2-44 戦闘の後処理。
魔族との戦いが終わった。
「真美子さんってすごく強いんですね。」
と裕也が近づいてきて真美子に言った。
裕也は全身傷だらけで、ふらふらしていた。
「大丈夫。傷。」
と、真美子が心配そうに裕也に言った。
「ええ、大丈夫です。魔腐闘気は、”勇者の息吹”を使えば3日くらいで取れるので、その時本格的に回復魔法で治します。今は効きが悪いので怪我だらけですが。」
なんだって、勇者には魔腐闘気の治療法があったのか。
「そうなの、”勇者の息吹”ってどうやって使うの?」
「それは勇者しか使えません。勇者の腕輪に青い宝石に魔力を注ぎ1日1時間、瞑想するのです。」
勇者限定か。しかし、裕也の真美子を見る目がちょっと心配だ。見つめすぎている。
「へえ、今度やってみるわね。」
「え?もしかして、真美子さんって勇者?」
「ええ、そうよ。私は貴方のクラスメイトの山根真美子よ。」
裕也は目を見開いて大きくした。
「え、そんな。じゃあ、オレを恨んでるんじゃないのか、どうして助けてくれたんだ?」
あ、あれかクラス転移させた件か。
「貴方が勇者として正義を貫いているからよ。」
「そ、そうか。」
そして、裕也はすこし考え込んでいる。俺と真美子をチラチラ見ている。
そして話しだした。
「それじゃ、その隣のテツさんはお兄さんではなかったのですか?」
「いいえ。違うわ。夫婦よ。」
兄妹と見ていたのか、追加で釘を刺しておくか。
「そう、真美子は俺のだ。やらないからな。」
「そ、そうなのですか。残念です。」
と裕也はしょぼくれた顔になった。真美子に気がある感じだったからこれで諦めたろう。
あと、口止めだな。
「それじゃ裕也。これからお願いがある。いいか?」
「え、はい、何でしょうかテツさん。」
「俺たちは目立ちたくない。特に真美子は国のお抱えの勇者とかにはなりたくない。」
「そうそう。」
真美子は隣で相槌をした。
「だから、魔族を最後に仕留めたのは裕也って事にしてほしい。そして俺と真美子は戦わなかったと。」
「え、でも報酬も出るんですよ。」
「それも、裕也がもらってくれ。」
「そうそう。」
吹雪裕也は困ったような顔をしていたが、真美子が相槌をしたら仕方がないというような顔になった。
「分かりました。そうします。」
「それじゃな。裕也。」
「さよなら、裕也さん。」
「はい。」
俺と真美子は転移で宿屋に帰った。
宿屋に帰ったら、真美子は”勇者の息吹”を使った。
体が光に包まれて、晴れやかな顔をしている。
それはまずい。俺が真美子の体を触る時間が減る。
「真美子。大丈夫だ。”勇者の息吹”なんか使わなくてもオレが治すから。」
「でも、大変じゃないあの作業。”勇者の息吹”を使うわよ。」
「いや、それじゃ3日くらいかかるって言ってたじゃないか。」
「でも、私のは軽いから一晩で大丈夫かも知れないわよ。」
気を使っているのかそれとも、べたべたされたく無いのか?
「そうか、嫌なら仕方がないな。」
「テツさんがどうしてもって言うんなら、いいわよ。」
くっ、俺に言わせる気だな。いいだろう。俺はスケベだよ。
「ああ、どうしてもだ。」
「それじゃ、お願い。」
と真美子は、服を全部下着まで脱いでベットに横になった。
そして、目をつぶって俺を待っていた。
おお、今日はたっぷり治療をするぞ。丁寧にじっくりだ。
◇
治療が終わったの後、真美子はすこし痙攣していた。後、シーツが汚れたので新しいのを用意した。
少したって真美子が復活した。そして、真美子は思い出した様に俺に、覇者の剣Ⅱのヒビについて相談してきた。
「テツさん、さっきの戦いで、覇者の剣ロドリゲベルクⅡがヒビだらけよ。どうしよう。」
それ以上の剣だと覇者の剣Ⅲだな。Ⅳはまだ取ってきてないから、覇者の剣Ⅲをあげよう。
あと、今後は、真美子は勇者だから聖剣を見つけるか。
「そうだな。そろそろ、聖剣とか手にいてる頃かな?聖剣の在りか知ってる?真美子。」
「ううん、知らないわ。愛美なら知ってるかも。」
「そうだな。明日聞いてみよう。とりあえず、この覇者の剣ロドリゲベルクⅢを使っていてくれ。覇者の剣ロドリゲベルクⅠAとⅠBは通信用で必要だから今後はなるべく使わない様にね。」
「わかったわ。でもテツさんは何の剣を使うの?」
そうだな、使いやすい形の流月剣だな。
「俺は、この間ダンジョンで見つけた満田ニュウムの流月剣を使うよ。」
「でも覇者の剣ロドリゲベルクⅡより、質が落ちなるんじゃなかった?」
おれなら質が落ちてもなんとでもなる。
「これからは真美子が戦わなくちゃいけないから、真美子の武装を強化するよ。」
「え、そうなの?」
「だって、魔王倒しに行くんだよね。」
「ええ、そうよ。分かったわ。」
そのあと、2人でシンシーアの領地に転移して、温泉に入って、その後食事をした。




