story.09 神楽坂美奈
story.08の続きです!
零蘭の母親の詳細事項が明らかになります!
お楽しみください。
葵
「わかった。では、美奈について話すにあたり、血の契約書を作成するが良いか?」
血の契約書
血の契約書とは自身の血で指印することである。
契約書の内容は契約主が決めることができる。
今回のような、会話の内容を他言しないという場合は契約主が紙に手を置いたまま「契約開始」と発言し、話が終わった際に「契約終了」と発言をすれば契約完了ということになる。
契約を破ると契約主に何らかの形で知らされることとなり、破ったものには死が訪れるというとても危険な契約書である。これを、破棄するには契約主に破棄をしてもらわなければならない。一方的な破棄は一般的には不可能である。
縢匁
「血の契約書か…それが、最善策であろうな。この件は太陰に、全ての決定権を委ねよう。」
葵
「わかったのじゃ。では、皆、自身の血で指印を頼むの。」
縢匁は部屋から退出していった。
十二天将の全員が指印をした。
東雲葵太陰は契約書に手を置いて
葵
『契約開始』
「まずは、美奈についてじゃの。4歳で陰陽局に引き取られたんじゃ。16歳で特別養成学校を卒業。まぁ、異例じゃの。」
特別養成学校は18歳までは通わなくてはならない。例外に、早めに任務につくものもいる。
葵
「美奈は語学が堪能じゃった。外国に赴く任務が多かったのじゃ。スパイ任務じゃな。そこで恋仲になったものもおったのじゃ。美奈も、任務先で恋仲になっておった。」
朔羅
「それのどこが問題なんだ?」
葵
「恋仲になった男が問題なのじゃ。悪魔の王ルシファーじゃ…別名サタンじゃな。問題であろう?18で澪を生んでいるのはサタンとの間に子をもうけてしまったからじゃ。その後も、まぁ、色々あったのじゃ。美奈の霊力は大物の妖怪、悪魔、天使、妖精などにとってはとても心地よいのじゃ。じゃから、問題も多いのじゃ。」
自由
「でも、澪さんは霊力値は低いですよね?サタンの子供なんですよねぇ?」
葵
「そうじゃな。霊力はそこまで保有しておらなんだ。霊力ではなく魔力が異常だったのじゃ。」
魔力とは、悪魔や天使、妖精が使う力のこと。
葵
「美奈が24の時、精霊六大王の水王ウンディーネとの間に子をもうけておる。確か、令だったかの?今は、19歳の青年になっているだろう。ゼロより6歳上になるかの。」
説明しよう!
精霊六大王とは、
火の精霊 サラマンドラ(女)
水の精霊 ウンディーネ(男)
風の精霊 シルフィード(男)
地の精霊 グノメ(女)
光の精霊 フォテス・イグニ(男)
闇の精霊 サザマ・ルナサ(女)
強大な力を持つが、異界の奥に居るとされ、六大王は呼び出すことができない。
ごく稀に人界に降り立つこともある。
召還されるのは主に彼らの眷属である中級・上級精霊まで。
属性を持つ者は、いずれかの精霊の血を遥か昔に継いだのだとされている。
深雪
「水王か…水の精霊はほぼ女性ではなかったか?」
葵
「美奈から聞いた話じゃが、水の精霊は女性が多いため男性が代々水王を務めているらしいのじゃ。令はウンディーネが引き取り育てておる。令の存在は澪も知らせされておらん。28の時、他国の異能組織との交流のために美奈が選ばれたのじゃ。1年半ほどかの、そのぐらいでこちらに戻ってきたんじゃ。その時、ゼロの妊娠が発覚したのじゃ。相手は、当時向こうで付き合っていた男じゃった。これも、人外じゃった。天使の王、ミカエルじゃった。ほんに、美奈の相手は悪いのじゃ。そして、35の時任務につき死亡したんじゃ。」
輝夜
「天使なら、魔力が多いのではないのか?」
葵
「魔力の方は測定しておらんのじゃ。美奈の血を濃く受け継ぎミカエルの血もあるのじゃ魔力か霊力のどちらかに偏るであろうな。」
姫咲
「ですから、ゼロちゃんは霊力に偏ったということですの?」
葵
「あぁ、そうゆうことじゃ。」
姫咲
