表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

5話 色々と検証してみる



 さて、検証を始めようか!!


 いやーもう、色々モヤモヤしてるの我慢して、やっとだよ!

 今日は色々ありすぎてもう眠いし、纏めて回想もしてみたいが──

 そんなの後回しじゃい!


 夕食の時間になるとメイドさんが呼びに来てくれるそうなので、今のうちに済まそう。

 取り敢えずベッドに座ってから始めることにしよう。


 ヴッシュが自分でステータスを確認する方法もある、と言っていたが、ここまで来る途中にヲタ一人がその方法をメイドさんに聞いてきたのを耳にした。

 GJ、名も知らぬヲタよ!


 因みにテンプレ通りにこうだった。


 「ステータス!」


 その方法は、明確な意志を持ってステータスと声に出す又は心の中で声に出す、だそうだ。

 因みに今回は何となく声に出しみた。

 耳を澄ますと他にもステータスと叫んでいる奴かいるようだし、バレなきゃ問題ないよな?


 半透明なガラス板のようなものが現れる。

 そしてステータスに表示されたのは、少し表記は変わっているが先程見たものと寸分変わりないものだった。


////////////////////////

個体:不知火 悠 ♂ 16

種族:人間Lv1

職業:なし

状態:健常


【レベル】1

【生命】100/100 【体力】100/100

【魔力】100/100 【氣力】100/100

【筋力】50 【耐久】50

【知力】50 【抵抗】50

【敏捷】50 【器用】50

【運気】100


スキル:

・補助系

<叡智Lv1>[鑑定Lv1]

・特殊系

[異邦人Lv-]


称号:

「転移者」

装備:

「異界の学生服」

////////////////////////


 属性欄がないのは、ヴッシュが言っていた[属性判定]なるスキルがないからか、ステータスコールで表示したからかだな。

 ああ、ステータスコールってのはこの表示方法のことらしいよ。


 「さて、問題はここからだな」


 試しに[鑑定]に触れてみる。

 するとPCの別ウインドウを開くように、もうひとつのガラス板が現れた。


////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [鑑定Lv1] 受動型


説明

視認している対象に魔力を飛ばすことで情報を閲覧できる。同レベル以上の[隠蔽]で妨害される。レベルと同数回の多重鑑定が可能。

////////////////////////


 おおっ!!

 マジで出たよ!!

 受動型ってのは、要はアクティブスキルって事かな?

 じゃあこのまま[隠蔽]の情報も──


 あれ?選択できない。

 もしやステータスコールだと二重鑑定できないのか?

 じゃあここで[鑑定]を使ってみたらどうだ?


////////////////////////

補助系無級(ベーシック)スキル [隠蔽] 受動型


説明

ステータス情報の隠蔽が可能。同レベルよりも高いレベルの[鑑定]は妨害できない。

////////////////////////


 おっ、Lvの項目がなくなったものが表示された。

 取得条件とかは表示されないのか…

 ま、仕方ないか。存在と効果が分かっただけ御の字としよう。


 じゃあお次、皆お待ちかねの<叡智>、行ってみようか!


 「[鑑定]!」


////////////////////////

補助系伝説級(レジェンダリー)スキル <叡智Lv1> 能動/受動型


説明

神々の叡智を束ねたスキルとされる。あらゆるものを見抜き、知り、己が糧とする。

////////////////////////


 …え? 何この厨二文は。

 まさかこれだけ?

 いやいや、これでなにしろと!

 ここでまさかのハズレスキル説が浮上したぞ?

 取り柄はレアリティだけですってか?


 「ああもう、神々の叡智とか仰々しい事言うんなら、ちゃんとした情報くらいよこせよ! 神様だろ!?」


 俺がハズレスキル疑惑に対し暴言を吐いていると、まさかの自体が起こった。


 ピコン!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


          《警告》


      <叡智>を使用しますか?


    【YES】        【NO】


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 いきなり開いたウインドウに驚いていると、まるで使用を促すかのようにピコンピコンと警告音が頭の中で鳴り響く。

 どうしても皇族に対し疑心暗鬼になっている今の状況では、信用ならないが…警告って書いてあるし。


 「…よし、一か八かにかけてYESを押してみるか!」


 俺は思いきって使用することにした。

 すると、


 «伝説級スキル<叡智>の初使用を確認»

 «<叡智>の効果:森羅万象を使用し情報を掲示します»

 «[鑑定]は<叡智>に格納されます»


 アナウンスが聞こえてきた。


 そしていきなりウインドウが開き、先程とは打って変わって飛んでない効果が表示されたのだった。



////////////////////////

補助系伝説級スキル <叡智Lv1> 能動/受動型


能力

◆神々の叡智

 ・情報/思考/記憶/才能系のスキルに影響。

  ・効果が大幅に上昇する。

  ・習得/成長速度に「Lv×50%」加算される。

 ・思考/演算/記憶領域を大幅に拡張する。

 ・思考/演算/記憶速度が大幅に向上する。

 ・意識の分割が容易になる。

◆智の極地

 ・複数の情報から整合性の取れた情報を導き出す。

 ・あらゆる仕組みや構成の分析、解析、理解が可能。

 ・スキル内に無限に情報を蓄積できる。

 ・情報/思考/記憶系スキルを格納する。

 ・いかなる状況下でも冷静な思考が可能。

◆森羅万象

 ・現在居る世界における創世から現在に至るまでの全ての情報の閲覧が可能。ただし、あくまでも世界の記録なので個人の情報は得られない。


説明

神々の叡智を束ねたスキルとされる。あらゆるものを見抜き、知り、己が糧とする。


内包スキル

[鑑定]

////////////////////////



 「な、なんだこれ!?」


 一つ一つ読んでいくと、とんでもない効果だということがわかった。


 「うわぁ、俺に勿体ないくらいの思考チートだ」


 まず、情報/思考/記憶/才能系の成長速度が上がるらしい。

 どんなレベルかは分からないが、取り敢えず成長チート一歩手前くらいではあると思う。

 Lv1の時点で1.5倍、Lv2で2倍、最大Lvがいくつかは知らないがLv10だと6倍だ!


 他にも思考やらなんやらの速度があがったり、スキル効果があがったり、並列思考が簡単になったりと大変なことになっている。

 と言っても、並列思考は自前でできるからあまり意味はないが…スキルになって効果が変わっているかもしれないし、色々やってみよう。


 あとは、冷静な思考の原因だろう能力や、森羅万象なんてヤバそうなやつもある。

 一つ一つ試したいが、夕食の時間が刻一刻と迫っている。


 いっぺんにやるには…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