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結婚披露宴で泣くな!  作者: 餃子ぱふぇ
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元カノは僕より一つ歳が下だった。どのような人だったかと言うと、他人のことを絶対に悪く言わない人だった。恨みという言葉に無縁で、人間関係の問題は全て自分のせいだと思ってしまうほど。彼氏彼女の間では愚痴を聞き合うというのが普通のことだと思うが、それは僕には苦手なことだった。というのも彼女のこの性格のために、彼女の話が罪悪感の告白になっていたからだ。それは君のせいじゃないと言っても聞き入れる耳は持っておらず、そうゆう話を聞いていると段々と僕が疲れてしまうのだった。

それでも全ての人を愛せるような彼女の寛容さに魅力を感じていたから二年近く一緒にいた。最後は先にも言った疲れによって僕は彼女のことをお荷物と思い始めてしまって、別れることになった。

こんな恋愛から僕の考えは前より少し変わったのだった。

まず自分と違う価値観の人と付き合うと、ろくなことはない、というもの。短い間ならそれも我慢できる。付き合いたては相手が非常に格好よく、可愛く見え、どうにか助けになってあげたいと思うものだろう。しかし時がたつにつれて、本当の姿が見えるようになる。実態を表した相手と一緒にいるためには、辛抱できることはそうしても、譲れないところは譲ってはいけないんだろう。

日々のバイトで結婚を見ていたら、いくつかおもしろいことに気がついた。

まずお二人の交際期間だが、大人になってから付き合って二、三年で結婚するのと、学生の時から付き合って七、八年付き合っているというツーパターンをよく見かける。

これはたぶん相手を見極めるのに必要な時間を示しているのはもちろんのこと、結婚適齢期を二十五歳から三十歳の間にみるとこうなるからだろう。もっぱらよく見かけるパターンは後者のほうで、大人になれば僕が費やした二年と同じ時間程度で結婚まで話が進むということだ。つまり出会う時期も重要な要素だってこと。よく歌の歌詞で、もうすこしはやく出会っていたら、というのがあるけど、それはそれで関係がすこし変わってしまうのが実際のところだろう。

まああとは二人ともなにか我慢をしていることだろう。結婚式をあげる二人ですら、もう我慢の生活が始まっているのだ。許せる程度であることが大切なんだと思う。


このように、僕はこの二、三年で恋愛と結婚に関することを様々感じ、自分なりに考えてきた。正しいかどうかは置いておいて、少なくとも僕はこれに基づいてこれから恋愛をしていくのだと思う。

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