表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/12

8話 鑑定結果と謎スキル

 今回はスキル紹介のみで話は進みません。

 スキルの文は結構適当な所が多いので読みにくいかもしれません、ご注意ください。


//12.29:[異邦人]について載せ忘れていたので追記しました。後々大事になる要素なので一応。



////////////////////////

個体:不知火 悠 ♂ 16

種族:人間Lv1

職業:なし

状態:健常

属性:なし


【レベル】1

【生命】100/100 【体力】100/100

【魔力】100/100 【氣力】100/100

【筋力】50 【耐久】50

【知力】50 【抵抗】50

【敏捷】50 【器用】50

【運気】100


スキル:

・補助系

<叡智Lv1>[鑑定Lv1]

・特殊系

﴾■■﴿[異邦人Lv-]


称号:

「転移者」「理想の追求者(イデア・シーカー)

装備:

「異界の学生服」

////////////////////////


 おっ、ついに謎のスキルが見えてきた!


 ﴾■■﴿ってのが俺のパラメータを代償に付与されたスキルだな。

 俺の今の体調不良の原因を作った奴でもある。

 たしか神話級だっけ。

 階級から既にやばい匂いがプンプンしてるってのに、伏字のおまけ付きだよ。

 文字化けとかならまだ安心(?)できたけどさ、伏字って明らかに人為的な物じゃん。


 というかなんで俺なんかに付けたんだろうか…もっと良い奴はいただろうに。燈火とか。

 いや、厄介事を押し付けようとしてる訳じゃないぞ?

 純粋にそう思ってるだけだ…たぶんな。


 で、称号の「理想の追求者(イデア・シーカー)」ってのが例の謎スキルにくっついてきた奴だな。


 アルファ曰く全てのスキルの鑑定が済んでいるそうなのでそっちも確認したいのだが、今はこいつらについて確認していこう。

 まずはどうしたら表示されたかだな。


 「アルファ、このステータスはどうやって表示されたんだ?」

 《『森羅万象』を使ってみた》

 「? たしか、『個人の情報は得られない』とか書いてなかったっけ?」

 《ああ、『森羅万象』自体ではな。『森羅万象』をかけて[鑑定]してみたら表示されたんだ》


 なるほど、それなら納得…できないよな。

 そもそもそんな使用方法は書かれてなかったし。

 まあ、スキルそのものの仕組みが理解できないことにはどうしようも無いし、ここは基本なんでもありな中世ヨーロッパ風ファンタジーRPG異世界、いわゆるナーロッパなんだから仕方ないわな。


 「というか、スキルにスキルをかけるってどういう事だよ」

 《うーん、なんつーかこう、スキルの発動場所を別のスキルにするようなイメージでできたぞ》


 一度ステータスを閉じてもらい、今度は自分で開いてみると、成功した。

 俺とアルファは意識が違うだけで根は同じだし、記憶も感覚も共有されているのでこんなに漠然としたイメージでも成功するのだ。


 これでスキルにスキルを使用するという、[鑑定]に置き換えたらゲシュタルト崩壊しそうな使用法を体得できたわけだな。

 思わぬ収穫だった。


 さて、少し話がそれたので戻そう。


 「で、この謎スキルは[鑑定]したのか?」

 《いや、無理だった。何故か[鑑定]が無効化されたような感じだった》


 すぐ俺も[鑑定]してみるが、なんとも言えない、けれど無効化された事だけはたしかに分かるような感覚が返ってきた。


 「なーる。じゃあ称号の方は?」

 《こっちは普通にできたぞ。けどやっぱり伏字はあった。けどこっちもヤバそうでな…》


 というわけで[鑑定]してみる。

 ヤバいなら何か起こる前にさっさと確認しておきたい。

 あ、勿論『森羅万象』はかけてな。



////////////////////////

特殊称号 「理想の追求者(イデア・シーカー)


能力

◆武陵桃源

 ・『■■■■■■』から常に監視/干渉を受ける。

 ・﴾■■﴿の効果を向上する。


説明

理想を追い求める者の証。『■■■』からの祝福があるという。

////////////////////////



 …うん、これはヤバイな。

 なんだよ監視と干渉って。

 もしかして干渉ってあれか?

 あの不穏言葉だらけなアナウンスか?

 だとしたらもう何かあったあとじゃねぇか…


 説明嘘ついてねぇか?

 何が祝福だよ。

 監視が祝福って、このフレーバーテキスト書いたやつMなのか?


