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陰陽師 神楽坂零蘭の復讐  作者: 曇珠櫻 妃麗
21/24

story.16

大変ながらくお待たせいたしました。

よろしければお読みください。

白帝びゃくてい

「それは、辛かったな。よく、頑張ったな。ちびっこ。」

零蘭れいら

「ちびっこ違う。」

白帝びゃくてい

「俺から見たらお前はちびっこだ。」

零蘭れいら

「何しに来たの?」

白帝びゃくてい

「あぁ、親父が作ってたやつとりあえず1個できたから持ってきたんだよ。叔父上のひげを使って髪飾りを作った。」


その髪飾りは、キラキラしていた。

青色から白色になるグラデーションがかったひもであった。

この、紐で髪をくくることができる。


白帝びゃくてい

「叔父上の体はでかいからな。素材としてほぼ残してある。親父がお前の眷属が決まったら作ると言ってた。逆鱗げきりんはピアスにしてある。全部で15セットしかないから大事にしろよ。叔父上の残した素材は全てお前のものだ。お前が使い切るまで白虎一族が厳重に保管すると誓おう。まぁ、素材は、うろこが81枚、ツノが2本、髭が2本、逆鱗、頭の骨、眼、立髪たてがみ、爪が14枚だな。」

零蘭れいら

「眼?」

白帝びゃくてい

「あぁ、俺たち四獣は死ぬと全身が素材になって子孫のために残すことができるんだ。だから、死んで眼は宝石のように固まる。」

零蘭れいら

「頭の骨は青竜たちにあげて。ピアスも3人に1セットずつあげて。残りは残しておいて必要になったら使う。全部できたら持ってきて。」

白帝びゃくてい

「わかった。眷属に下賜かしするもの作るか?」

零蘭れいら

「うん。かんざし2個作れる?女の人と男の人用で2個。」

白帝びゃくてい

「あぁ、鱗とツノを少し使えばできるな。親父に伝えておこう。それだけか?」

零蘭れいら

「うん。もう、帰って。」

白帝びゃくてい

「わかった。ちびっこ、元気出せよ。」


白帝は零蘭の頭をわしゃわしゃとして帰った。

その間、青竜たちはというと…

蒼竜は僧正坊のいる鞍馬くらま山に来ていた。


蒼竜そうりゅう

「僧正坊様、お久しぶりでございます。お伝えしたいことがあります。」

僧正坊そうじょうぼう

「そうか。全員部屋から出るのだ。」

天狗たち

「わかりました。」


部屋に蒼竜と僧正坊だけになった。


僧正坊そうじょうぼう

「で、話とはなんだ?」

蒼竜そうりゅう

「父上が亡くなり、零蘭殿がショックを受けられ青竜家で保護しております。その際、人間のことが嫌いだと話しており理由を聞きました。そして、衝撃的な事実が判明したため僧正坊様にお伝えまりました。零蘭殿の言葉そのままお伝えします。

零蘭れいら

『まだ、誰にも話してない、けど…10歳になったとき、あーくん(朝陽のこと)とお兄ちゃんが話してるの聞いた。お母さんが死んだのは殺されたからだって。仕事のせいじゃないって…。で、その犯人が偉えらい人?らしくて、お兄ちゃんは犯人を探してた。そうしたら、お兄ちゃんも殺された!!!!…警察で聞いちゃったの…キャリアのガキは消しましたって…これ、お兄ちゃんのことだから…警察の人間も陰陽師の大人も信用しない!私が陰陽師になるのは、復讐のため!絶対、殺す。』

と。」


蒼竜の言葉を聞き僧正坊は怒りに震えていた。


僧正坊そうじょうぼう

「許せぬ!!!!!なんてひどいことを!!!!!」

蒼竜そうりゅう

「このことで問題を起こさないでほしいと零蘭殿は申しておりました。」

僧正坊そうじょうぼう

「わかった。」


月華は…


月華げっか

「巫女様、内密なお話しがあります。2人でお話しできますか?」

巫女みこ

「わかった。2人にして。」


部屋に巫女と月華だけになった。


巫女みこ

大徳壱だいとくひとろうを抜け出しぃいきなり帰ってくるなんて何があったん?」

月華げっか

「今はお嬢はんの眷属になって、月華って言う名前やねん。で、青竜はんが亡くなってお嬢はんはショックを受けとる。回復するまでは青竜家に保護されることになったんや。そん時、お嬢はんが人間が嫌いだ言うたん。ほんで、理由聞ぃたらとんでもない事実が発覚したんや。その話をしにきたんや。母親であり、お嬢はんの母親である美奈はんの契約者やった巫女様に。」

巫女みこ

「で?どうゆうことや。さっさと、はなしぃ。」

月華げっか

「お嬢はんが言ったことをそのまま話すわ。お嬢はんは、

零蘭れいら

『まだ、誰にも話してない、けど…10歳になったとき、あーくん(朝陽のこと)とお兄ちゃんが話してるの聞いた。お母さんが死んだのは殺されたからだって。仕事のせいじゃないって…。で、その犯人が偉えらい人?らしくて、お兄ちゃんは犯人を探してた。そうしたら、お兄ちゃんも殺された!!!!…警察で聞いちゃったの…キャリアのガキは消しましたって…これ、お兄ちゃんのことだから…警察の人間も陰陽師の大人も信用しない!私が陰陽師になるのは、復讐のため!絶対、殺す。』

