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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
女勇者編
82/123

2-29 ガイニルジカのステーキ

俺と真美子は、この国を出て中央国家に行く事にした。


宿屋暮らしだったので、便利なものがたくさん売っている中央国家がいいという事になった。


中央国家は、この小国よりレベルの高い人物もいるので、魔族が来ても追い払う力があるようだ。だから、俺と真美子の出番はないと考えている。


また、”勇者試練のダンジョン”には転移ゲート魔法陣を設置してあるのでいつでも行ける。


数日後、真美子は学園に中退届を出しみんなにお別れを言ってきた。俺は卒業まで居てもいいと言ったのだけど、真美子がそう決めた。


また、この国を出る前に、愛美さんが今までの御礼を兼ねて、お食事をご馳走してくれると言ってきた。


俺と真美子はご馳走になる事にした。




夕方、愛美さんの屋敷に行ったら、いつもの通りメイドや執事が迎えてくれた。

そして、俺と真美子は食事の用意された部屋に案内された。


そこには、愛美さん、アンさん、ミミさんがドレスを着て待っていた。

愛美さんはピンクのドレス。アンさんは赤いドレス。ミミさんは緑色のドレス。

真美子はは女騎士の恰好だ。失敗した。真美子にもドレスを着て来てもらうんだったな。


「こんばんわ。テツ様、真美子さん。」

「こんばんわだにゃ。テツさん、真美子さん」

「よく来たな。テツ。真美子さん」


3人は、俺と真美子の前に来てドレスヒラヒラさせた。いい匂いが漂ってきた。

これは社交辞令で、褒めておかなければなるまい。


「こんばんわ。御呼ばれに来ました。愛美さん、アンさん、ミミさん。」

「これは、皆さん素敵なドレスです。愛美さんのイヤリングデザインが素敵ですね。アンさんのブレスレットも気品があります。ミミさんのネックレスもセンスが良い。」

「まあ。テツさん。」「そうか、アタイそんなこと言われたの初めてだわ。」「そうだにゃ。テツは見る目があるにゃ。」


掴みはOKだ。


「今日は、テツ様と真美子さんにガイニルジカの肉をご用意しました。じっくりご堪能ください。」


なんだ、と!ガイニルジカだと!


「え?愛美さん、あのガイニルジカの肉か!それは楽しみだ。」

「え、それなに美味しいの?テツさん。」

「真美子、知らないのか?すごくうまいんだぞ。」

「そうなんだ。」


ガイニルジカはシカのような動物ですごい絶品の食材だ。”十勇者ミッション”では数回食べた。

あれを食べた次の日は、他の肉では物足りなくなったものだ。


あ、そういえばこの世界ではまだガイニルジカ食べて無かったな、同じ味か?