 とりあえず、なんで俺なんかを監視してるのかは分からないが、いつか厄介な干渉をしてくるかもしれないと考えておこう。


 「ところで、謎スキルは使用できたのか?」

 《いや、これも無理…と言うより、本能がよせっつってるような感じがしてな》


 どんなものかと思い、スキルを使用する時の感覚を再現──スキルの存在を強くイメージしながら使用するという強い意志を持ってみる。


 すると、背筋が凍るようなゾワっとした感覚が這い上がってきた。

 咄嗟に意識を離すが、それでもその一瞬でぶわっと汗が吹き出していた。

 あー、早く風呂入りてぇ。


 「…確かにこれはヤバそうだな。問題はデメリットスキルと受け取るか、代償のでかい切り札的なスキルとして受け取るかだよな」

 《もし切り札スキルだったらこの場で使うのは怖いし、かと言ってぶっつけ本番ってのもなぁ》


 こんな狭い部屋で大爆発なんて起こしたら大変なことになるしな。


 さて、いくら加速した思考の中と言っても時間は過ぎる。

 もうそろそろで燈火の部屋に行かなきゃ行けないし、残りのスキルはちゃっちゃと済ませちまおう。



 まずは[異邦人]と[思考]から!


////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [異邦人Lv-] 能動型


能動型

◆異界より現れし者

 ・[言語理解][環境適応]を獲得/格納する。


説明

異界よりその身で現れた者に与えられるスキル。異世界での活動が可能となる。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [思考Lv2] 能動型


能力

◆思考の心得

 ・思考速度と思考精度が上昇する。効果量はLvに依存する。


説明

思考の速度と精度に影響する。Lv上昇によって効果が強化される。

////////////////////////



 [異邦人]は基本的に異世界で生きていくのに必要なスキルの詰め合わせパック的なスキルだった。

 入手方法は「転移者」の獲得らしいから、基本転移者は皆持ってるらしい。

 [言語理解]は言わずもがな異世界の言語を理解するのに、[環境適応]は異世界の環境に適応するためにあるようだ。

 まあいきなりこっちに来て魔力が体の中にあるとかは無いだろうしね、そういうのを解決するためだろう。


 あ、因みに魔力はまだ見つけられてません。

 氣力とやらも同じく。

 どちらとも探してはいるんだけどね。


 [思考]はなんで『高速思考』とかいう有り体な名前じゃないのか謎だけど、もしかしたらあるかもしれない進化で手に入るかもしれないからな。

 というかスキルレベルってこんなポンポン上がっていいものなのか?

 正直獲得してから数時間で上がるなんておかしくないか?

 もしかして<叡智>さまさま?


 まあとりあえず次行こう。


 お次は[並列思考]と[並列意思]と[並列行動]!

 にてるから同時に確認することにする。



////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [並列思考Lv3] 能動型


能力

◆並列思考の心得

 ・思考領域の分割が可能。精度やリソース磨耗量の減少率などはLvに依存する。


説明

並列的な思考が可能となる。思考の分割精度や速度減少はLv上昇によって軽減される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [並列意思Lv3] 能動型


能力

◆並列意思の心得

 ・意識の分割が可能。精度やリソース磨耗量の減少率などはLvに依存する。


説明

意識の分割が可能となる。別意識の思考速度減少はLv上昇によって軽減される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [並列行動Lv1] 能動型


能力

◆並列行動の心得

 ・分割した思考や意思などで一つの体を操ることが可能。精度や反応速度はLvに依存する。


説明

別々の思考でバラバラに体を動かすことができる。行動の精度や反応速度はLv上昇によって向上する。

////////////////////////



 上二つは常時使い続けてるからレベルが上がりやすいのかな。

 正直精度に関しては<叡智>のブーストのおかげで気にならないが、何かあった時のためにもリソースは少しでも欲しいところなので、レベル上げのために寝ている間などもつけっぱなしにしてみるか。

 あと偶には[並列行動]も使って慣らしておこう。


 あと今更だけどいくつか気づいたことがある。

 能動型が所謂パッシブスキルだということと、無級(ベーシック)スキルの能力名は今の所「スキル名」+心得、で統一されているということだ。

 <叡智>じゃないと見えないからって手抜きかな?


