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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
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8話 林との再会 1


物語は、少し前の時間にさかのぼる。



□■□■□■□■



城の勇者召喚用魔法陣の周りに、五人の神官と騎士が十人ほどが立っていた。


召喚魔法陣が光りだす。


ブォン!


光の中から二人、男性と女性が姿を現した。


井中哲次郎と三田村真紀菜である。


二人はキョロキョロしていた。


一番豪華な服装をした神官が、二人の前に近づいてきた。


「あなた達が、神から遣わされた”勇者を助ける者”たちですか?」

「ええ、そうです。俺たちは神から遣わされたものです。」


と井中哲次郎は言った。


敵意が無いと受け取った神官は、


「こちらに来て下さい。色々話をします。」


と、二人を連れて行った。



◇◆◇◆◇◆◇



俺|(井中 哲次郎)は三田村真紀菜と一緒に、広めの会議室位の部屋に通された。


十人の騎士も一緒である。


「これからいろいろ聞くことと、話すことがあります。まず、名前を教えてください。私は大神官のファゼーラサスと言います。」


と正面に座っている豪華な服を着た神官が言った。


俺は、『ファゼーラサスか覚えににくい名前だな。大神官でいいや』と思いながら、


「俺は、井中哲次郎。こっちが三田村真紀菜です。」


と名乗った。大神官は更に聞いてきた。


「申し訳ありませんが、話せる分だけでよろしいので、勇者の手助けの内容を教えて下さい。」


何処まで話すかなと思ったが、


「勇者のレベルアップの手助けをします。ときには勇者と共に戦います。」


と簡単に言ってみた。


何故かというと、レベルアップの魔法と薬は、本来この世界では使用できない。

神様から勇者以外には話さないように、口止めされている。

また、”RVPラビプ”についても口止めされている。

また、三田村さんの仕事内容は勇者の手助けだけなので、”RVPラビプ”に関した記憶を神様が三田村さんから消している。

RVPラビプ”はトップシークレットらしい。

だから余計なことはすべて話せないのだ。


「それは、頼もしいです。」


と大神官はニッコリ微笑んで言った。


どうやら、簡単な内容しか言って無いが、通じたようだ。

シンプルイズベストだ。


そして、大神官は続けて言った。


「わが国では、勇者たちを優遇して、物資や住居等を提供しています。あなた達には何を用意すればよろしいですか?」

「・・・こちらも勇者と同じものでいいです。」


と言ったら、三田村さんが割って話してきた。


「ねえ、それより、健吾居ない?カラクリの勇者なんだけど。」

「カラクリの勇者様ですか?少し前に召喚されて、まだ城にいるはずですよ。先日はレベルアップに励んでいました。」

「会わせてよ。」

「はい。王との謁見が終わりましたらご案内しましょう。」


『三田村さんは、林まっしぐらだな』と俺は呆れていた。



・・・・・



・・・・・


王との謁見が終わり、林健吾の部屋へ案内された。


三田村さんがドアを叩く。


ドン!ドン!ドン!


俺は、『そんなに叩かなくてもいいだろう』と思った。


数秒後、そのノックでドアが開いた。


「健吾!会いたかったわー!」


と三田村さんが部屋に飛び込んでいった。


遅れて俺は入ると、三田村さんが林に抱き付いていた。


俺は林と目が合ったので、


「よお!」


と片手を上げて挨拶をした。


林は驚いた顔をしていた。


「なんでお前達が居るんだ!」


と林は大きい声で言った。





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