2-32 公園と創作料理店
中央国家に着いてから4カ月間位、毎日レベル上げに明け暮れていた。
また、愛美さん達のレベル上げを手伝うと報酬が出たので、別の稼ぐ為のダンジョンに行かなくなった。
ある日、真美子がたまには町を歩きたいと言ってきた。
確かにこれじゃ、合宿だよな。
真美子のレベル上げの日を潰して、俺と1日一緒に町を回ることになった。
◇
俺と真美子は、中央都市でも一番大きい城下町を一緒に歩いた。
まずは中央公園に行った。
この競技場についている中央公園が一番きれいで噴水も池もあった。
この公園の中を回っている最中、真美子は俺の腕に抱き付いたままだった。
噴水は光が様々に反射して虹色を出していた。
余りこの世界は季節が廻らないのだけど、緑は初夏の彩を見せてくれていた。
周りを見回すとカップルばっかりだ。まったく昼間からイチャイチャしてしょうがないな。
そういえば俺と真美子もカップルだった。
公園を歩いて競技場の入り口に来たら、看板があった。武闘大会とある。
俺は看板を指さしながら言った。
「武闘大会?真美子、ちょっと近づいて看板見ないか?」
「ええ、いいわ。」
その看板を見たら、”武闘大会開催出場者求む”。内容は放出系魔法無し。特殊アイテム無し。剣でも素手でもOK”。
日付を見ると予選が2ケ月後くらいだった。
「どのくらいの強さにの人が出るんだろうな?」
「そうね。愛美さんに以前聞いたら、この中央国家はLV1000超える人がいるみたいだから、結構強い人もでると思うわ。」
「そうか、LV1000か、真美子、出てみないか?」
「え、なんでよ?」
「この賞金魅力的じゃないか。」
「あ、ホントだわ。」
その賞金額は、30白金貨、つまり3千万円だった。
「でも目立つから駄目だな。」
「そうね。名前が売れちゃうと国のお抱えになっちゃうから駄目ね。」
「まあ、観戦くらいはしたいな。真美子、見に行かないか?」
「うん、いくわ。」
そして、闘技場の周りを見て回った。
闘技場の裏にはプールがあった。
「あ、プールだわ。」
「お、いいね。真美子はどんな水着を着てるんだ?」
「え、日本ではワンピースよ。フリルの付いたやつ。あと、日本の学校ではスクール水着よ。」
「おお、ぜひ見たい。この世界に売ってないかな?」
”十勇者ミッション”ではローレグがあったな。でもあれは品が無い。飾りが無いビキニかスクール水着に近いデザインのシンプルなピンクのワンピース型がいいな。
「そうね。今度探してみるわ。」
「真美子、ビキニにして。」
「ええ、だって、他の人にも見られちゃうよ。」
「そうだな、それはいかん。ワンピースでいい。」
「わかったわ。」
そろそろお昼に近くなったので、俺と真美子は、美味いと評判の店に向かった。
そこは行列が出来ていて、どうするか迷ったけど、並んで待つことにした。
並んでいる時、暇だったので、俺は真美子にイメージ魔法を教えた。以前は出来なかったけど、真美子はウォーターボールを無詠唱で出せるようになった。まあ生活魔法の範囲だから周りも騒がなかった。
◇
ようやく店に入った。
店の名は”華平”創作料理を出すお店らだ。
店内に入ったら、色々ないい匂いで一杯だった。
店が混んでいるので、少年と少女の2人のいるテーブルと合席になった。
少年と少女は2人とも眼鏡を掛けていた。認識阻害となにかの魔法がかかっていいる眼鏡だな。
俺と真美子はメニューを見が、全然わかん名前の料理だった。
「テツさん何にするの?」
「真美子は?」
「このメニューじゃ、わからないわ。」
「実は俺もだよ。」
と話していたら。向かいに座っている少女が言った。
「お二人さん。この店で有名なのは”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”なの。」
「へえ、物知りなんですね。良く食べに来るんですか?」
「いえ、初めてなの。美味しいかどうか食べに来たの。」
”なのなの。”どっかの漫画みたいなしゃべり方だな。
「テツさんその”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”を食べましょう。」
「そうだな。それを食べようかな、真美子。」
そして、同じテーブルの4人は、”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”と紅茶を注文した。
しばらくして、ウエイトレスが料理を4つ分運んできた。
”一角魔ダチョウナとキャラン菜の多段包み焼きのファステンス風”が私の目の前に置かれた。
いい匂いがする。肉と野菜の匂いとパイ生地の焼けた匂いだ。
上に色ととりどりのソースがかかっていて、見た目もきれいだ。
俺はフォークとナイフを使って食べやすい大きさにすべて切った。
中は赤い野菜と肉が交互に積み重なっていた。そして肉汁がしたたり落ちている。
一片を取り口に入れた。
口の中で、独特の香辛料で味付けられた肉汁が口の中に広がった。
肉はとろけるのだけど赤い野菜は歯ごたえが残っていて、何とも言えない噛み心地。舌の周りも滑らか。
これは旨い。
俺は一心不乱で食べた。
気づくと、真美子も夢中で食べている。
お代わりは、無理そうだな。
また後で来たいな。