 あとは俺の<叡智>以外、説明と能力が恐らく合致しているのもあるな。

 正直あのメッセージがなかったら詰んでたしな。


 正直どうでもいいだろうが、念の為。


 じゃあお次は例の『分析したら鼻血出た事件』の時とそれ以降に生えたスキル達をまとめて確認。

 ラインナップは[分析][演算][把握][理解][自動処理][予想][勘]だ。

 多いなあ。まだこっち来て数時間だってのに。



////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [分析Lv2] 能動型


能力

◆分析の心得

 ・視認した対象に魔力を送ることで物理構成情報を取得可能。精度や消費魔力などはLvに依存する。


説明

視認した対象に魔力を送ることで仕組みを知ることができる。情報の精度や消費魔力はLvによって軽減される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [演算Lv2] 能動型


能力

◆演算の心得

 ・演算速度と演算精度が上昇する。効果量はLvに依存する。


説明

演算の速度と精度に影響する。Lv上昇によって効果が強化される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [把握Lv2] 能動型


能力

◆把握の心得

 ・情報の把握速度と精度が上昇する。効果量はLvに依存する。


説明

情報の把握速度と精度に影響する。Lv上昇によって効果が強化される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [理解Lv2] 能動型


能力

◆理解の心得

 ・情報の理解速度と精度が上昇する。効果量はLvに依存する。


説明

情報の理解速度と精度に影響する。Lv上昇によって効果が強化される。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [自動処理Lv2] 能動型


能力

◆ 自動処理の心得

 ・情報処理の自動化が可能。処理速度や精度はLvに依存する。処理方法を予め指定しておくことが条件。


説明

情報処理の自動化が可能となる。Lv上昇によって処理速度や制度が上昇する。ただし、処理方法を予め指定しておくことが必要。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [予想Lv1] 受動型


能力

◆予想の心得

 ・使用すると未来に起こりうることが「Lv×0.01%」の確率で予想可能。


説明

未来に起こることが予想可能。ただし幾つもの未来のうち一つを確率で予想するため確実ではない。

////////////////////////

////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [勘Lv1] 能動型


能力

◆勘の心得

 ・「Lv×0.01」の確率で保有者の勘が的中する。


説明

極低確率で勘が的中する。

////////////////////////



 [分析]〜[自動処理]までのスキルは全てあの時のせいレベルアップしたんだろうな。

 [自動処理]の処理設定なんかしてないんだが、たぶん<叡智>がやってくれたんだろう。

 というかこんな量の情報系スキルを獲得からのレベルアップまで持ってくって、どんだけの情報量を一変に処理してたんだ俺は。

 <叡智>のおかげで助かったっぽいが、正直鼻血出たあたり今日寝たらポックリ逝きそうで怖いんだよな。

 もうあんな無茶やめよう。

 全ての行動には念には念を重ねて行く必要がありそうだな。


 あとはもう[思考][演算][把握][理解]はフレーバーテキストがコピペレベルで一致してるし、シリーズ物とでも思っておこう。


 [予想]と[勘]については、自慢の【運気】100があるので多分そうとな確率で当たるだろうと思っている。

 燈火に絡まれる寸前も発動した気がしたので、多分成功したのだと思う。

 あとはいつの間にか<叡智>に格納されていたんだが、それについてアルファに聞いてみると、


 《ああ、それはさっき言ったステータスオプションでアナウンスをオフったからだな。必要そうな情報は俺がそっちに流すからお前の方は基本オフにしといたぞ》


 との事だった。

 因みに他のステータスオプションについて聞いてみると、『アナウンス』『格納スキル表記方法』『保有属性表記方法』だとかがあったそうだ。

 これも恐らく<叡智>がないと弄れないような仕組みになっていて、今は俺達にとって一番わかりやすい表記にしてくれているとの話だ。


 「さて、アルファの方は確認し終わったし、次はベータの方でも──」

 〔いや、もう時間不味くね? 俺の方は今確認しても意味ないだろうし、<叡智>にぶち込んどくから勝手にみてくれや〕

 「お、確かにそうだな。じゃあそうしといてくれ」


 ベータに頼んでいた集団鑑定については特段いまチェックしなくては行けない理由はないので、やはりベータには悪いがまた今度にすることにする。


 ということで、そろそろ燈火の所に行かないと不味い時間だ。

 正直どんな話か予想出来ているので、ほぼ確実に俺に話が飛んでくる嫌な未来しか見えないが仕方ない。


 今回は[予想]も[勘]も発動していないのでやはり100%発動という訳では無いのだろうな、と思いながら部屋を後にする。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