「今のお話で納得しましたわ。規格外の霊力保持者の理由が知れてよかったですわ。」
楪
「そうですね。」
葵
「そうゆうことじゃ。この話は共有しておらんとまずいからの。美奈についても、もう少し話しておくかの。美奈…陰陽師時代は美波はるという名前じゃな。」
深雪
「あぁ、陰陽師は亡くなった後は本名で呼ぶことが決まりだからな。美波はる…聞き覚えがあるな。大物の大妖怪を眷属にしていた陰陽師だったと。」
葵
「そうじゃな。美奈は9割の任務が外国であったからのぉ。日本ではあまり知られておらん。年に数回程度しか任務につかなかったからのぉ。任務の危険性から給料は良かったようじゃし…。」
輝夜
「そうだな。そのレベルの任務だと一回で数百万だろう。」
美徳
「あぁ、それは、年に数回で足りるな。母親としても色々したかったのだろ。」
葵
「美奈の眷属はまず、鞍馬山の僧正坊、妖狐一族の現族長などの大物しかおらん。美奈の娘のゼロは僧正坊に気に入られていると推測できるかの。九尾の若造が関わってきたのも想像できるかの。」
亞夏羽
「そうですね。」
葵
「これで、話すことはないかの。ここで話したことはゼロは全く知らないと頭に入れておいて欲しいのじゃ。では、これで終了とするの。」
『契約終了』
葵
「これで、大丈夫じゃろ。では、血の契約書を作成したことを忘れないようにな。」
深雪
「では、他の報告を始める。」
各々が自分の行った調査の報告書を話し始めた。
亞夏羽
「陰陽師についての知識ですが、4ヶ月ほどである程度は備わっています。要領はある方でしょう。教えたら教えた分だけ覚えられるでしょう。」
朔羅
「運動能力のほうだが、相当体力あるぞ。長時間戦も行けるだろうな。スポーツテストはほぼ全ての項目で満点近く出してたぞ。」
糸雀
「術の適性について報告いたしますわね。適性ですが、捕縛術、結界術、眷属に強い適性が見られましたわ。以上ですわ。」
昴
「眷属召喚の報告だ。上限値不明と出た。眷属にする妖のランク、霊力値、数の規制はない。本人の好きなようにできる。」
姫咲
「ゼロちゃんの霊力の質についての報告ですわ。あの子の霊力は少し漏れ出ただけで周りにいる妖を惹きつけてしまうものですわね。もしゼロちゃんの霊力が10万単位で漏れ出てしまった場合、集まってきた悪妖や妖気を持った妖を凶暴化させる作用がありますわ。以上ですわ。」
妖気:妖怪がだす霊力(または妖力)。妖気は漏れ出している霊力(妖力)であり周りに害を与あたえる霊力(妖力)のことである
悪妖:妖気を出す妖の最終形態。自我がなく人間を襲うことしか考えていない妖のことである。悪妖に成り果てた妖は消滅させるしかない。
美徳
「身体的特徴について報告する。特別な目を持っているだろう。相手の霊力値または妖力値をある程度測れる目を持っているみたいだな。」
篁
「僕からは、カウンセリングの結果を報告する。眷属に勧めることができる種族は、やはり、妖狐一族である。しかし、適性があるかどうかは不明だ。ゼロのことを理解できそうな一族は妖狐一族であると考えた。」
輝夜
「霊力制御方法について報告するな!白虎様に相談したのだが、やはり眷属を作るのことが手っ取り早いそうだ!」
楪
「全ての調査を観察したことを報告します。ゼロちゃんが笑うことは一度もありませんでした。心を閉ざしてしまったと思われます。ですが、妖の話をしている時は霊力がとても安定していました。眷属を作ることを勧めます。」
深雪
「そうか。では、今後のゼロの対応について…」
次の日
森羅自由六合の屋敷で…
零蘭
「おはよう。」
深雪
「ゼロ、これからの特別カリキュラムについて連絡する。」
昴
「まず、青竜様に会ってもらう。そこで、ゼロに合う妖怪一族を紹介してもらう。そして、その紹介された一族から眷属を作る。」
零蘭
「なんで?」
昴
「十二天将様本人たちがそう提案した。」
零蘭
「青竜のじいちゃんたちが?」
そこにいた十二天将たち
「じいちゃん!?」
説明しよう!