みんなテーブルについて、食事が出されるのを待った。


給仕が食事を運んできた。


いい匂いがする。ガイニルジカの肉の焼ける匂いだ。


「ガイニルジカの肉のステーキでございます。」


ステーキには、付け合わせにニンジンのようなものとジャガイモの様なものが乗っていた。


俺はたまらずナイフを入れて食べ始めた。

あの味だ!世界が変わっても安心のガイニルジカだ。

幸せな気分だ。

何か真美子がこっちを見ているが、気にしないで食べよう。


俺は夢中で食べつくした。


お代わりを頼んだ。


見ると真美子もお代わりを頼んでる。

真美緒の顔は上気していた。美味かったのだろう。


次にデザートが来た。


ムースをゼリーで固めた上に、生クリームらしきものがかかって、その上にオレンジ色の果実がカットされて乗っかっている。


これも美味かった。


この生クリームを真美子にデコレートしてみたい。と考えるのは止めておこうノクターンにこの物語が転移してしまう。



俺と真美子は、食後に出された紅茶を飲んで余韻に浸っていた。




「テツ様、お願いがあります。」


食事の後、くつろいでいた俺に愛美さんが話しかけた。


「なんでしょうか?愛美さん。」

「テツ様と真美子さんが居なくなってしまうと、この小国は、魔族に対する戦力が無くなってしまいます。」


うーんちょっと違うな。


「それは元々、俺は国の戦力としてカウントされていない筈だ。その話は観点がズレている。引き止めないでくれ。」

「これは申し訳ありません。ですが、テツ様が居なくなってしまうと、わたくし不安でなりません。出国の件、お考え直して頂けませんか?」


確かにちょっと考えちゃうなと思ったら真美子が割って話してきた。


「ちょっと、愛美さん。泣き落としとか無しよ。」


あれ、泣き落としだったのか!気をつけないと。


「それでは真美子さん、この国に残ってくださいますか?」


お、愛美さん、真美子に話を振ったよ。


「いえ、そうもいかないわよ。」


残念そうな顔をした愛美さんは俺に向き直り話を続けた。


「テツ様。この国に残って頂ければ、地位も財産も約束されます。あと、よろしければ、わたくしを含めアンとミミで精一杯、夜の御供を尽くします。」


夜の御供だと!すごく甘美な言葉だ。


「ちょっと、愛美さん。愛美さんはテツさんのレベル聞いたから、未練が出たんじゃない?」

「そうよ悪いのかしら?わたくしは強い男が好きなの、テツ様、条件が足り無ければ、女でも金でも工面しますから考え直してくださいませ。」


そ、それはハーレムを作ってくれるってことか?あ、真美子が立ち上がった。


「きー!なに妻の前で夫を口説いてるのよ。美人だからって思い道理に行くと思ってるの。」


今どき「きー!」は無いと思うがよっぽど頭に血が上ってるな。

落ち着かせよう。


俺は真美子の側に行き抱き寄せた。


「落ち着け、真美子。」


真美子は俺にもたれ掛かり


「わかったわ。」


と言った。


俺は続けて話し始める。


「愛美さん。確かに魅力的だ。そう、とても勿体ない。今までそんなオッパイ揉んだことが無い。しかし俺には行く所がある。そして、この世界では真美子だけで十分なんだ。」


よし、これで大丈夫だ。真美子も落ち着くだろう。


しかし、真美子は微妙な顔をしていた。

もしかして、説明が足りてないか?


「事情は分かりませんが、テツ様を引き止めるのは無理みたいですね。」


やっぱり説明不足か、でも納得してくれたからOKだな。


「そういうことだ。諦めてくれ、愛美さん。」

「テツ様。別のお願いが・」

「何よ愛美!もう話は終わったのよ。」


真美子は愛美さんの話の途中で大きな声を上げた。

不味いなまだ落ち着いてないのか?

俺なら真美子と一緒だから大丈夫だ。


「落ち着け、真美子。」


俺は真美子の手を握った。


「仕方ないわね。」


真美子も俺の手を握り返した。これなら大丈夫か。


俺は話を続けた。


「で、愛美さん。要件とは?」

「テツ様にわたくし達のレベル上げを手伝ってほしいのですわ。そう真美子さんが急激にレベルアップした方法で。」

「どうして、レベル上げしたいんだ?」

「テツ様が居なくてもこの国を守る為ですわ。」


なるほど、それなら理にかなっている。


「そうか、それなら、レベル上げは手伝うが、国を出るのは変わらないぞ。あと、レベル上げは転移ゲート魔法陣で迎えに行く。連絡は魔法通信機行う。それでいいか?」

「ちょっと、テツさん断ってよ。」


うーんこれは断れないだろ。


「真美子のレベル上げにも役立つからいいだろ。それに、真美子は友達を見捨てるのか?」

「わかったわよ。」

「決まりだ。あとで連絡する。愛美さん。」

「有り難うございます。テツ様。あと、愛美さんもごめんなさいね。無理な事言い始めちゃって。」


愛美さんはようやく引き下がってくれた。


真美子は俺の腕を引っ張り、


「テツさん、レベルアップにかこつけて、浮気しちゃだめよ。」


と、話しかけてきた。


真美子を見たら、目じりに涙がたまっていた。


「しないよ。俺はそんなに信用無いか?」

「ううん、信用してるけど不安なの。」


心配性だな真美子は。


「しょうがないな。真美子は。」


俺は周りにかまわず、真美子の顎に手を添えキスした。


「んん。」


俺は、わざわざ愛美さん達の前でキスをした。

だから、これで俺が浮気しないとわかってもらえればいいな。


「んっ。」


真美子は俺に抱き付いた。

そして、俺の口の中に真美子の舌を入れてきた。


にゅるん!


くちゅ、くちゅ。くちゅ。


俺も真美子の舌に自分の舌を絡めてた。


ねちゃ。


「はんっ。」


真美子は俺に更に抱き寄って、胸押し付けてきた。

柔らかい。このまま押し倒したくなったが、ここは人様の御家。

そのままキスを続けた。


「はふっ」


くちゅくちゅ。


「んんんっ」


しばらく熱いキスをみんなに見せつけた。


その後、俺と真美子は宿屋に戻った。



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