って言ってはった。」


その発言に、巫女は顔をゆがめていた。


巫女みこ

「なんちゅうことを。ほんま、酷いことを。零蘭はなんと言うてはる?」

月華げっか

「問題にはしてほしくないて。」

巫女みこ

「わかった。もう、帰りぃ。零蘭を守る決めたんやろ?守らんかったら許さへんで?大徳壱の地位は変わらへん。月華ゆう名前は大切にせぇよ。」

月華げっか

「わかっとるよ。」


東と水龍は…


水龍すいりゅう

「族長様、お久しぶりでございます。」

水龍一族族長

「あぁ、元気にしておったか。険しい顔をしてどうした?」

あずま

「お久しぶりですね。少々お話があるのです。私は、水龍の付き添いですわ。」

水龍一族族長

「そうでしたか。で?お話とは。」

水龍すいりゅう

「美奈様についてです。美奈様の息子であるみお様と同じ病におかされた零蘭様がいらっしゃいました。その治療を終えた後、話をしており話の最中で人が嫌いと零蘭様がおっしゃりました。その原因をお聞きしたところ美奈様と澪様について衝撃的な事実が発覚したためお伝えしに参りました。」


水龍の発言に族長の顔は険しくなっていた。

人型の姿だったが、角や尻尾が出て来てしまうほど感情がたかぶっていた。


水龍すいりゅう

「そのままをお伝えします。

零蘭れいら

『まだ、誰にも話してない、けど…10歳になったとき、あーくん(朝陽のこと)とお兄ちゃんが話してるの聞いた。お母さんが死んだのは殺されたからだって。仕事のせいじゃないって…。で、その犯人が偉えらい人?らしくて、お兄ちゃんは犯人を探してた。そうしたら、お兄ちゃんも殺された!!!!…警察で聞いちゃったの…キャリアのガキは消しましたって…これ、お兄ちゃんのことだから…警察の人間も陰陽師の大人も信用しない!私が陰陽師になるのは、復讐のため!絶対、殺す。』

とおっしゃっておりました。」

水龍一族族長

「嘘だ…。なぜ、そんなことが。零蘭ちゃんは?」

あずま

「そちらについては私から話しますわ。お父様の死のショックで回復するまで青竜家で預かることにいたしました。」

水龍一族族長

「そうでしたか。よろしくお願いいたします。美奈の娘なら私の娘同然ですから。」

あずま

「わかっております。お嬢様は問題を起こさないで欲しいとおしゃってました。」

水龍一族族長

「わかりました。」


全員が青竜家に帰ってきた。


青竜せいりゅう

「戻ったようですね。どうでしたか?」

蒼竜そうりゅう

「僧正坊殿は大変お怒りになっていた。」

月華げっか

「巫女様もお怒りやったなぁ。」

水龍すいりゅう

「こちらも同じです。」

青竜せいりゅう

「みなさんが出払っている間に、れいちゃんの部屋に白帝が来ていたようです。」

あずま

「そうでしたか。お兄様、口調をそろそろ戻してくださいませんか?」

蒼竜そうりゅう

「兄上、むず痒いです。」

月華げっか

「そうやで?うちに気ぃ使わんでええ。お嬢はんもそう思ってると思うで。寝てはるんやろうけど。」

青竜せいりゅう

「わかったよ。とりあえず、今後のことについて決めた方がいい。」

月華げっか

「水龍はんのことやね。」

あずま

「意見よろしいですか?お嬢様は、水龍のことをとても気に入っているように私の目には写っております。それは、皆様も同じでは?」

月華げっか

「そうやね。」

水龍すいりゅう

「そんな…恐れ多いです。」

あずま

「お嬢様には眷属の上限はありません。眷属はいくらいても平気と捉えることができますわ。私は、水龍がお嬢様の眷属になることをお勧めしますわ。」

蒼竜そうりゅう

「東、それは理由があるんだろうな?」

あずま

「えぇありますわ。月華さんは近距離攻撃が苦手とお見受けいたします。そして、水系統の術が弱点だと推測すいそくしておりますわ。ですから、水系統の術が得意で近距離から中距離の攻撃に長けているもか、守備範囲が広く攻撃も水系統に特化しているものがいるといいのではと思ったのですわ。水龍はその名のごとく水系統の術が得意と聞きました。一族の中でも1、2位を争う実力者だと知っているのですよ。水龍の得意とするのは水を操り近距離から中距離を相手にできますわ。これほどの適任者はいないかと。」

水龍すいりゅう

「ですが!!!私のせいで先代青竜様は亡くってしまわれ、白虎様は右目を失明されました。この戦いのショックで零蘭様は部屋に入ってしまわれました。全て私が悪いのです。一生をかけ償っていく所存ですが、このような汚れたみで零蘭様に仕えるなど!!!」

月華げっか

「水龍はん、そうゆうのは無しに考えてくれへんかな?あんたの気持ちはどっちなん?なりたいかなりたないどっちやねん。」

水龍すいりゅう

「なれるのもならなりたいです。」

蒼竜そうりゅう

「それならば、決めるのはお前ではなく零だ。」


それから1週間経った。


story.17へ続く

お読みいただきありがとうございます。

次話投稿についてですが、受験が控えており11月ごろを予定しております。

勉学の方が落ち着き次第、いろいろ投稿させていただきます。

お待ちいただけたら幸に思います。

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