零蘭が体内封印制御術をかけられた時、零蘭はどこにいたのかと少弐に尋ねられた際、「秘密の場所?」と答えています!その秘密の場所が…
零蘭
「うん。」
葵
「どうゆうことかの?」
零蘭
「学校入って、2日目で場所知らなくて色々歩き回ってて、知らない場所行ってそうしたら、なんか知らないおじいさんいて…」
輝夜
「もしかすると、特別養成学校の最深部まで行ったのか?あそこには学校の内部に張り巡らされている結界の中心部があるからな。近づけば、十二天将様本人たちに届くであろう。」
零蘭
「あぁ、そうそう、そんなこと言ってた。よく知らないけど…。気付いたら、変な滝の近くにいて」
昴
「青竜様のところだな。」
零蘭
「そこで、まぁ、遊んでたらなんか動物増えてた。で、もふもふしてたらおじいちゃんが呼ばれてるから戻れって」
深雪
「ゼロ…規格外だな。想像がつかない。」
葵
「ふふ。美奈に似ておるの。何をするかわからぬあたりが似ておるの。」
昴
「話を戻す。青竜様に会ってもらう。そして、ゼロと合う妖を紹介してもらう。その後、眷属契約の術を考えてもらう。その後は、他の術の練習だ。」
零蘭
「それ、おじいちゃんからでしょ?それなら、いいよ。」
昴
「今すぐに、移動する。」
その後、零蘭と翡翠昴青竜、東雲葵太陰、早乙女深雪貴人と移動した。
青竜の滝に来ていた。
青竜
「おぉ、きおったか。久しぶりじゃの。」
零蘭
「ゼロだからよろしくね。1ヶ月ぶりだね。」
青竜
「そうじゃな。ゼロちゃんに合う妖を聞きに来たのかの?」
昴
「そうです。よろしくお願いします。」
葵
「青竜様、お願いします。ゼロ、よく聞いておくのじゃ。」
青竜
「ゼロちゃんと合う妖一族は…」
story.10に続く
まず、美奈について詳しく書いて行こうと思います!
神楽坂 美奈
陰陽師時代の活動名→美波はる
大物の大妖怪を眷属にしていた陰陽師
9割の任務が外国であった。日本でもあまり知られていない。
年に数回程度しか任務につかなかった。
眷属は鞍馬山の僧正坊、妖狐一族の現族長などの大物がいた。
美奈には、澪、令、零蘭の3人の子供がいる。
4歳で陰陽局特別養成学校入学
16歳、任務に就く。
18歳、サタン(魔王)との間に澪をもうけた。
24歳、精霊六大王の1人、水王ウンディーネとの間に令が生まれる。
30歳、天使の王ミカエルとの間に零蘭を生む。
35歳、任務時に死亡。
ここからは…
新・登場人物紹介!
令
水王 ウンディーネの子供
美奈の息子。現在、19歳。
澪と、零蘭は令の存在を知らない。
令はウンディーネに引き取られそこで、育てられている。
サタン
堕天使ルシファーの悪魔名
ルシファーともサタンとも呼ばれている。
年齢不明、男性。
澪の父親である。
ミカエル
天使の王。
年齢不明、男性。
零蘭の父親である。
ウンディーネ
精霊六大王の1人で、水王である。
年齢不明、男性。令の父親である。
令を引き取り育てている。
精霊六大王について!
霊六大王とは、
火の精霊 サラマンドラ(女)
水の精霊 ウンディーネ(男)
風の精霊 シルフィード(男)
地の精霊 グノメ(女)
光の精霊 フォテス・イグニ(男)
闇の精霊 サザマ・ルナサ(女)
強大な力を持つが、異界の奥に居るとされ、六大王は呼び出すことができない。
ごく稀に人界に降り立つこともある。
召還されるのは主に彼らの眷属である中級・上級精霊まで。
属性を持つ者は、いずれかの精霊の血を遥か昔に継いだのだとされている。
以上で説明は終わりです!
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お読みいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!




