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おじさん  作者: 奥野 心
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ニート

今日は天気がいい。梅雨明けの夏空、暑い。

今日からまた一日が始まる。

私はニートになって半年。明日をどう生きていくかばかり考えている気がする。

実家にいて、三度の食事に、温かい湯船、寝床はある。

ただ、職とお金が無い。

職とお金が無いことが、こんなに苦しいだなんて、学生の時は思いもしなかった。

まぁ、ゆとり世代と言われたらそうだし、平成生まれだし、シュガー社員の世代に当たる、打たれ弱い世代の生まれです。

面接落とされてくじけて、迷って、自分について考えながら、社会について考えながら、明日はどうしよう、の毎日。

そんな時にどうするか、運に任せてみるのもいいんじゃないかなぁ、と考えた。

何でもラッキーだと考えよう。ニート=自由。

やりたいこと、やってみたかったこと、何でもやってしまおう!

そんなことを考えていたある日、

ラッキーがあった。

たまたまその日は、避暑地に図書館を選んでのんびりしていた。

棚から適当に本をあさり、机に積み上げた。

窓際の明るい、でも濃いレースのカーテンで日差しがほとんど当たらない場所を確保した。

積み上げた本を開き、読もうとするが、なかなか頭に入ってこない。頭にあるのは、これからどうしていこうか、仕事は、お金は、家族ともぎくしゃくしてしまう、友達と連絡取る気にもならない。

頭にあるのは、これからどうしていこうか、

そればかりだった。

ただパラパラとページをめくり、ぼんやりとしていたその時、隣の席に誰かが座った。

中肉中背、少し大きめのスーツを着て、見えにくそうに目を細めながら、新聞を読む。

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