分かんないのです。気持ち悪いのです。」


見るからに見下してきて、睨みつけてきた。


零蘭れいら

「なら、ほっといてよ。気持ち悪いならいちいち言わなければいいでしょ。じゃ。」


零蘭がいなくなると…


女子生徒1

「まじムカつく。」

女子生徒2

「ほんと、変わってな〜い。ねぇねぇ〜!いいこと思いついちゃったぁ〜!!!」

女子生徒3

「なんなのです?」

女子生徒2

「あのねぇ〜!あの子って…………………………って感じはどうかなぁ〜って!」


story.19へ続く

お読みいただき誠にありがとうございました

更新に関しては、ツイッターの方でご確認ください


執筆に関しましては、休日などに少しずつ書きだめております

なかなか、読み応えのある量になるのに時間を要しているため更新がとても遅くなっております

ご了承ください


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